第52回 南相馬市の子供の体内被曝


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 10月28日のインターネット産経ニュースで、身体放射線量がより正確に測定できるホールボディカウンター(WBC)を使い測定した、南相馬市の子供達の結果が報じられている。検査した527人中199人から体重1kg当り10ベクレル未満、65人から同10〜20ベクレル未満、3人から同20〜30ベクレル未満、1人から同30〜35ベクレル未満の放射線セシウムが検出されている。ちなみに、WHOの基準は0.5ベクレルである。


 約半数は、検出限界値以下であるため、事故後の食生活等を含め、放射線対応のレベルは適正であったと評価できる一方で、20ベクレル以上の子供が4人も見つかっているということである。この数値の背景には、政府の安全基準値を信じ、そのレベルで対応した例と、やや注意深く対応した場合と、細心の注意を払って対応した結果が見え隠れしており、今後の対応いかんでは、免疫力の低下など、不都合なことが多発する可能性が懸念される。


 この結果は、事故後、6ヵ月半のことである。チェルノブイリ原発の風下の被災国となったベラルーシの子供達は、日本政府の基準値よりも、はるかに低い数値でも、いつの間にか20ベクレル以上となり、中にはチェルノブイリエイズと称される免疫不全となる80〜100ベクレル以上に達している例もある。日本の飲料水の基準は200ベクレル、それに対しベラルーシは10ベクレルである。牛乳も日本は200ベクレル、ベラルーシは100ベクレル以下、現在では50ベクレル以下を基準にし始めている。


 要は、身体放射線量のとらえ方である。我が国では、内部及び外部被曝を含め、年間1ミリシーベルト、生涯被曝が100ミリシーベルトを安全基準と見なしているが、この数値は、ガンの発生を基準においたものであり、電磁波や医療被曝等々の加算的影響を全く考慮していない値でもある。


 ガンは、ある意味で最後の病気として現れる位置づけにある。近々に国民の2人に一人はガンで死にという状況になりつつある。このことは、ガンの潜伏期間の長さや高齢化が常識化している昨今、当然のなり行きであり、このような性質の病気を安全基準にすることは、健康という観点からすれば、極めて無責任である。


 人間の健康は、基本的には免疫力の問題であり、健康に関するすべての安全基準は、免疫力を基準とするべきである。多くの疫学的調査の結果、セシウム137の身体放射線が免疫に及ぼす影響も明らかとなってきた。ベラルーシでは15〜20ベクレルに達すると免疫低下が現れ、カゼを引きやすくなったり、疲れやすくなったり、体調に様々な自覚症状が現れるということである。すなわち、小児ガンにはならないが、元気がなく、常に体調不良の状態にあり、学業はもとより、日常生活の能力が低下する等々の現象である。「子育て」という観点から考えると、検査をして病気ではないといわれても、このような状況は、子供の発育や能力の開発や伸展に大きな影響を与えており、ガン以外の病気のデパート状態になる。そのため、過敏となった親は、子供のわずかな異常にも気がついて、すぐに病院へというパターンに陥ってしまい、不必要な治療による医原病を作り、最悪な状況となる。


 このベラルーシの結果を参考にすると、南相馬市の今回の調査結果は12〜13%の子供達が免疫低下状況にあり、4人はすでに何となく不調という自覚症状を持つレベルに達している。原発事故から6ヶ月余の間に、このような状況が認められたということは、南相馬市よりも、更に放射線量の高い地域の子供達はどうなるのか、考えるだけでも気の重い話である。


 本シリーズでも、すでに述べたように、EMXゴールドによる内部被曝対策は、絶対的な力を持っている。その成果は、ベラルーシにおいて、この秋までに再確認されている。日本と違い、ベラルーシには、各地域に多数のホールボディカウンター(WBC)があり、WBCで改めて測定した結果、EMXゴールドを目安の5分の1以下の量でも1ヶ月以内に内部被曝が検出限界値以下になるということである。日本でもWBCが普及すれば、その件はすぐに明らかになることであるが、これまで、くり返し述べたように、EM生活に徹すれば放射線対策は万全である。


被災地における冬季のEM生活のポイント


 EM活性液で野菜を洗うだけで、農薬や放射線量が減り、加熱する料理にEMやEM活性液を0.5〜1%ぐらい加え、料理の仕上げにはEMXゴールドを使用すると更に効果的である。飲料水は、EMセラミックスパイプ35を1L当り2〜3個加え、EMXゴールドを1000分の1程度添加すると抗酸化力の極めて高い機能水となる。お風呂、トイレ、室内の掃除、洗濯等々とあらゆる場面にEMを活用すると同時に、黒砂糖やリンゴジュース等の食品で健康に良いとされるハーブ等を発酵し、自家製の発酵飲料も作れるようになると、1人前である。いずれの場合も、機能性をより高めるためには、EMXゴールドを1000分の1〜100分の1程度添加すればなお効果的である。


 冬季は、インフルエンザの季節でもある。EMはウイルスが核を作ることを防止する力がある。ウイルスが病原性を発揮するには、個々のウイルスが集まって核を多数作り、その力でもって破壊力を強化するメカニズムを持っている。その核が形成されず、ウイルスがバラバラに存在する場合は、普段の免疫力でもって簡単にウイルスを抑制する事も可能であるが、核を作ってしまうと、発病し、更に強い免疫力が整うまで、体力をつけ休養し待つしかないということになる。


 また、最近の研究では、ノロウイルスによる白血球の不死化(ガン化)の抑制も顕著であることも明らかとなっている。このメカニズムは、すべてのウイルスに作用するものと考えてよく、口蹄疫やトリインフルエンザ、エイズ、白血病等々のウイルス疾患に、EMが著しく効果を発揮する理論的根拠になり始めている。


 これまでも、主に、東北地方で、冬の室内の加湿器に400〜500倍のEM活性液を水がわりに常時活用すると、インフルエンザが全く発生しなかった、学級閉鎖もしなくてよくなった等々の情報が寄せられており、この成果は、今では確たるものになっている。仮設住宅の暖房事情が良くないとか、放射能や様々なストレスによる免疫不全に対応するためには、加湿器にEM活性液を活用するだけで、かなりの効果が期待できるものである。


 特に、福島県内の放射能汚染地域で、室内の除染が十分でない場合が多く、家具や畳、絨毯等々を入れ替えている例もある。しかし、建物全体が汚染されている場合の除染は容易でないが、この冬のシーズンに加湿器でEMの蒸気を部屋中に行きわたらせるだけでもかなりの除染効果が期待できるものである。


 同時に、EMの充満した空気を吸い込めば、理論的には内部被曝を軽減し、インフルエンザの予防を徹する事にもなり一挙両得である。EMの活用は、その安全性からしていかなる場所に使用しても違法性はなく、特に許認可を必要とするものではない。


 願わくば、各家庭のみならず、学校や役所等々の公的な場や福祉施設や老人ホーム等々で、徹底してEMを使い、インフルエンザ防止とともに、放射能汚染地帯における被曝の軽減に活用して欲しいものである。



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