第182回 国連食糧農業機関でも紹介されるようになったEM活用



EMによるインドのシッキム州の有機農業化の成果は、インドはもとより、肥料不足の現状打開に注目され、着々と広がっている。

今回紹介する記事は、これまで有機農業に対し積極的でなかったFAO(国際連合食糧農業機関)が、土壌肥沃化や植物栄養の持続可能な管理の代替案としてEMを紹介するようになったのは必然的なものである。

この記事は、これまで行われてきた有機農業を中心に、カバークロップや混植作付のローテーション、森林農業等々、10項目について紹介しているが、特に、EMの応用は不可欠な要素と評価しており、これまでの普及実績が定着的に評価されるようになってきた。


出典:国連食糧農業機関:土壌施肥と植物栄養の持続可能な管理の代替案https://www.fao.org/publications/card/es/c/CC0964EN

【国連】世界的な肥料不足に対応するための持続可能な管理の代替案としてEM技術が紹介されています(⇒国連食糧農業機関:土壌施肥と植物栄養の持続可能な管理の代替案)

https://www.fao.org/publications/card/es/c/CC0964EN
「2021 年末から 2022 年までの間、世界は肥料不足に直面しています。これは、この失効で約 78% の価格上昇が原因です。さらに、エネルギー価格の上昇などにより、マイナスマージンに直面している多くの生産工場が生産を停止したため、肥料は市場で入手できなくなりました。その結果、施肥量の減少は、食品生産の収量と品質を低下させることが予想されます。
有機物の成長と土壌の生物多様性の増加を促進するすべての実践は、その肥沃度と植物への栄養素供給能力を改善します. ただし、土壌の物理的、化学的、生物学的特性のバランスを維持することが重要です。この文書は、ラテンアメリカとカリブ海地域の土壌実践共同体 (CoP-Soils) によってこれまでにまとめられた代替案と、この状況に対処するためにこの地域で実施されたその他の追加措置を簡単にまとめたものです。」
「4. 効率的な微生物(EM)成長促進剤の使用。有益な、あるいは効率的な土壌微生物は、土壌の状態を改善し、腐敗(病気を含む)や微生物を抑制し、植物による有機物の利用効率を高めるため、栄養循環に不可欠な要素である(EMPROTEC, n.d. )。」





このようなEMに対する評価は、緒についたばかりであるが、究極は、EMの持つ量子的性質(原子転換、放射性エネルギーの活用、植物や空間の整流機能等々)の応用である。すなわち、土壌中にどのレベルの量子的性質を持ったDNAの密度をいかに高めるかということに尽きるが、要は、すべてEMまみれにし、その密度を常に向上する管理法である。EMを安価に大量に培養する方法は、すでに公開されており、自由に活用できるようになっている。EMの活用によって、不耕起栽培はもとより、化学物質的材料が全く不要となる。その上で、多収、高品質を持続しながら、環境を積極的に守り、生態系を多様化し、豊かにするという農の本質を実現することが可能であることも再認識すべきである。


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