第143回 本格的に稼働し始めたEMグラビトロン炭化システム
去る5月17日に、岩手県花巻市にある岩手コンポスト構内にあるEMグラビトロン炭化システムのテープカットが挙行されました。本プロジェクトは、EM研究機構の指導で完成したEMグラビトロン炭化システムの多目的な応用を目指し、岩手コンポスト及び太陽商会の共同事業として地域創成、社会貢献ビジネスモデルを目標に始めたものである。
 写真1:岩手コンポスト株式会社
岩手コンポストは、改めて述べるまでもなく、平成5年からEMを徹底的に活用し、世界でも類例のない高品質のコンポストを製造し、農家の信頼が極めて高い会社である。
その証拠に、2017年、そのコンポストを使った同社のリンゴが無農薬リンゴとして東京市場で極めて高い評価を受けたのである(写真1)。
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また2011年の東日本大震災では、東北一円に数百トンのEM活性液を無料で配布し、様々な悪臭対策の根本的な解決に協力するとともに、同社のコンポストを活用し、被災地域に美しい花々を咲かせた社会貢献度の極めて高い会社である。
エコピュア第116回において、究極の万能炭化装置(炭造くん)の紹介を行ったが、その装置を徹底して改良したのがEMグラビトロン炭化システムである。
このシステムは、これまで明らかとなり、実用化されているEMの整流技術が組込まれており、製造された炭は、半導体的性質が極めて高く、様々な工業的利用も可能である。
 写真2
 写真3
写真2は、システム全体の様子であるが、人間の背丈と比較すると、その大きさが理解される。炭化時間は30分、1日3トンの木材を炭化することが可能である。左の端からチップになった木材が自動的に投入され、スクリュー状になった炭化部分を30分で通過し、最後の段階で海水培養のEM活性液を散布し、即冷却し、袋詰めして製品化できるようになっている。
炭化システムで最も問題となるのは、炭化後の冷却で時間が取られることであるが、農業や工業資材として活用する場合は、EM活性液による冷却は極めて合理的である。従来の出来上がった炭にEM活性液を処理するという二重手間が不要になったと言うことである。
写真3は、加熱炉の部分であるが、乾燥した木材を投入する半自動的な構造となっているが、システム全体にグラビトロン効果が出るように処理されているため、燃焼効率が高く、灰や煙は殆ど出ず、炉のまわりの温度も低く、全体のエネルギー効率が極めて高いことも明らかとなっている。
従って、システム全体が整流されているため、この環境は人体にとっても最良のものである。体調の思わしくない人が、このシステム内で働けば、いつの間にか完全な健康を取り戻すという余得もあり、万能的である。
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 写真6-1:2019年4月の池様子
写真4は、炭化したチップである。手に触れても熱く感じることもなく、そのまま袋詰めにすることも容易である。一般に、炭を大量に作ると、その置き場の管理に様々な制限が発生するが、本システムでは、直に袋詰めして自在に動かせるため極めて理想的である。
写真5は、EMコンポスト(コスモグリーン)とグラビトロン炭化処理された炭を施用したリンゴ園で、日本経済新聞でも評価されたリンゴである。
左の樹は、パネルの枠が作られているが、炭が安価で大量に入手できれば枠は不要である。
写真6は、EMグラビトロン炭化システムで作った炭で浄化された池である。投入前は、底が全く見えない汚濁した池だったとのことである。
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