第120回 土壌エネルギーの整流




 本誌前117-119回において、EMの原子転換力を活用した農業への塩の万能的な活用法について述べたが、実行した生産者からのクレームは全くなく、驚嘆すべき報告が相次いでいる。
 前回にも述べた通り、現今の食や健康や環境の問題は、未完成の汚染放出型の技術の結末であり、構造的なものである。その構造の根本を正さず続行したため、その結果として、健康問題はもとより、環境を破壊し汚染し、他の生物を絶滅に追いやってきた。気がついたら、その対策に大金を使っているという現実は、全くのブラックジョークである。
 とは言え、この世に存在するすべてのものは必要必然的となっており、その遠因は、競争を前提としたお金儲けの仕組みに端を発している。農薬や化学肥料を使い過ぎて土壌が劣化すると、その土壌でも生育する作物の品種改良のために多大な費用をかけて遺伝子組み換えをしたり、劣悪化した土壌の改良法が巨大なビジネスとなっている。
 このような利己的で、身勝手な論法がグローバリズムの衣を着て、世界中に広がっているが、スタートの根本が誤っておれば、その延長線上は、罪を加速的に増幅するのみである。
 現況は、その極みとも言えるが、当初から、悪意を持って、このような技術を開発した人は一人もおらず、すべて当面する食料や医療、エネルギー問題等々の解決に使命感を持って挑戦し続けた皮肉な結末でもある。
 すなわち、ある意味では、技術の限界が引き起こした自己矛盾である。その自己矛盾が、法的にも、社会的仕組みとして機能し、それと合致しない革新的なものは、必然的に排除され、新陳代謝が不可能な自滅の構造となっている。この岩盤は、既に社会的遺伝子となっており、その変換には、多大なエネルギーが必要である。
 情報公開が進み人工知能の活用が発展すれば、このような矛盾が明確にされることも時間の問題といえるが、要は、その課題に対応する技術のレベルである。ユニバーサルビレッジ国際会議の理念から考えると、量子力学的レベルの解決のみが残された選択肢と言えるが、技術的には、超伝導素子の活用次第である。
 EMの超伝導的な応用は始まったばかりであるが、その考えは原子転換にもつながっている。植物生産の分野では、これまで何回か紹介したように、EMを高密度に活用した場合、常識をはるかに超えた限界突破的な収量と品質を実現している事実である。光合成という観点から考えると、その増大分は計算外のエネルギーを植物が獲得した結果といえるが、EMを活用した整流素子をミニロープに装着し、エネルギーフィールド(結界)を作った場合は、より顕著である。すなわち、空間に散乱し、使えない状態となったエネルギーを、EMの整流素子によって使えるようになったという解釈が成立するのである。
 それならば、土壌のエネルギーも整流可能ということになり、もしも、それが実用化できれば、従来の土壌改良の大半が不要となり、不耕起栽培も容易となる。このような想定を踏まえ、福島での放射能汚染対策で成果のあった整流炭と塩と土を等量にし、海水培養のEM活性液で混和し、整流ダンゴまたは整流ブロックにして、ハウスや圃場の四隅や畝の両端に20-30cmの深さに埋め込み土壌のエネルギーフィールドを作ったのである。


:写真1:広大な牧場やゴルフ場の場合は、直径 20cm、深さ 65cm の穴を掘り、ミニロープを抜けないよう底に設置し、1 ヶ所当り整流炭 10-15L、塩 1Kg を投入し、海水 EM活性液を 2-3L 注入した後、ミニロープを電柱またはバッテリーに巻き付けるようにして潜在電圧を誘導する。

 整流ダンゴの大きさは、野球ボール大、整流ブロックは5Kgが目安となっている。と同時に、近隣に電柱があればミニロープにEM整流素子を装着し、潜在電圧を誘導し、最も近い部分の整流ダンゴまたは整流ブロックと連結し、地中に結界を作るのである。写真1は、広大な牧場やゴルフ場用の大型の整流ホールである。


:図1

 果樹園のイメージで考えると、図1の通りである。すなわち、地上部と地下部を連結的に結界を作ると、空間や土壌のパワースポットの力は倍加することになる。その結果は、モグラはもとより、すべての野生動物の被害は、ほぼ完全に防ぐことも可能であることも明らかとなり、急速に普及し始めている。


:写真2

 写真2は、畝の両端に整流ダンゴを埋めたツル性のインゲンである。
 
:写真3

 写真3は、その着莢状態である。
 
:写真4

 写真4は、畑の四隅にEM整流ダンゴを埋め、地上と地下部に結界を作り、スーパーパワースポット化にしたバナナ園で採れた島バナナである。通常の2.5倍以上もあり、品質も極上である。
筆者は、元々、熱帯果樹を専門にしており、バナナには精通しているという自負があるが、このレベルのバナナを見たことも作ったことも初めてで、常識的にはあり得ない現象である。
 これまでで明らかになったことは、潜在電圧を活用する整流ダンゴや整流ブロックの波動間隔は、半径で100m以上もあり、この技術を活用すれば、広大な地域を極めて低コストで、パワースポット(イヤシロチ)化することも容易である。河川や湖沼や海の浄化を含め、この技術の様々な取り組みが始まっており、結果は上々である。
 近くに電源がない場合は、3ボルトのリチウムイオン電池を直列にし、6-12ボルトにして装着するか、広大な牧場やゴルフ場は、10ボルトのオートバイ用バッテリーでも期待する成果が得られている。
 本稿で述べている整流炭とは、エコピュア第115回、116回で紹介したEMグラビトロン整流シールを装着した無煙炭化器や万能炭化機で作られた炭のことで、半導体的な機能を有しており、今後の炭の活用の決定版ともいえるものである。




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