第175回 ベラルーシの国立放射線生物学研究所(IRB)のEM活動



 EM研究機構は、1995年からチェルノブイリ原子力発電所事故の被災国となったベラルーシの国立放射線生物学研究所(IRB)と放射能汚染対策に関する様々な共同研究を行ってきた。

その成果は、福島の原発事故後の対策にも応用され、EMは、植物に対する放射性物質の著しい吸収抑制機能を有することを明確にし、国際誌(Journal of Environmental Radioactivity. Vol192, December 2018, Page491-497.[本誌第134回2018/08/30参照])に掲載された。その後、これまで当方が主張し続け、EMがエセ科学と非難された放射性セシウムの消滅効果についても明確に証明し国際誌に載ったのである(Journal of Condensed Matter Nuclear Science. Vol29, 2019, Page230-237)。従って、EMは、エセ科学ではなく、これまでの常識を覆す先端科学である。

これを裏付ける現実は、福島県内には無数にあり、その成果は、EM災害復興支援プロジェクト事例集として公表され、2018年に福島の放射能汚染対策に結論を出し、終了した。その成果を受け、現在も福島県内のEM活動は衰えることなく続けられており、理想的な有機農業の実施事例が着々と広がっている。

この活動の理論的骨子を証明したIRBは、放射線生物学研究では世界トップの研究所である。IRBは、これまでの実績から、農業や環境や医学等々のあらゆる分野でEM活動を行うようになってきた。EMの農業利用の登録も同研究所が行っており、その他のEMの応用分野での登録もIRBが行うことになっている。

従って、この活動はCIS(独立国家共同体)全体に広げることも可能となり、この活動を推進するため、2020年ジョージア(Georgia旧グルジア)で下記のような講演も行っている。

IRBの活動は、旧ソ連圏へのEM普及のカギとなっており、その活動の一端も紹介したい。





写真1 ベラルーシ国立放射線生物学研究所

写真2 IRB チェシク所長(左から2番め)と
ニキティン博士(左から4番目)
写真3 国際会議でEMの研究成果を紹介するニキティン博士



写真 ベラルーシ国立放射線生物学研究所での取組み


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