◆ DND大学発ベンチャー支援情報 ◆ 2015/11/27 http://dndi.jp/

「検証 報道被害・朝日新聞とツイッター」
 -そこまでやるか、EM叩き- 

第10回 「捏造」という片瀬久美子の現実
・荻上チキの『Synodos』に寄稿
・ジャパンスケプティクスの討論会で公表
・榊会長ら、「謝罪と削除」を求めて抗議へ



 EM(有用微生物群)のボランティア活動が、膨大なデマ情報と誇張のツイッター・アビューズにさらされている。微生物の力、その有用なEMの効果や可能性が国内外で数多く実証されているのにも関わらずそれらを一切否定し、朝日シンパの媒体やツイッターなどで「効果がない、害しかならないニセ科学」などとデマ情報を拡散し、ひどいのになると地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教とだぶらせて危険視しているのだ。 いくらなんでもそれはちょっとやり過ぎだろう。EMボランティアが地域のために日々、汗を流している。鬼怒川堤防の決壊で2m以上も泥水に浸かった常総市の大生小では本日27日もNPO「緑の会」(恒川敏江理事長)ら十数人が朝から悪臭対策に取り組んでいる。児童が50日ぶりに学校に戻ってくるからだ。気持ちよく学習に取り組めるように念入りに最後の仕上げをする、という。この心意気を見習いたい。このように現場に身を投げて涙ぐましい活動を続けるボランティアグループを「カルト的なEM教」とレッテルを貼って排斥するのは悪魔のやることだ
  DND編集長、ジャーナリスト、出口俊一



◇デマ拡散のツイッター
なぜ?その理由に「EMが琉球大学発で沖縄の微生物だから」とした「沖縄差別」を公然と口にする輩や、EM批判を出版ビジネスのネタにする大学教授も現れた。由々しき事態ではないか。このネットによる「集団的イジメ」の背後には、朝日記者の“仲間”が関係した複数の特定グループの介在が浮かび上がっている。
火付け役は、朝日、元青森支局員、長野剛氏だが、取材しないで架空の「談話」を載せた記事の欺瞞をDNDメルマガで指摘したら、青森の元中学校長に関係したわずかな箇所だけを抜き取って、「事実と違うのは出口氏の方だった」とブログでクレームをつけてきたのが、長野氏の知人で自称、フリーライター、片瀬久美子(ペンネーム)だった。
「事実が違う」という指摘は、当事者の長野氏本人からあったわけではない。元校長や学校関係者からも皆無だ。むしろぼくのメルマガに噛みついた片瀬のブログの方が間違いだった。片瀬は「元校長と相談して書いた」というが、「それは了承していない。最後に、電話口で録音しているというから、なんで、と問いただした」と青森の元校長は片瀬のブログの記述を否定し、「出口さんの記事が正しい」と直接そう語った。片瀬のブログの信ぴょう性が疑われているのだ。
この2年間、この件についてぼくが触れずにいたのは、元校長がこの春まで現職の校長だったから、こんなことで校長の周辺が騒がしくなるのを心配したためだ。
なぜ、片瀬が、事実を歪曲してまで、こんな風にしゃしゃり出てきたのか。長野氏を擁護しようとしたのだろう。その画策は潰えたというより、かえってアダとなってしまった格好だ。その安易な電話取材のブログの不手際に加え、彼女のツイッター上での発言は、さらに卑劣だ。実例を紹介してみよう。





 いやはや、なんというか、「記事にして知らせた」とか、「捏造して書いている」など、まず本題の前に指摘しないといけないのは、その稚拙な書きっぷりだ。駄文のお手本のようだ。片瀬によると、ぼくがメルマガで事実を歪曲し、長野氏を中傷し、そして、捏造したという。現実は、彼女が「事実を歪曲し、ぼくを捏造者呼ばわりして中傷した」のだが、まあ、駆け出しライターの戯言なんか、無視すりゃいいじゃない、とも思う。あえて取り上げるのは、このような中傷、誹謗が、複数の特定グループによってリツイートされ拡散されているからだ。被害がぼく個人のレベルならまだいいが、信用を棄損するような社会的な影響が周辺にも及んできているのだ。
例えば、




 ここに登場する左巻健男氏は、法政大学の教授だが、まあ、なんとも激情タイプというか、ご覧のようにその発言は醜いほど攻撃的だ。「圧力をかけた」とうそぶき、所属先の金沢工業大学やずっと以前にお世話になった東京農工大学にまで侮辱する。彼が法政大学に在籍しているからと言って、法政がそんな酷い大学とはぼくは思いたくはない。大学当局は、その辺の事実関係をしっかり認識しているはずだからだ。
ぼくを誹謗する片瀬のツイッターを左巻氏がリツイートし、次に左巻氏の発言を片瀬が、あるいは左巻氏の仲間の「呼吸発電」がリツイートする。こんな風に誹謗、中傷の連鎖はとどまることを知らない。よってたかって罵声を浴びせる”集団的イジメ“と変わらない。特定の個人を狙って社会的に”抹殺“しようとする。
 フリーライターが平気で嘘を書く、指摘されても謝らないし削除もしない。教職にあるものが公然と人を傷つける。EMを批判するグループの中心的人物は、こんな顔ぶれだ。
「朝日新聞とツイッター」の背景を検証していくと、徒党を組んでEMを排除し、執拗に個人を貶める忌まわしい実態が浮かび上がった。左巻氏は、仲間とグルになってもっと過激な発言で執拗にぼくの名誉を棄損している。次回以降、彼の異常な言動を扱うことにする。


◇捏造じゃないですか、片瀬さん!
 さて、今回の本題に入る。
前回指摘した通り、荻上チキらが主宰するWebマガジン『Synodos』 (シノドス)で、片瀬久美子が寄稿したEM投入に関した内容に重大な虚偽が発覚した。片瀬が書いた「函館近郊の大沼の試験沼にEM菌を投入し続けても水質の指標は頭打ち、代表者によると、EM投入は断念し、別の対策に切り替えた」というもっともらしい一文は、全部、デタラメだった。
「談話」をでっち上げられた「大沼水質浄化研究会」の会長、榊清市さんによると、(1)大沼でも試験沼でもEMの投入は、2008年の会の発足以来、一滴も投入していない。むろん、2008年以前にも行っていない(2)だから水質の指標が頭打ち、というのは嘘だ(3)代表者とは私のことだが、そんなことは一言も話していない。これは明らかに捏造ではないか(4)大沼のEM投入に関して片瀬さんから取材されていない(5)だから、別の対策に切り替えた、という判断は誰もしていない-と全面的に否定した。



:大沼公園付近の散策路、大沼に面したこの一角で浄化試験が行われたがEMの投入は一度も行われていない

◇片瀬のブログでも発覚
 片瀬による、EM菌大沼投入の虚偽事実は、読者からの指摘や情報提供で、『Synodos』への寄稿のほか、あっちこっちで使っていたことが新たに判明した。
2013年4月の片瀬のブログ「新聞記事とEM菌(2)-考察編-」でも「EM菌の大沼投入」の捏造に加え、「EM菌を投入することで水質が悪化してきている」と嘘を書いていた。サイエンスライターが、想像で書いちゃいけない。これは即刻、謝罪して削除されねばならない。 片瀬のブログより。
 「次に紹介するのは、EM菌を投入することで水質が悪化してきている沼の改善を試みていた市民団体の例です。本沼から分離している小さい沼を試験用の沼として、EM菌を投入して水質改善を検討していましたが、ある程度の効果はあったものの、どうしても満足のいく水質までには達成できずにいました。新たな対策として水中に不足している酸素を供給できる細かい空気を送り込む装置を設置して試したところ、元々沼に生息していた好気性菌(活動に酸素を必要とする菌)が活性化して問題となっていたヘドロを効率良く分解できたそうです。この酸素供給による方法は、EM菌を投入した場合よりも良好な水質を達成できました。この団体は、水質改善として在来の菌を活性化させる方向が望ましいと方針を変え、環境保全の面からもEM菌は沼には入れずに、別な場所で酸素供給装置の洗浄などの補助的な使用に留めることにしたそうです」。
 『Synodos』の寄稿と同様に、これも作り話なのである。そして、片瀬は、「EM団子を投入すれば水が綺麗になってバンザイの様な、安易な解決策の提示で終わってはいけないと思います。EM菌さえあれば、自然環境が汚れても挽回できるという短絡思考になってしまえば、環境を汚さない様に気を付ける気持ちが薄らいで本末転倒になってしまうでしょう」と続けていた。何を書いているのか、EM菌さえあれば、というような短絡思考にはなっていないでしょう。そんな風に勝手に決めつける方が短絡だわ。


◇「非科学的で荒唐無稽」な片瀬の主張
 EMによる学校のプール清掃にもいちゃもんをつける。プールを見ていないのだろう、つまり取材をしていないのではないか、と思われる。
 「EM菌を学校教育に取り入れる場合に気になる事として、プール清掃に微生物の性質を利用しようとするくらいは否定しませんが、EM菌の提唱者である比嘉氏がEM菌の効果について非科学的で荒唐無稽な主張を繰り広げており、それを科学的であるかの様に宣伝している問題があります。尚、プールの汚れがEM発酵液で落ちやすいと感じるのは、この発酵液は酸性(pHが2-3)なので、拭き掃除にお酢やクエン酸などが使われるのと同様の効果による可能性があり、EM菌の働きそのものは関係ないのではないかと推測されます」と書いている。
 文中の「比嘉氏がEM菌の効果について非科学的で荒唐無稽な主張を繰り広げている」という個所は、朝日の元青森支局員が、取材しないででっち上げた比嘉照夫氏の「談話」を問題にしている。比嘉氏の発言であるかのように仕立て上げられて、片瀬の言う「非科学的荒唐無稽」というレッテルが、ネット上にあふれた。これも謀略めいているじゃないか。
 よくまあ、こんなデタラメを書くものだ。酸性だから、お酢やクエン酸を投入しても同様という。それならお酢を大量に購入してやって科学的に検証してみたら、どうですか。どれくらい費用がかかるか、具体的にどんな作業となるのか、他人には科学的検証を押し付けるが、彼女らの主張にはまったくリアリティがない。まして、「EM菌の働きそのものは関係がない」と“推測”するのだが、すでに現実的に全国の数多くの学校実証済みだ。推測するのではなく現場にいって確認すればよいだけだ。非科学的で荒唐無稽なのは片瀬の方だろう。


◇ジャパンスケプティクスの討論会
 客席にいた片瀬が、熱っぽくその「事例」を激白した、という。
 「JAPAN SKEPTICS」(ジャパンスケプティクス)、この組織は非科学に傾く風潮を危惧して「超自然現象」に批判的な研究者の交流の場として1991年に発足した。朝日新聞の関係者や、EM批判の大阪大学教授、菊池誠氏が関与しているとされる。まあ、それは大いに科学的な研究を推進すればよろしい。
 2013年10月13日、「ジャパンスケプティクス」が主催した公開討論会は、「EMについて考える」と題して行われた。EMに関わる各地での実践について、科学的な観点から批判を加えよう、という狙いだと開催趣旨にそうある。
京都女子大の教授、小波秀雄氏、神田外語大准教授、飯島明子氏、そこに朝日、元青森支局員、長野剛氏が、青森版のEM批判記事を引き合いに取材自慢を展開していた、という。比嘉氏の「談話」を取材しないで書いた、とは説明しない。
 パネル討論には、阪大の菊池氏が加わった。飯島氏は、EMについて「『除染』をうたって人の不安につけ込む 悪徳商法多し」「オウムにひっかかったことを忘れてはならない」と、オウム真理教とEMをなぞらえて批判するパネル展示を学会でやった。無差別殺人を犯した危険なテロ集団と、善意のボランティアを同一視するのは、阪大の菊池氏の影響なのか、謀略めいている。その具体的根拠は何一つ示さない、まさに悪質なデマ情報なのだ。
 その件で大学広報に「こんなことをやる飯島明子氏は在籍しているのかどうか」などを問い合わせた。大学の広報なのだから、広報は外部からの問い合わせに対応するのが仕事だ。しかし、飯島氏から連絡はないかわりに、数日後に彼女が「職場に恫喝の電話があった」とツイッターに投稿した。それがツイッター上で拡散された。まあ、なんというか、その反応は正常ではない。飯島氏が、EMを悪徳商法と決めつけて公けの場で発表するからだ。
 さて、講演や討論が始まると、ツイッターでの発信がリアルタイムで動き出した。投稿者は、山形大学の准教授で、天羽優子氏だったという。天羽氏は、EMを憎しみ抜いているようだ。会場は30数名ほどの参加だったが、登壇者が語るEMへの批判が次々とネット上にあふれ出していた。


 

◇片瀬がしゃしゃりでた。
 長野氏の発表の途中で、会場にいた片瀬がしゃしゃりでた。飯島氏が登壇、そしてパネル討論の質疑応答に入ると、再び、客席半ばに陣取っていた片瀬が手を上げた。確かに、黙っている性格じゃないらしい。

片瀬の発言:
「環境浄化活動にEM菌を投入する活動を函館の環境保護団体がやってまして…」と語り始めたのだ。
続けて「そちらも直接取材させていただいて、まだきちんとした記事にはしていないんですけど、大沼っていうのも水質が悪化して窒素とリンと有機物濃度が悪化して、函館市の方で、環境浄化活動を検討したいっていう団体に、ちょっと小さな脇に湖になっている沼があって、そういうところを一部貸し出して、浄化実験に積極的に手を上げている団体にやらせてあげてるみたいなことがあったみたいなんですけど、その中でEMを使った団体が試みた団体がありまして、やっぱりあの、ちょっと一時的には良くなっている気がするんだけども、データをきちんと取っていくと、全然頭打ちになって良くならないんですね。」
発言が続く(一部、略)。
 「そこである業者がマイクロバブルっていう装置、そのヘドロのところに気泡を強制的に酸素を送り込む手段を試したら一気にほら、微生物の活動をちゃんと調べると、もともと自生していた細菌が凄く増えて活発になっていてそれで一気に目標に到達して、EMを投入しても全然(効果が)出せなかったというんです。」

 片瀬のデマを天羽氏が「大沼@函館にEM菌投入中」とツイッターで書き込んだ。片瀬は、その後、ツイッターで修正を申し出る。EM菌を投入したのは、大沼ではなくて試験用の小さな沼だった、というのだ。いずれにしても嘘なのだから、また修正せねばならない。



◇「全部、嘘、なんで嘘を書くのだべな」
片瀬の説明があまりに具体的なので、まさか、それが“作り話”だなんて誰も疑わなかった。「データをきちんと取っていくと…」と具体的に言うのだが、やっていなのだから、データなんかとれるはずがない。
 実際に足を運んでみたら、大沼に面した岸側の奥まった一角で、周辺を散策路が縁取っている。炭素繊維の実験を実施したのだろうか、木製の筏が黒く浮いていた。案内してくれた「大沼水質改善研究会」の会長、榊清市さんは、「ここにEMを投入すれば、沼続きになっているので、いわゆる大沼に直接投入したのと変わらない」という。そもそもこの沼の提供は、片瀬の言う函館市ではなかった。
 後日、片瀬は、ツイッターで大沼のEM菌投入について、「私は、記事で紹介した大沼の水質改善に取り組んでいる団体に直接取材して詳しく話を聞きました。論より証拠、外来の微生物(EM菌)を足しても、結局ダメでしたよ」と投稿し、さらに「北海道の大沼へのEM菌投入を阻止した渡島地域振興局環境生活課は、えらいです。」とつぶやくのだ。デマの拡散、これらのツイート、1回のつぶやきは1万5千人を超える彼女のフォロワーにばらまかれている。「論より証拠」と片瀬は強がるが、その証拠がみあたらない。EM菌の投入を渡島地域振興局が阻止した、というのも事実ではないらしい。


 「大沼水質浄化研究会」の副代表の沖田豊さんによると、2013年9月4日に「EMが好きで興味があるので話を聞かせてほしい」と片瀬が近づいてきた。それは夫の出張の関係で函館に立ち寄った、として「函館在住」を明かしていなかった。そのことは前回触れたが、そんなことはまだいい。榊さんが車に乗せて彼女を送り迎えした。また、面談の時は、取材というものではなかったし、大沼へのEM投入の件は、やっていなのだから、これっぽっちも話題にはなっていない。大沼のEM投入について、いつ投入したのか、その日付けが欠落しているし、「直接取材した」というのもウソっぽい。
 「それをねぇ、大沼へのEM投入を直接取材した、とか、データがどうだとか、頭打ちになったとか、EMの効果がなかったとか、論より証拠とか、会長が別に切り替えたとか、それに函館市が沼を提供したとか、したら渡島地域振興局環境生活課EM投入を阻止した、なども全部、嘘ですよ。会長が言うように重大な虚偽になるべさ。なんでこんな嘘を書くんだべ。許せないなぁ-」と沖田さんは眉をひそめた。

◇片瀬に謝罪と記事の削除を求める
 大沼へのEM投入について書いた「シノドス」をはじめ、ブログ、ツイッター等の一連の片瀬の記事は、どうにかしてもらわねばならない、という。サイエンスライターなら潔く謝罪して訂正すべきだ。榊さんらは、片瀬に質問状を送付し、謝罪と記事の削除を求める方向だという。 ≪続く≫

「検証 朝日新聞とツイッター」-そこまでやるか、EM叩き-
第1回:「ニセ科学」糾弾の急先鋒
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第2回:大阪大学、菊池氏に汚された口蹄疫感謝状
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第3回:EM攻撃は朝日から始まった
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第4回:浮かぶEM根絶やしの構図(大阪大学・国立天文台・朝日新聞)
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第5回:国立天文台執行部が下した決断
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第6回:悪臭が消えた!常総市の学校にEM散布
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第8回:EM批判は 由々しき「沖縄差別」
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第9回:片瀬久美子の記事に虚偽浮かぶ
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