第125回 第7回環境フォーラム『うつくしまEMパラダイス』
去った11月25日、福島県教育会館で認定NPO法人地球環境共生ネットワーク(Uネット)主催の第7回環境フォーラム「うつくしまEMパラダイス」が開催された。放射能汚染対策の効果の諸々を明確にするためには、同一地点における変化を長期に渡り確認し続けることが基本である。
今年も前年の結果を受け、それぞれの成果の累積効果がより明確となったが、その内容は、放射能汚染対策に限らず、EMの多様な活用によって「うつくしまEMパラダイス」への道を着実に歩み始めている。それらの一連の成果は、日本はもとより、世界が共有すべきものであり、前年に引き続いて、すべてを紹介したい。
本フォーラム終了後に、ベラルーシの今後の展開についての話し合いが持たれ、これまでの成果を踏まえ、この技術の大々的なモデルを作り、国家プロジェクトに結びつけることも合意された。今回は、私のこれまでの成果の総括と、EM研究機構の経過報告およびベラルーシ国立放射線生物研究所におけるEM研究進捗報告を紹介したい。
(1) Uネット理事長の2017年総括
第7回環境フォーラム開催にあたって
NPO法人地球環境共生ネットワーク 理事長 比嘉照夫
本環境フォーラムは、2011年3月11日に起きた東日本大震災によって引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所の事故によって被災した福島県を、EMの活用によって、放射能汚染問題を解決し「うつくしまEMパラダイス」にする目的で開催され、今年で7回目を迎えることになりました。
第1回のフォーラム以来、以下のことが確認され、様々な応用が進んでいます。
- 有機物を投与し、EMが十分に活動できる条件を整えて、EMの密度を高めるような栽培管理を行った農地では、作物による放射性セシウムの吸収は完全に抑制される。同時に、作物の収量や品質が向上した。
- EMを活用した酪農では、畜舎の衛生問題をすべて解決するとともに、その地域の汚染牧草を給与しても、牛乳中の放射性セシウムは5ベクレル以下となり(国の基準は50ベクレル)、その糞尿(スラリー)を散布した牧草地の放射能レベルが低下し、牧草の放射性セシウムの吸収も抑制されることが確認された。
- EMの活性液を散布し続けた場合は、例外なく放射能汚染レベルが低下するが、降雨等で土壌水分の多い条件下で散布すると、より効果的である。
- EMやEM・X GOLDを活用すると、電離放射線の被曝障害を完全に防ぐことが可能であり、内部被曝対策にも万全を期することが可能である。
- EMは、今後、問題化すると予想されている放射性ストロンチウムの作物への吸収抑制にも顕著な効果がある。
- EMを散布された周りの数十メートルの放射線量も低下する。
- ベラルーシの国立放射線生物学研究所とEM研究機構の再実験において、容器の中においても放射線セシウムが極めて有意に減少することが明らかとなった。
- このような現象を一般の人々に広く認識してもらう目的で、映画「蘇生」が完成し、3年前から劇場公開され、多くの人々に放射能対策がEMで可能という情報が着実に広まっている。
- EMの培養に海水または海水に準じる塩を添加し、EMダンゴに炭を添加し、結界を作ることで、放射能が著しく減少し、無農薬栽培も容易となり、土壌も顕著に肥沃になることが明らかとなった。
- EM技術の多角的な応用で、安全で健康に対し素晴らしい高品質の農作物が生産できるようになり、鳥獣害対策も完璧となり、風評被害の根本的対策が可能となり着実な成果が広がっている。
このような現実を踏まえ、これまで放射能を消滅するために行ってきたEMの活用を、より広く社会化するために、昨年度から、生産者を中心とするEMの活用と、その生産物の販売に力点を移し、各々がEM技術を活用した自立の道を着実に進めています。
このような福島の成果を踏まえ、量子力学的にEMの活用を明確にすることが出来るようになり、『愛と微生物のすべて』(ヒカルランド)として、森・白鳥氏との共著が出版されました。この本は、今後のEM活用の原典として、独創的な情報を自在に活用できるようにまとめてありますので、関係者のEM力の向上に役立つことを期待しています。
(2) EM研究機構 研究経過報告
(3) ベラルーシ国立放射線生物研究所におけるEM研究進捗報告
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