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「検証 報道被害・朝日新聞とツイッター」
 -そこまでやるか、EM叩き- 


第14回 なぜ、朝日新聞を問題にするのか?
・「効果がない」とのデマを執拗に拡散
・ボランティアへの妨害、許すまじ!


◇なぜ、朝日新聞のEM批判記事を問題にするのか、記者の行動基準に著しく反する行為だからというのは前回、書いた。やってはいけない取材ぶりだった。私も長年、新聞記者をやってきたが、こんないい加減で危うい記事は見たことがない。そう感じるのは私だけではなく、他社の記者仲間も、「(朝日記事は)一発アウトだ」とため息をもらすほど、酷いものだ。こんな記事が許されるのなら、大昔の発言をあたかも取材に応じたかのような「談話」ひとつで、だれでも世の中から葬り去ることが可能になってしまうではないか。
 NEWSなのだから、今を伝えるべきで、5年前の発言を無断でひっぱりだしたり、タイ政府の今日のEM導入事例を調べずに、20年前の古い証文をかざして「効果がない」と問題にするのである。それだって、「効果がない」というよりは他の肥料と変わりはなかった、というレベルのものだ。タイ政府は、その実績や効果によってEMを国策として採用している。



:比嘉照夫氏がタイのシリントーン王女から称号を授与されたー『健康生活宣言』から

◇新聞は第4の権力
新聞は、事実に基づいた記事を心掛けるべきで、あくまで公正、中立でなければならない。朝日新聞のOBでキャスターだった筑紫哲也氏が、いみじくも危惧したように、記者個人が自分の持っている権力、影響力を恣意的に行使した時に、だれもそれを押しとどめることはできないのである。新聞は、第4の権力である、それを自覚するのならば、朝日新聞はこの記事の問題を認めて公式に謝罪すべきだ。そうしなければ、新聞記者とツイッターという結託による新たな報道被害の典型としてのちのちまで問題視され続けることになるだろう。新聞という権力が、そこまでやるということは、朝日新聞の問題ばかりではなく日本のメディアの存亡にも関わる重大問題なのである。こんなことがまかり通れば、メディアの信用が著しく棄損するほか、なにをやっても許される極めて危険なメディア状況を作り出してしまう恐れがある、というものだ。



◇ボランティアの活動を妨害
 もうひとつ私が懸念するのは、見返りを求めないボランティアの方々のEM活動が、事実と違うデマ情報で妨害されているからだ。EM批判のその特定グループには、ボランティアの活動すらオウム真理教と同列の危険なカルト団体として危険視し、弱みにつけこむ悪徳商法などとして排斥する大学教員も複数いる。こんなことは断じて見過ごすことはできないのだ。
私個人も攻撃にさらされているが、どんなに生活周辺が脅かされたとしても怯むことはできない。事実を事実として書いていくことが、もはやその大半は高齢の域に達しているが、その尊いボランティアの方々を守ることに通じると確信する。私のメルマガで勇気づけられた、というメッセージをたくさん頂戴している。
彼らが、「ニセ科学」をテーマにした討論会で、欠席裁判的な手法でEMを糾弾している。雑誌では間違った記事を垂れ流してEM批判をやっている。また日常的には、ツイッターというソーシャルメディアを使って誹謗、中傷を繰り返しているである。


◇「EMは効果がない」というデマ情報を拡散
 それらの背景を取材すると、まず比嘉照夫氏に取材もせずにEMを貶めるような記事を書いた朝日記者と、EMを潰そうとする特定グループが結託していることが明らかになってきた。ネットの裏に隠れて仲間が匿名でありもしないデマを流す。匿名だから、誰が発信したかわからない。このデマの類の一次情報を、特定グループが示し合わせたようにリツート(転載)して拡散する。それらを日々、何度でも繰り返すのである。
 なかでも卑劣なのは、「EMは効果がない」という発言だ。函館の大沼で実施したというEM投入による浄化試験は「効果が頭打ちになって中止した」ーというのは虚偽以外のなにものでもなかった。北海道庁の元部長の依頼で枯葉をEM処理したが効果がなかったーという論文も、いくら調べてもそんな事実は浮かんでこなかった。後者の記事は、著名な大学名誉教授の名で季刊誌『理科の探検』に載った。
そもそも枯葉処理の実験に使ったというEMはどこから持ってきたのか、それがどのくらいの量が使われたのか、またどこで実験をしたのかなど、その細部を確認してみたが奇妙なことに、その詳細についての合理的な説明がなかった。その後、EM研究機構で事実関係を問い合わせているが、なしのつぶてだという。
EMによる枯葉処理の一件は、雑誌に掲載された後、記事のコピーが、全国の自治体の一部やEM推進団体宛てに郵送で、「EMの効果は否定されている」と言ったコメント付きでばらまかれた。発信者は、千葉大学の名誉教授だった。この教授は『理科の探検』の編集委員の一人として名を連ねているのである。『理科の探検』の編集長は、法政大学教授の左巻健男氏で、左巻氏はもっぱら、EM批判を展開している。事実が疑わしい記事を載せたのがEM批判の左巻編集長で、そのコピーを左巻氏の雑誌の編集委員がばらまく、という構図から、筆者と編集長、それに編集委員の彼らはどこかでつながっているのではないか、と疑いたくなる。


◇JSTが、左巻編集長の雑誌の記事を削除
 枯葉処理の論文は、文部科学省関連のJST(科学技術振興機構)が運営するサイエンス・ポータルにも一時掲載されていたが、すぐに削除された。それは賢明な判断だった。左巻氏は、JSTのこの対応にかみついていた。
サイエンス・ポータルは、その創設期に委員として参加した。最新の科学情報を今に伝えるーことを編集の理念に据えたが、政党批判や個人や団体を中傷するような内容のものはご法度で、JSTの理念やスタンスになじまないのは言うまでもない。


◇集団的なイジメより威力妨害?
 批判は、するな、とは言わない。言論の自由なのだから大いに議論するのはいい。それぞれに立場があるので意見の対立もあろう。が、問題にするのなら、事実に基づいて堂々とやることだ。教育者が、ネットで他人を傷つけるような投稿をするというのは問題だろう。教員がそんなことをやっているのだから、学校でのイジメはどうして防げるのか。教職と言う立場をわきまえる必要がありそうだ。
デマや嘘をリツート(転載)するというのも由々しいことだ。朝日記事に端を発した一連のEM排斥の言動は、これは集団的なイジメの域を超えて、もはや威力妨害にあたるのではないか。
EMの活動が、どんなものか、批判する特定グループはその辺を理解していないようなのだ。その一端に触れれば、それが神田外語大学の准教授がいうところの「悪徳商法」というのはデマであり、国立天文台の准教授が騒ぎ立てるような「詐欺的ビジネス」というのも事実無根であることはすぐにわかることだ。


◇EMボカシネットワーク
 前置きがながくなったが、これから数回にわたって、EMを活用している現場から報告しようと思う。次回は、全国的に広がるEMボカシネットワークのひとつで、EMボカシやEM団子をつくる茨城県石岡市の授産施設「光風荘」の取り組みを紹介する。
震災からまもなく5年、EMで立ち上がった宮城県の農家も事例も取り上げる予定だ。


 ≪次回に続く≫

「検証 朝日新聞とツイッター」-そこまでやるか、EM叩き-
第1回:「ニセ科学」糾弾の急先鋒
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150716.php

第2回:大阪大学、菊池氏に汚された口蹄疫感謝状
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150805.php

第3回:EM攻撃は朝日から始まった
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150909.php

第4回:浮かぶEM根絶やしの構図(大阪大学・国立天文台・朝日新聞)
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150924.php

第5回:国立天文台執行部が下した決断
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150926.php

第6回:悪臭が消えた!常総市の学校にEM散布
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151019.php

第7回:EMによるプール清掃、驚きの効果を実証
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151101.php

第8回:EM批判は 由々しき「沖縄差別」
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151111.php

第9回:片瀬久美子の記事に虚偽浮かぶ
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151118.php

第10回:「捏造」という片瀬久美子の現実
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151127.php

第11回:「捏造」という片瀬久美子の現実 続報
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151209.php

第12回:朝日大記者、疋田桂一郎氏の3つの戒め その1
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151226.php

第13回:第4の権力、恣意的に行使されたら-筑紫哲也氏の憂慮
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm160220.php