第134回 見えてきた『うつくしまEMパラダイス』



 2018年10月12日、郡山市で第8回環境フォーラム「うつくしまEMパラダイス」が開催されるが、今回紹介するEMによる放射性セシウムの吸収抑制効果と、第132回で紹介した、EMによる放射性セシウムの原子転換は、国際誌や国際会議でも公式に受理、発表された。
 この成果は、従来の学術的見地からは、あり得ない事である。すなわち、EMが万能的であることは容認できないことであり、EMはエセ科学であるという究極の根拠となっていたのである。EMが放射能汚染対策に効果ありということは、国際的に認められ、科学的証明が確立した今日、EMは最先端の科学となったのである。
 2012年11月に開催された第1回環境フォーラムで、「有機物を投与し、EMが十分活動できる条件を整えて、EMの密度を高めるような栽培管理を行った農地では、作物による放射性セシウムの吸収は完全に抑制される。同時に作物の収量や品質が向上した。」と述べたが、類似の結果を得た福島県は、EMの効果を否定したのである(DND連載第58号)。
 いずれにせよ、その成果は着々と広がっており、幕田アメニティグループの成果は目覚ましく、福島県農業の未来像を作り始めている。末尾に紹介した、「善循環の輪」通信に示されたEMの力は、すでに福島県でも実証され、EMの普及は確たるものになり始めている。
今回の論文と第132回の論文は、EMをエセとするエセ科学者には是非とも読んでもらいたいものである。



Abstract
Soil microorganisms play an important role in determining the physical and chemical properties of soils. Soil microorganisms have both direct and indirect effects on the physical and chemical states of radionuclides and their availability for uptake by plant roots. Controlling the soil microorganisms to immobilize radionuclides is a promising strategy to reduce the content of radionuclides in the food chain. In this study, we evaluated the impact of effective microorganisms (EM) comprising lactic-acid bacteria, photosynthetic bacteria, and yeast on the transfer of 137Cs into the aboveground biomass of barley and lettuce. The application of EM or fermented organic fertilizer (bokashi) alone to sod-podzolic sandy-loam soil significantly reduced the aggregated transfer factor of 137Cs in barley by 37% and 44%, respectively. The combination of EM with bokashi or potassium fertilizer produced the largest reductions in 137Cs transfer into barley biomass (50% and 63%, respectively). EM had a stronger effect on 137Cs transfer into barley compared to lettuce. Laboratory experiments suggested that the effect of microorganisms on 137Cs uptake can be attributed to a reduction in the proportion of bioavailable physicochemical forms of 137Cs in the soils treated with EM and bokashi. This study, to the best of our knowledge, is the first to report the mechanism by which microbial fertilizers reduce the transfer of 137Cs into plants.

有用微生物群による放射性セシウムのレタスおよび大麦バイオマスへの移行に及ぼす影響
<要旨訳>
土壌微生物は、土壌の物理的および化学的性質を決定する上で重要な役割を果たします。土壌微生物は、放射性核種の物理化学的特性および植物根から取込むための生物学的利用能に対して、直接的および間接的な影響を及ぼします。放射性核種を固定化するために土壌微生物を制御することは、食物連鎖中の放射性核種の含有量を低減する有効な戦略です。本研究では、乳酸菌、光合成細菌、および酵母を含む有用微生物群(EM)による137Csの大麦およびレタスの地上部バイオマスへの移行に及ぼす影響を評価しました。ポドゾル性砂質ローム土壌にEMまたは発酵有機肥料(ボカシ)のみを施用すると、大麦においては137Csの面積ベース移行係数がEMでは37%、ボカシでは44%と有意に低減しました。EMとボカシあるいはEMとカリウム肥料との組み合わせは、大麦バイオマスへの137Csの移行を最も低減しました(それぞれ50%および63%)。EMは、レタスと比較して、大麦においてより高い137Csの移行抑制効果を示しました。実験室での実験により、微生物よる137Csの取込みに及ぼす効果は、EMおよびボカシで処理された土壌における生物が利用可能な137Csの物理化学的形態の割合の減少に起因することが示唆されました。本研究は、我々が知る限り、微生物資材が137Cの植物への移行を低減するメカニズムについて、初めて報告したものです。

※本論文フルペーパーは、Journal of Environmental Radioactivityホームページから有料でダウンロードできます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X18301553?via%3Dihub


善循環の輪通信 第347号 > http://www.unet.or.jp/docs/zenjunkan/347_20180824.pdf




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