第209回 EMによる農(一次産業)の本質の実現へ(3)



繰返しになるが、農(一次産業)の本質は「安全で快適、低コストで高品質、善循環的持続可能な技術によって、人々の健康と環境を守り、自然生態系を多様化し、豊かにする」ことである。この概念は、畜産はもとより水産、林業等々の一次産業すべてにお いて実行すべき課題である。
結論的なことを言えば、EM を空気や水の如く使い続け、土壌や環境の微生物相を発酵合成型に変えればよいということである。そのためには、1~3%の塩を加えた EM活性液を点滴的に施用したり、有機物に含侵(5%)させて土壌表面に敷いたり潅水の毎に 50~100 倍で施用する。収穫後から次の植付けの間に塩を散布し、雑草を抑制すると同時に、点滴的に施用し、1 年中 EM の密度が高まるように管理する。

小泉農園の EM 活性液製造方法


それと同時に、EM の増やし方や重ね効果の増強の仕方を十分に理解する必要がある。特に重要なことは、整流炭作りの重ね効果や整流結界の重ね効果の方法を着実に実行することである。その要領は、すでに広く紹介されている小泉農園の成果を参考にすべきである。(次頁表参照)



この場合は、作物栽培における微量要素対策としてニガリが使われているが、一般的には塩を 1~3.5%にしても望ましい効果が得られており、米ヌカの浸出液は米のとぎ汁(1 回目)を目安として活用する。

EM 活性液の変質防止には、0.5%の塩分でも十分な効果があり、日常的な活用では1%以内で十分である。農業用で肥料効果の促進や病害虫対策に活用する場合は、塩を加え海水レベルの 3~3.5%とする。それ以上の濃度になると、EMの増殖が抑制的となる。



EM 技術における重ね効果の重要性
EM の量子力学的性質は、基本的には EMの持つ半導体、超伝導、トンネル効果的性質に由来するものである。逆説的に考えると、EM を使い続けると、先ず半導体的な性質となり、整流機能が著しく改善され(35%内外)、省エネ的で増収となる。その上にエネルギーの散逸を防止するように結界を作り、全体のエネルギー水準がパイこね的またはコヒーレンス的に重ね効果が現われると、超伝導的となり、トンネル効果も認められるようになる。このレベルに達するまでは、EM と炭の施用を連続的により多くするのがポイントである。

この重ね効果は、祈りや想念にもあり、日常に存在する良き習慣に通じるものであ る。その根源は、微細なものも巨大なものも細分すればするほど指数関数的にエネルギーが集約される性質によるものである。



例えば波動的に見れば、1 トンの EM 活性液も 1L の EM 活性液も効果は同じである。すなわち、1 回の施用量は多くても少なくても波動効果は同じということであるが、1 トンの EM 活性液を 1L に小分けし、1000 倍にして施用すると波動的には 1000 倍になるということである。

この究極的な方法は、EM 活性液のドリップ的活用となるが、組み分けし、重ねあわせ的に施用し続けると、波動的に量子力学的エネルギーを無限に活用できる可能性が現実のものとなる。この極微の重ね効果の原理は、最新の半導体製造にも応用されており、EM の生命情報は量子力学的にそのレベルを上回る性質を持っている。 小泉農園における EM 活性液の重ね効果や整流炭や整流結界の重ね効果は、次の通りである(本頁図 4 つ)。



EM によるシントロピー土壌の創成
EM を長年にわたって使い続けると、発酵合成能力の高い微生物相に変わり、その数 も桁違いに増大することが明らかとなっている。日本はもとより、世界中で土壌微生 物数のコンテストがあるが、トップを独占しているのが EM 土壌である。

このポイントは、土壌中で光合成が行われ、その有機物を発酵微生物が活用し、土 壌中に腐植が増え、微生物の大ジャングルを作るからである。

同時に、EM による元素の転換も起こるため、炭を活用した結界の強化と拡大を続ければ、無限的に存在する量子力学的エネルギーを集約し、生産的エネルギーとして活用することが可能となる。都市ゴミ等を EM 処理して炭化すれば、炭の資源は無限大である。
前号で述べた塩の肥料化を含め、EM の蘇生的な機能を活用すれば、農業の存在そのものが食料、環境、健康等々のすべての問題を解決することになる。この応用は、あらゆる工業分野での活用が可能であり、人類の抱えるすべての問題を解決する力を持っている。


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