第114回 第6回環境フォーラム「うつくしまEMパラダイス」2016(1)



EMは公的に認められた畜産用資材であり、抗ウイルスに顕著な効果がある

 前号までEMによる無投薬の畜産のモデルを紹介したが、EMを活用している畜産農家は、口蹄疫や鳥インフルエンザ、ノロウイルス等々のウイルスはもとより、病気とは無縁の存在である。本シリーズでは、すでに旧聞に属するが、既に述べたように、EMの活用は、畜産のすべての病気の予防にパーフェクトに機能することは改めて述べるまでもない。畜産農家が本シリーズの情報をより積極的に活用することを期待したい。



第114回第6回環境フォーラム「うつくしまEMパラダイス」2016(1)

 本環境フォーラムは、2011年3月11日に起きた東日本大震災によって引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所の事故によって被災した福島県を、EMの活用によって、放射能汚染問題を解決し「うつくしまEMパラダイス」にする目的で開催され、今年で6回目を迎えることになりました。
 第1回のフォーラムでは、2012年までの成果を発表してもらいましたが、その内容は、2013年-2015年のフォーラムでも再確認されました

  1. 有機物を投与し、EMが十分に活動できる条件を整えて、EMの密度を高めるような栽培管理を行った農地では、作物による放射性セシウムの吸収は完全に抑制される。同時に、作物の収量や品質が向上した。

  2. EMを活用した酪農では、畜舎の衛生問題をすべて解決するとともに、その地域の汚染牧草を給与しても、牛乳中の放射性セシウムは5ベクレル以下となり(国の基準は50ベクレル)、その糞尿(スラリー)を散布した牧草地の放射能レベルが低下し、牧草の放射性セシウムの吸収も抑制されることが認められた。

  3. EMの活性液を散布し続けた場合は、例外なく放射能汚染レベルが低下しているが、降雨等で土壌水分の多い条件下で散布すると、より効果的である。

  4. EMやEM飲料を活用すると、電離放射線の被曝障害を完全に防ぐことが可能であり、内部被曝対策にも万全を期することが可能である。

  5. EMは、今後、問題化すると予想されている放射性ストロンチウムの作物への吸収抑制にも顕著な効果がある。

  6. EMを散布された周りの数十メートルの放射線量も低下する。

  7. ベラルーシの国立放射線生物学研究所とEM研究機構の再実験において、容器の中においても放射線セシウムが極めて有意に減少することが明らかとなった。

  8. このような現象を一般の人々に広く認識してもらう目的で、映画「蘇生」が完成し、昨年から劇場公開され、多くの人々に放射能対策が可能であるという情報が着実に広まっている。

  9. EMの培養に海水または海水に準じる塩を添加し、EMダンゴに炭を添加することで、放射能が著しく減少し、無農薬栽培も容易となり、土壌も顕著に肥沃になることが明らかとなった。

  10. EM技術の多角的な応用で、安全で健康に対し素晴らしい高品質の農作物が生産できるようになり、風評被害の根本的対策が可能となりつつある。


 このような現実を踏まえ、これまで放射能を消滅するために行ってきたEMの活用を、より広く社会化するために、今年度から、生産者を中心とするEMの活用と、その生産物の販売に力点を移し、各々がEM技術を活用した自立の道を着実に進めています。
 今年の10月上旬に、MIT(マサチューセッツ工科大学)と名古屋大学、北京航空天大学が主催するユニバーサルビレッジ国際会議における会長挨拶の中で、今、人類が直面している様々な環境問題や生産技術に関する諸問題の解決にEM技術は答えを出し得るもので、多くの研究者は、その技術を積極的に活用すべきであるという旨を述べられました。
 に、この会議では、EM技術のセッションが認定され、国内外を含め7題の発表がありました。今後の展開が楽しみです。
※以上、NPO法人地球環境共生ネットワーク理事長挨拶



2016年度のベラルーシ国立放射線生物学研究所との共同研究の成果
 2011年以降、EM研究機構とベラルーシ国立放射線生物学研究所との共同研究によって、EMが様々な分野で本質的な放射能対策が可能であることを明らかにした。これまでの成果は本DNDシリーズでも詳しく紹介したが、EMによる放射能対策が確たるものになった結果を受け、本年度の研究課題とそのまとめを紹介したい(詳しくはEM研究機構に問合せください)。
















 今日は現在試験を行っているラットを用いた内部被曝に対するEMやEM飲料等の内部被曝障害軽減試験の結果の一部を報告します。
 試験方法は以下の通りです。ラットに放射性セシウム含むエサを160日間与えました。ラットをこの図にしめすように5つのグループに分けました。
 上から汚染されていないエサを与えたグループ、汚染されたエサを与えたグループ、汚染されたエサを与えながら同時にEM、EM飲料、EM乳酸菌タブレットを与えたグループです。185日後に採血を行い、分析しました。




















記事一覧へ