去る2月22日に、中国水産科学研究院淡水漁業研究センターとEMグループは、「社会公益、生態公益、経済公益の向上を目的とし、中国国内での水産養殖技術にEM技術を用いて、主に水産物の品質、収量、生存率、FCRの向上、有機廃棄物、抗生物質や化学物質に起因する排水汚染問題の解決を目指す。」ことを目的に覚書を交わし、本格的な国家的プロジェクトがスタートした。 これまでも中国におけるEMの状況を度々公開したが、類似品の数は無限的である。このような状況から、国家主導に切り替えるには、EMの開発者である私の指導を直接受ける決心をしたのである。 私は、その記念講演で、以下のような内容と方向性を示し、多くの質疑がなされ、養殖試験地における具体的な指導を行った。 中国水産科学研究院 淡水漁業研究センターは、 【水の汚染度を厳密に調べ、国に報告し、その対策を提示】する役割が義務付けられている。 上記の説明は、我が国(日本)における一般的なEMマニュアルであるが、具体的には、中国においては、以下のような方法や視点が必要である。 1. 緊急対策としては、EMを活性化して、臭気が消えるまで投入 2. 汚染源でEMを活用する (1) 下水処理場や汚水ラグーンにEMを使用する (2) 畜産でEMを活用する (3) 農業のすべての分野でEMを活用し、自然発生の有機物や人糞尿、畜産、水産廃棄物を肥料資源や環境浄化源として循環させる (4) 各家庭やレストラン等々でEMを活用する i. 100~500倍液で、野菜や肉、魚等の食材を洗う ii. 洗濯にも100~500倍になるようにEMを加え洗剤を半分にする iii. 500~1000倍に薄め、調理場や風呂、トイレ等洗浄する iv. 様々な衛生対策にEMを活用し、化学物質を必要最小限にする v. すべての食品加工場で原料処理から仕込みにEMを活用すると、すべての衛生問題は解決し、食品の質が著しく向上する 3. 各工場の防塵対策に100~500倍のEMを月に1~2回活用する 4. 汚染した建造物を100~500倍のEMで洗浄する 5. 水産養殖は、EMの密度を高め、閉鎖系(内部循環)として外部の汚染が流入しないようにし、その排水は水系の浄化源とする 6. すべてが安全、快適で低コスト、高品質、持続(善循環的に)可能となるようにする その成果はすべて研究センターでチェックし、改善策を具体的に示すことが出来る 7. ダム等すべての水源にEMを投入する その他に、現地におけるEM結界技術の指導や、すべての有機廃棄物の農業や水産資源への善循環的活用の具体的な提案も行った。また、毎年、その成果の検討会を開催することにも同意した。 このプロジェクトを機会に、広大な塩害やアルカリ土壌対策、砂漠の生産緑化等、様々な国家プロジェクトを推進する予定である。 【※中国水産科学研究院淡水漁業研究中心 徐跑 氏との調印式】
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