出口俊一
デジタルニューディール研究所代表
DNDメディア編集長
金沢工業大学客員教授
ジャーナリスト
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5月10日
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5月11日
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5月12日
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5月13日
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5月14日
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スライドショー
5月14日
5:29
ホテルの確保は、結構、厳しい。沿岸部に行くには、内陸部でホテルを確保し、そこを足場に行き来するしかない。友人宅で、釜石で二泊、気仙沼で一泊できたことは、幸いでした。
5:42
おはようございます。午前4時起床が、当たり前になってきました。ヒゲがのびてきた分、頭髪が薄くなってしまいました。(/ _ ; )お風呂はこれまで1回きり、面倒だけどこれからシャワーしようかしらん。
6:01
わたしの旅、夢の続きは、残すところ後一日となりました。まだ夢の中です。
8:07
13日現在の被災者数、死亡15,019人、行方不明9,506人で死者が15,000人を超えました。捜索が続きます。避難、115,522人。
8:43
仙台での最終日、小林康雄さん、大谷光義さんのクルマに乗り込む。国道45号線で、蒲生地区の鈴木有機農園に。憎いほどの五月晴れ、風は気持ちがよい。
10:51
仙台平野でも米どころで知られる蒲生地区、蒲生海岸まで4キロ余り一帯の田んぼが海水に、塩害である、というので行ってきた。が、破損した車、ガスボンベ、流木、流された家の残がいの山でした。それにへドロ、まだ海水が抜けない。例年ならいまごろ、田植えの時期だが、なす術がない。鈴木さんは、EMを使った塩害対策に、比嘉教授の指導を得て動きだした。
11:00
鈴木さんの田んぼからは、例年、ササニシキ、ヒトメボレを俵にして450俵を収穫する。1俵は60キロ、ササニシキは主にすし屋、うなぎやの銀シャリ。それが今年は全滅、蒲生地区300世帯の農家、全部が同じくお手上げだ。国、県の具体的支援策を待っているが、だんだんやる気を喪失させている農家もすくなくない。その鈴木さんの案内をうけた。松林がすべて横倒しとなった蒲生海岸まで足を運んだ。いやあ、ここも。
11:11
津波で田んぼが海水に浸かった。鈴木さんから被害状況、影響、EMによる悪臭、浄化、へドロ除去の具体策を聞いた。なんでも海岸付近の運河そばの揚水ポンプが破壊されままなため、鈴木さんは自宅前の田んぼのへドロをEMで除去するため、地下水を汲み上げる掘削作業を急ぐ。
11:15
ここで田んぼが、元に戻るのだろうか。へドロは十数センチと厚い、臭いは油だ。
11:19
壊れた揚水ポンプ場、ここが回復しないと、田んぼを起こして真水を注入して浄水しようにも水が抜けなかったら、どうにもならない。
11:23
仙台藩ゆかりの貞山堀、いまの運河にそった松林もなぎ倒された。運河に、クルマや巨大なタンクが流れて突き刺さった。
11:27
蒲生海岸の松林は、幅、長さとも相当のスケールだが、みんな陸方向に倒れた。いやいや、凄い量です。赤松なら、陶芸の薪によいのだが。
11:31
運河から松林中の砂浜を歩くと、海にでた。写真に写るのは、鈴木さん、小林康雄さん、大谷光義さん。いい風景だなあ。
11:32
防風林が、吹き飛んだ。
11:34
若い芽が育つ。がんばれ、がんばれ、きっと大丈夫だよ。
11:47
現場に地元の市議会議員、伊藤新治郎さん、自民党の5期目。伊藤さんの自宅、鰻屋の店舗、神社が流された。塩害対策にEM利用は大事と語る。
13:16
名取市高柳にいました。
13:24
カーネーション栽培、50年の針生恒男さん、宿根リモニウムなど花卉栽培に10年の高橋恵美子さんら、津波での塩害で、頭をかかえています。EMで、なんとか、なんねぇか、とのSOS。
13:27
夏切り用のカーネーションの苗が、枯れている。 被害状況を聞いているのは、EMみやぎ代表の小林康雄さん、右。まあ、どんどん、じゃぶじゃぶEMの活性液を何万倍にも薄めて繰り返し散布する。田畑を起こして流す、という。その準備にとりかかるところです。
13:29
へドロがたまり、塩が吹いてきた田んぼ。
13:37
名取市の閖上地区、ああ、無残。
13:39
カーネーションのハウスが全滅した。息絶え絶えの花がわずかに。
13:40
殺伐とした光景が広がる。風、一陣。
13:44
母の日、哀れ。へドロが入り、ここもひび割れている。1棟数千万円の、ガラス張りのハウスが全滅した。辛いなあ。
14:09
ここは名取市花卉生産組合の菅井俊悦さんが、組合長、8軒の栽培農家の年間出荷額が9000万円、18日に農協で被害状況や対策の会議がある、が、いままでなにも具体策がない。先行きは、不安だ。
14:28
出荷時期を迎えたベニバナだが、これも塩害で花が咲かない。名取市高柳中北原の生産農家、丹野利幸さんのハウスで。
14:54
この旅、最後のショットは、名取市閖上の、花卉栽培農家の、 丹野利幸さん夫妻、高橋さんと、お別れ。なんだか、後ろ髪がひかれます。あの若い女性が路上で泣いていた写真の撮影地が、名取市閖上だったと思う。あの子に会いたい。その場所には行けなかったが、わたしの脳裏に、あのシーンが離れない。この辺で、ありがとうございました。小林康雄さんのクルマで仙台駅へ向かいます。
14:56
みちのくや夢淡く逝く走馬灯 俊楽
17:03
新幹線の車窓から。
そら走れ右に左に夏の雲 俊楽
5月10日
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