第217回 正木一郎記念ユニバーサルビレッジEM国際会議※のこれからの展開(1)
この会議※の目的は、正木一郎先生(元MIT教授)が提案した、EMによるユニバーサルビレッジ作りを推進し、地球をユニバーサルビレッジにすることである。そのためには、既に世界中に広がっているEM活用に対し、正しい有益な情報を集約的に実行すればよく、その原点は、名古屋でのUV国際会議の会長講演と、マサチューセッツ工科大学で開かれたEMセッションで発表されたEMの万能性である。
※第1回正木一郎記念ユニバーサルビレッジ国際会議2022年11月開催、同第2回2024年11月開催
<<2018 年 10 月 MIT にて開催された会議で発表した図説他(和訳版)>>
様々な分野で使われているEM技術
EMの機能
Uネット通信Vol 103
比嘉セオリー
世の中に万能は無いという常識は十分に理解しているが、でもEMは万能であると主張し続けたためにEMはエセ科学という濡れ衣を被らされ続けてきた。
東日本大震災・福島第一原子力発電所事故で被災した、福島での災害ボランティア活動を通し、EMが放射能の吸収抑制と放射能の消滅効果が証明され、関連の国際学会誌に掲載されたのである。それ以降、EMに対するエセ批判は消滅し、エセ科学の代表とされたフランスのケルブランの説も正しいということになったのである。すなわち、これまで絶対にあり得ないと思われていた放射能の吸収抑制と消滅に微生物が関わっていたということであるが、学会やマスコミはこの真実を無視し続けているのである。
大量にEMを使った福島のほとんどの地域は、被災数年後には被害は消失し、そのボランティア活動は2018年に終了した。その成果はすべてが記録され、本DNDでも公開されているのである。公的機関はその成果を無視し、汚染が消えた汚染土を汚染が残っていることを前提にして汚染土壌を県外で使うという法律に従い、首相官邸の庭に敷いているのである。しかもその土壌の残存放射能は発表されず、隠されたままである。
当初、EMでの対策に抜け駆けしないように、関係者が皆で協力し、放射能汚染対策をすることになっていたにも関わらず、政府から大きな金が出るということになったため、すべて立ち消えになったのである。いずれにせよ、EM技術を公のものにするには様々な背景が絡むため、論争にエネルギーを使うことは止めにして、すべてボランティア活動にしたのである。すでに明らかなように、それらの情報はすべて公開されているのである。
EM研究機構を中心にしたEMネットワークは、すでに全世界に広がっており、独自の道を進めるだけである。EMの万能性は、量子力学と深い関係にあり、これからはEMの持つ量子力学的な特性を実用化したい。
EMの本当
EMを使った人はその効果を認め、EMファンになるが、使わなかった人はそんな効果はあり得ないとしてエセと決めつけ、EMの普及に猛反対し、ついには日本土壌肥料学会のような否定的なコメントが総意として発表された。本来、学会には被害的な事態が発生した場合や事件性があった場合には、コメントは要求されても、一定の評価を得て活用されている商品に対するジャッジを行なう立場にはない。
日本土壌肥料学会は、EMに反対するグループから500万円を受け取り、テストもせず、これまでの成果のプロセスは科学的でないとして全面的に否定したのである。一般的に考えると、これですべてが終わりであるが、EMはエセのレッテルを貼られながらも、その効果に基づいて世界に広がったのである。それにも関わらず、万能性を張するEMを潰すために、大阪大学理学部の菊池誠教授を中心にしたグループがエセ科学学会を作り、様々な妨害活動を行なったものである。その結果、EMを高く評価していたマスコミもEM否定派となり、EMに関する補助は禁止、国もEMを冠した案件はすべて不採用としたのである。
EMで地球の問題を解決し得るとした拙著「地球を救う大変革」(累計120万部)は、すでに私の社会公約になり、それなりの成果が上がっているのに学会裁判で死刑を宣告されたのである。このような窮地を打開するには、EMを世界中に広げ、EMを全く否定できない現実を作るしかないのである。
当時の微生物の研究は、先ず分離培養し、1種ずつ特定し、従来の資材との効能を比較するレベルのもので、この微生物が環境中で増え、他の微生物と複合的な作用を発生するということは想像外であり、生命のない化学肥料と同じ扱いで評価されていたのである。
日本土壌肥料学会は、生命があり増殖するEMを生命の無いものと同じカテゴリーとして扱い、学会の否定的コメントを出し、EMの生物の持つ増殖的な力と他の微生物との機能的効果を無視したのである。
EMに興味を持った多くの研究機関が、EMが土壌中に増え、様々な機能を発揮することを無視し、命の無い従来の農業資材的な扱いをし、生物的生態効果を無視したため、EMに肯定的な評価を下したのは1件も無い状況であった。
EMの使用の心得として、有機物を施用し、効くまで使い続けることは、今では常識となり、ボカシ化やEM液体肥料等々、様々な使い方が広がっている。この原則を活用すると、塩害土壌や化学物質汚染土壌も無害化し、豊かな農地に変えることができ、この技術も世界中に広がっているのである。
EMにエサとなる有機物と水分を与え続けると、土壌の生物相が増殖的に増え、結果的に土壌の腐植や可溶性の無機栄養も増大し肥沃な土壌に変わるのである。
5年以上EMを使い続けている農家のほとんどが、農薬や肥料が極端に減り、農地に発生する有機残渣をEMで再処理し、生体機能を循環的に発揮させられるようになっている。その結果は、安全、快適、低コストで高品質、善循環的持続可能な農業となり、自然生態系を守る役割を担っているのである。見方を変えると、EMはすべて扱う人のレベル(責任)によって決まるものである。すなわち、すべて自己責任原則の世界に属するにも関わらず、EMの失敗はその背景を無視した結果である。
今ではFAO(国連食糧農業機関)をはじめ、EMを積極的に活用すべきであるという見解が大局となり、EMを否定するものは全くいなくなったのである。これらEMの不思議なプロセスは、次回に説明する予定であるが、量子力学的な性質があり、この機能の応用がこれからの課題である。
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