第153回 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに関する第三の道(1)

■このコラムは非常事態における比嘉教授の学者としての立場から、EM技術の可能性について述べたものです

  中国の武漢で発生した新型コロナウイルスは、世界的なパンデミックとなり、人類は、今や第三次世界大戦に突入した状態になっている。端的に言えば、従来の医療技術では全く歯が立たず、新型コロナウイルスに完敗し、東京オリンピックも延期せざるを得ないという厳しい現実に直面し、世界中がパニックに陥っている。

一般的な対応として、マスクと手洗いの徹底と、ウイルスの飛沫に対し安全な距離を取る等々であり、免疫力の向上に効果がある食と生活というのが常識的な第一の道である。第二の道は、ワクチンや投薬による医学的対策であるが、ウイルスの種類によって対応が困難となり、今回のようにパンデミックとなる最悪のケースである。

残された第三の道とは、人体や環境の微生物相(マイクロバイオーム)を善玉菌化し、環境や生体の抗酸化力を高め、自然界を含め、あらゆる分野を蘇生化し、免疫力を高めるライフスタイルの構築である。

すなわち、健康生活の向上のため、有用な微生物を活用し、環境や食品の質を向上させ、健康にとって望ましい微生物を食品化し、生活化するということである。

結論を先に言わせてもらうと、EM(有用微生物群)を活用し、EM生活に徹することである。

EMが一次産業や環境汚染対策に活用されるようになって40年を経過し、その安全性は、世界中で確認されている。米国やドイツ、インドネシア等では、飲用のプロバイオティックスとして、ProEM・1®が製造され、アマゾンはもとより、多くの通信販売を通し、誰でも入手することが可能である。

また、EMは、世界中で販売されており、どこでも入手できるようになっている。そのEMを自由に増やして活用してもよく、その場合、すべて活用する人の自己責任で実行することになっており、メーカーは、その効果に対し、責任は負わないという立場に立っている。すなわち、マニュアル通りに活性液を作り、pHが3.5以下で完成するという条件が安全を担保しているためである。

改めて述べるまでもなく、pHが3.5以下のレベルでは、多くのウイルスは数秒以内に失活し、同時に、有害な微生物は増殖することが不可能だからである。一般的な具体的活用は、エコピュア第147回[https://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru147.html]を参考にすべきである。

本シリーズの第4回(2009年2月25日)で、EMによるトリインフルエンザパンデミック対策について述べたが、当時は状況証拠から始まり、実行した結果、驚くべき成果を上げたのである。

その後、第27回では宮崎で発生した口蹄疫対策(2010年5月)、第37回では韓国の口蹄疫に対するEMの活用(2011年1月)、第69回ではEMを活用したトリインフルエンザ(H7N9)対策と予防について(2013年4月)、第77回EMの抗ウイルス効果(2013年12月)と、第89回EMの抗ウイルス効果(2)(2014年12月)の成果は、日本ウイルス学会で発表され、全く異論は出なかったのである。

繰り返しになるが、その背景と目的およびまとめと考察は以下の通りである。




























昨年、中国で大流行した豚熱(豚コレラ)もウイルスである。中国でEMを正しく使っている畜産農家では、隣接に発生しても全く感染しなかったという報告もあり、EMは様々なウイルスに対し抑制効果を有している。

読者は、ここまで読んで、何故こんなにいいものが広がらないのかと疑問を呈するが、答えは簡単である。環境や健康にとって有用な微生物を増やし、有害な状況を解決するということは、素人でも理解できるが、現実にはEMのように長年にわたって膨大な事例に対処する手法は、これまでの研究体制では不可能である。

したがって、公的機関に専門家がいないため、いくら救世主的な技術でも活用されないのである。
とは言え、EM技術はすべて公開されており、専門家がいなくても、安全であり、自己責任で素人でも実行できるものであり、小学校の低学年でも実施できるようになっている。今回のようなパンデミックを繰り返しているうちに、この分野の専門家も第三の道を見つける可能性は無きにしもあらずであるが、結論はすでに出ているのである。


写真1 新型コロナウイルスへの対応でEM活性液を散布している(韓国釜山市キジャン郡):掲載記事CBSノーカットニュースhttps://www.nocutnews.co.kr/news/5303926




写真2 インドネシアの工場




写真3 インドネシアの工場



ウェブエコピュアには新型コロナウイルス対策にEMを散布している釜山市の例(本誌の写真)を紹介したが、ソウル日報は、ソウル市冠岳区におけるEMの活用事例を報じている。日本を含め、諸外国でも大いに参考にすべきである。

ソウル特別市クァンアク区がコロナ19防疫死角地帯にある世帯に対し、防疫消毒と、感染症の拡散防止を目的に有用微生物群(EM)とアルコールを活用した消毒サービスを行ったと、ソウル日報が報じた。
”今回の防疫は保健福祉部及び、環境庁で認証を得た人体に無害な有用微生物(EM)とアルコールを活用して行われる。
感染症の拡散予防だけでなく、害虫の撲滅、下水道口の悪臭の除去、カビの除去にも効果があり、半地下に住んでいる世帯の快適な住居環境づくりに大きく寄与できるものと期待される。”(引用元記事ーソウル日報:ソウル市クァンアク区、古い建物に住む低所得200世帯に防疫消毒を支援ーURL:http://www.seoulilbo.com/news/articleView.html?idxno=410591


写真4 ソウル日報掲載記事








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