第8回 EMによる新型(豚)インフルエンザ対策



 メキシコで発生した豚インフルエンザは、死亡者が徐々に拡大するにつれ、パンデミック(国際的大流行)になる恐れから国際的に厳重な警戒態勢に入っています。そのため私の米国出張も延期、その後の予定の海外出張も見通しが立たなくなってしまいました。


 この新型インフルエンザはヒト型とトリ型(弱毒)のミックスタイプになっており、自然発生的には出来ないと考えられているタイプで人為的なもの(ワクチン等の製作の過程で出来たもの等々)ではないかという疑いも持たれています。


 新型インフルエンザの重篤率は10%と判断されていますが普通のインフルエンザ(ホンコン型ソ連型)よりもやや重いレベルといわれています。このレベルであれば従来のインフルエンザ対策でも十分に効果が上げられるということになりますが問題は常識(予測)を越えたウイルスの進化に対する不安がその背景にあります。


 今回のウイルス遺伝子の組み合わせは幸いにしてトリ型が弱毒(H1N1)であるというレベルですがこのトリ型が強毒になるとパニックに陥ることは明白です。今後の新型インフルエンザの遺伝子の組み合わせの進化度を考えると強毒化する可能性は否定することが出来ないため、WHOはフェイズ5のレベルに引き上げて厳重な対策を各国に要請しています。


 新型ウイルスの不思議な点はそれだけでなく死亡者が若年層に多く、60〜65歳以上では極めて少なくなっているということです。この点についても従来の常識を覆すものですが、何らかの病気を持っている人に対する重篤率はかなり高く、エイズに類似した免疫不全力があるのではないかという疑いも残されています。


 このような諸々の不確定要素が絡んでいるため重篤率10%でもパンデミックになるとウイルスの進化を促進する可能性があるため、症状のレベルで決める状況にはなく、パンデミックを防ぐことに主眼がおかれています。


 見方を変えれば、今回の世界的な流行対策は強毒性のトリインフルエンザ(H5N1)に対する各国の予行演習ということになります。WHOとしては、不幸中の幸いで本格的なトリインフルエンザ対策にはずみがつき、かなり具体的で効果的な演習であると考えているふしもあります。いずれにせよ、これまでのウイルス対策を徹底し、免疫力を向上させれば基本的には問題のないレベルで治まりそうですがウイルスの強毒化は否定できませんので、更なる対策の進化が必要です。


 私はこのシリーズの第4回目に「EMによるトリインフルエンザパンデミック対策」について緊急提言を行いました。今回はブタインフルエンザについて振り回されていますが強毒性のトリインフルエンザに対し明確な効果が認められているEMは当然のことながらブタインフルエンザに対しても同じ効果があるといえます。


 EMを構成している主力の光合成細菌は強い抗ウイルス作用を持っていることは学会でも既に認められている事実であり、同じくEMの構成菌である乳酸菌や酵母も免疫力を高めたり多様な抗菌作用等が認められています。これらの作用すべて微生物の作り出す酵素によって起りますので、使用に当っては微生物が必ず生きている必要はありません。


 冬季であれば加湿器に500〜1000分の1のEMまたはEM活性液(自家製)を常用すれば空気を清浄化するばかりでなく、空気中のウイルスを完全に不活性化する力があります。最近では周年型の加湿器や冷房用の加湿器もありますので、その水にEMを活用すると更に効果的です。


 同様にEMやEM活性液を300〜500倍にして手洗いの最後に消毒的に使ったり、消毒液がわりに室内や人の触れるあらゆる部分に散布します。希釈した液はその日で使い切るようにします。一般的な消毒は化学物質過敏症の人やアレルギー体質の人にとっては二次被害を起こしてしまいますし、免疫力低下の原因にもなります。


 EMは、このような懸念は全く起らず、シックハウス対策や科学物質過敏症の人々にも幅広く使われています。EMのこのような力は累積効果がありますので使い続けることによって生命、非生命体を問わず蘇生的な機能が向上したり、物質の劣化防止対策にも効果的な力が現れてきます。


 EMの増やし方は20年以上も前から公開されていますのでウェブサイトでEMと入力すればその情報を得ることが出来ます。米のトギ汁で増やす場合は一般に発酵液と呼ばれていますが糖蜜を使用した農業用は活性液と称しています。糖蜜が糖源になっていますが、糖分であれば果糖でも何でもよく、特に色が気になるようであれば、白糖を使いリンゴジュース等果物のジュースを加えると発酵レベルが更に良くなり、良質の活性液や発酵液を作ることができます。


 この培養液を更に高度に活性化するにはニガリを0.1〜0.5%ぐらい加えるとよく、更にEM・Xゴールド0.1〜0.5%、EM蘇生海塩を0.1〜0.5%加えると飲料レベルの良質なEMを増やす事ができます。


 飲用については第4回でも述べましたが参考までに繰り返し紹介しますので万が一の参考になれば幸いです。


「したがって、トリインフルエンザパンデミック対策にはこれまでの方法に加えEMを活用すれば更に万全を期すことが可能であると確信しています。市販のEM1号やEMWを活用することも一つの方法ですが、前回に述べたタイ国のようにEM1号やEMWを黒糖や果物のジュースやハーブ等を入れ発酵液を作り自家製の健康飲料にする方が最も効果的といえます。飲む量については特に制限はありませんが30〜100ccが目安となっています。それでも不安な場合は清涼飲料として市販されているEMXゴールド等のEM資材も強い抗ウイルス作用があることを理解し、活用するときもEM資材が顕著な免疫力増強に役立つことも覚えておればトリインフルエンザパンデミック対策に万全を期すことができるものと確信しています。」



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