第148回 第9回東日本大震災復興支援環境フォーラム -うつくしまEMパラダイス-(2)



 
前号で案内したように、10月4日、福島県郡山市の中央公民館で、表記の環境フォーラムが開催された。図1は、EMが放射能の吸収抑制や放射能の消滅に対し効果があるという国際誌に掲載された論文タイトルである。すなわち、EMはエセ科学ではなく、本物であるという科学的証明が国際的に認められたということである。

それらの成果を踏まえて、昨年から福島県や各市町村およびマスコミ関係者にもフォーラムの案内を送付しており、同時に、事例集も送るようになったのである。

すでに明らかなように、量子もつれを調べると、居住地域の放射能問題は既に解消されており(DND第130回)、ホルミシス効果も明確に現われている。そのため、これまでの活動を更に発展的にするために、インドのシッキム州の事例を学ぶことにしたのである。

開会に当たっては、国会議員の超党派有機農業議員連盟事務局長である室井邦彦参議院議員のあいさつも戴いた。


図1:国際学会誌に掲載されたEMに関する研究論文(2題)



  第9回環境フォーラム開催にあたって
               NPO法人地球環境共生ネットワーク
               理事長 比嘉照夫

本環境フォーラムは、2011年3月11日に起きた東日本大震災によって引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所の事故によって被災した福島県を、EMの活用によって、放射能汚染問題を解決し「うつくしまEMパラダイス」にする目的で開催され、今年で9回目を迎えることになりました。

第1回のフォーラム以来、前頁に記している諸々のことが確認され、様々な応用が進んでおり、居住地域の放射能問題は基本的に解決されるに至っています。

このような成果を踏まえ、2016年度から生産者を中心とするEMの活用とその生産物の販売に力を移し、福島の自立の道を着実に創成する方向で進んでいます。

2017年9月に行われた、第18回EM技術懇談会で、郡山EMグループの代表者である松本美惠子さんから次のような提案がありました。


魅力ある福島県をEMの力で創りたい!!

Uネットの会員になって数十年が経ちました。
その間に東日本大震災が起こり、福島県は津波の被害にとどまらず東京電力の原子力発電所の爆発で放射能物質が飛散し、外部的被曝被害・内部的被曝被害を受けてしまいました。
それまでは、EMによる家庭菜園などをして収穫する楽しみを味わっていました。
3.11以降はグループのメンバーで家庭菜園にも見切りをつけ、多くの仲間が離れて行きました。
そのような中でEMが放射能物質の低減させる力があることを知りグループを存続させる大きな力を得る事ができ、第1回環境フォーラムを事務局の後押しで開催する事が出来ました。
そして今、Uネットを通し多くのEMの仲間が出来ました。
その仲間と一緒に一つの大きな目的・目標を持ちたいと願うようになりました。
それは、EMレストラン・EM活動拠点を福島県内に欲しい!作りたい!
風評被害を払拭するために大変な苦労されてる方が多く私にはとても真似が出来ません。
県内で生産されたEM農産品・畜産物等の美味しいEM商品を県内で消費販売して福島県人をEMで元気にしたいと考えました。
風評被害払拭のために遠くまで行き販売するのでは無く、美味しくて安全な農産品・畜産物をEMレストランで食べて元気になる!
評判を聞きつけ県外から首都圏からEMレストランに食べに来る!
EMレストランと言えば福島県!
EM農家を増やし、EM交流の場にもなる!
EM指導者を育成してEMに携わる人を増やし活動を拡大していく!

松本の妄想が止まりません!!!!

福島県のEM仲間が常に集い情報の発信源の場所にしたい!
EM商品、仲間が作った商品を販売したり、EM生活の商品を購入!
福島県に行けばEM商品が買える!

そんな場所・拠点を郡山に置きたい!
それは、郡山は福島県のヘソだから!
交通網のアクセスも良く、県内の仲間が集いやすい場所だと!
Uネットの仲間と収益が取れるような体制作りを目指したい。
ボランティア活動拠点も必要ですが、現実は現金収入も必要です。
EMの美味しい商品、環境に優しい商品などをEM仲間がつくり販売する組織
合同会社にしてレストランや活動拠点を運営してはどうかと!?

EMを通して仲間も県民も活気のある福島県にしたい!
これが松本の夢・願い・想いです!! !!

これが本当に実現させるにはお金も知恵も体力も能力もありません。
あるのは、Uネットの仲間と熱い想いです。
この事が妄想に終わること無く実現出来ることを願って報告といたします。
2017年9月8日(金)
郡山EMグループ代表 松本美惠子


昨年の第8回環境フォーラムは、この提案にシフトする内容に方向性を強化し、「うつくしまEMパラダイス」の創成をより具体化することになりました。従って、今年の第9回の環境フォーラムでは、EMで全州有機農業化し、国連の政策最優秀オスカーに輝いたインドのシッキム州を指導したマダン・モハン・モハンカ氏を招待し、その具体的成果を学ぶことになりました。シッキム州は、EMによる有機農業で農家の収入は2倍以上、観光客も2倍以上になり、その成果は全インドはもとより、世界中が注目しています。

去る7月7日に、これまでの福島における具体的な成果と将来展望を明確にした映画「蘇生II 愛と微生物」の試写会があり、人類の未来に対する明確な答えを示しています。8月1日には、その支援事業のバックボーンとなった拙著「日本の真髄」(文芸アカデミー)も出版されました。関係者のEM力が更に盤石になることを願っています。

前回紹介したシッキム州の事例は、福島のみならず、有機農業を希求している全国の市町村にも極めて重要な情報として活用し得るものであり、先ず、その全容を紹介したい。


































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