第186回 世界一住みやすい国ウルグアイ(竹元正美著)



11月上旬に、表記のタイトルの本が送られてきた(Amazonで入手可)。著者は元ウルグアイ大使の竹元正美氏である。確かにその通りである。

世界一住みやすい国 ウルグアイ
2022/10/17 竹元正美(著)


先ずは本書に紹介されている、「世界一貧乏な大統領」が存在し得る国である。日本でも有名になった、ホセ・ムヒカ大統領は、日本人に対し、本質的な原点を問いただした稀代の人物である。

2022年11月19日に、第1回正木一郎記念ユニバーサルビレッジ・EM国際会議が開催された。元MIT(マサチューセッツ工科大学)の教授であった、故正木一郎先生が主催されていたユニバーサルビレッジ国際会議の目的をEMで達成することを目的とした国際会議である。

詳細については、次号以降に述べるが、先ずは日本におけるユニバーサルビレッジのモデル事例を紹介し、発展的に世界に広げ、「地球を救う大変革」を実現しようという活動の一環である。

前々回はペルーにおけるEM活動と米国におけるEMの理解度について紹介したが、本書で竹元氏は、ウルグアイにおけるEMについての普及状況についても詳しく述べている。すなわち、その近未来は、「EMのモデル国家として範を示す世界一住みやすい国造り」に連動するものである。

2008年11月1日付ウェブエコピュアで「着実に進むウルグアイのEM普及活動を紹介した記事と、本書の第4章のEM(有用微生物群)技術のモデル国家の項を参照すれば、その真意が理解されるものである(P103~116)。

先ずは本書のEMについての将来像を描くために、ウェブエコピュア(新・夢に生きる第18回2008.11.1)の記事を紹介したい。
https://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru18.html



この記事で紹介した三上さんは、本書の88頁に述べられた通りの活動を続け、2015年90歳の生涯を閉じたが、その活動は現在も着々と進められている。

量子力学的な応用が可能となったEMは、放射能の吸収抑制や消滅に対する効果は原発事故のあった福島県全域で効果を発揮し、原子転換の実用技術となっている。いずれも査読付きの国際誌にも発表され、これまで「エセ科学」の代表として非難されていたEMが、突然にして量子力学の応用の最先端技術として位置付けられるようになってきた。このような技術でウルグアイを支援すれば、ウルグアイをして、世界初のユニバーサルビレッジモデル国家にすることは現実的な話となってきた。


記事一覧へ