第141回 国家プロジェクトとして本格化した中国でのEM技術(2)
前回は、中国水産科学研究院淡水漁業研究センターとEMグループが水の汚染対策や水産養殖等にEMを徹底して活用することを目的に、「覚書」を交わし、国家プロジェクトとしてスタートしたことを紹介した。
講演の前半は、自然界における有用微生物群のもたらす蘇生の力と、その応用の原理等々を述べたが、根本的な解決は陸上での農業生産活動をEM化する必要がある。そのためには、EMの万能性を知ってもらうため、EMによる放射能汚染対策や、塩の肥料化等々の効果も説明した。中国には様々な鉱山の汚染もあり、広大な塩類砂漠があり、それらの問題も同時に解決する必要がある。後半においては、以下のような講演を行った。
図1は、現実問題としてインドのシッキム州で実行されている例である。中国では、更に進化したEM技術を活用すべきであるが、先ずはこれまでのEM技術を理解してもらうため、図2と3を示し、図4以下、福島の放射能汚染対策と塩を肥料化できる実践例を紹介した。
中国には広大な塩害砂漠があり、その地域は塩分を含む、地下水がある。このような地域でEM技術を活用すれば、中国の食料問題の根本的な解決につながるものであり、水質汚染対策の究極として考える必要がある。
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