DNDメディア局の出口です。夏8月、連日の猛暑、深夜の雷鳴と昼間のゲリラ 豪雨、それに大地震到来の流言までもが口コミで広まって、なんだか天地がひ っくり返りそうな気候の変調を実感します。
世評に触れると、8月6日はヒロシマの原爆投下の悲劇から63年目、ヒロシマ、 ナガサキの被爆地からの平和希求の「no more〜」の叫びを世界のうねりにし なければなりません。今朝、福田首相が出席して開催の広島平和記念式典で、 地元、小学校6年生の少年少女の「平和の祈り」のしっかりしたメッセージに 心を動かされた方も多いと思います。この地球上に広島型原爆40万発に相当す る核兵器が存在する、というテロップが先日4日のNHK総合で深夜放映の「ヒロ シマナガサキ白い光・黒い雨・あの夏の記憶」で映し出されていました。ショ ッキングな映像や生々しい証言、そしてこのエピローグのテロップを見て、そ の驚愕の現実に戸惑い、平和なんてこれは幻想ですらない、という落胆の淵で 自らを鼓舞する言葉さえ失ってしまいそうでした。
凄い番組だなあ、と感心して翌日、NHKのホームページで確認すると、「ア カデミー賞の受賞者スティーブン・オカザキ監督が、広島と長崎の原爆被害に 向き合い、25年の歳月をかけて完成させた渾(こん)身のドキュメンタリー」と の解説がありました。明日、7日午後14時からBShiで再び放映します。
8月8日は北京オリンピックの開幕、テロ警戒のピリピリした緊張ムードが伝 わってきます。平和の祭典は、テロの標的にさらされています。何はともあれ 晴れの祭典の無事成功を祈るばかりです。オリンピックが中国のそのさらなる 飛躍の起爆剤になることは、確かでしょう。開会式の舞台となる鳥の巣から、 どんな度肝を抜く仕掛けが飛び出すのでしょうか。指摘すれば、それはさまざ まな問題があることは否定できません。が、ここは隣国・中国の懸命な姿勢に はエールを、そして、連日連夜、北京五輪一色のテレビ観戦で、美技を競う世 界のアスリートたちの雄姿には拍手を送りたい。
そして、もうひとつの熱い話題は、揺れる内閣改造の評判。いつも通り下劣 なメディア批評家の冷やかしの論評は無視すればよく、注目したいのは新聞メ ディアの世論調査による内閣支持率の改造前と後の比較の数字です。昨日まで に出そろった各社の数字を比べると、支持で読売の41.3%(+14.7ポイ ント)と日経の38%(+12ポイント)が大幅に上昇し、低くめが毎日の25% (+3ポイント)、そして朝日の24%(横ばい)という極端な結果で、産経が ほぼ中間の29.3%(+7.6ポイント)でした。
この各社の乱調は、どういう事情によるものか、そもそも新聞の世論調査な んていうのは信ぴょう性が疑わしい、という声もあるが、新聞社が何かよこし まな意図で世論を捻じ曲げる、という操作は考えにくいし、そんなことありえ ないことです。これは新聞各社がもう一度きちんと検証する必要がありそうで す。総じていえば、右に左に有権者の心理が微妙に揺れ動いている状況と解釈 することもできる。右と左という確固たる思想信条に基づいた選択じゃないか ら、余計にその針の揺れ具合を見ることが難しくなっているのかもしれません。 この動向の行方は、内閣発足から1ケ月の9月の世論調査で少しは具体的に浮か び上がってくるでしょう。
ともあれ福田首相の「安心実現内閣」に登用したベテランの重厚な布陣への 期待は、決して小さくないようです。選挙戦略の基本、その要諦はしっかりと 内部を固めることに尽きる、という。その道理でいけば、いまの閣僚の顔ぶれ や登用の仕方は、そういう方向へ向かっているのではないか、と思われます。 また、麻生幹事長への好感度の高さは、これもどういう意味にとればいいのか、 ひねくれずに素直に数字を解釈する、ということでしょうか。政権奪取にもう 少しで手が届きそうな民主党も9月の代表選を契機に一気に攻勢をかけてくる でしょう。耳を澄ませば、ひたひたと寄せ来る足音、政局はもう風雲急を告げ ているのかもしれません。
DNDメルマガがこの辺で終わればかわいいのに…勢い、力んで、踏ん張って もうひとコマ、頑張ってしまう。
さて、少々視点を変えて、低炭素社会への現実的なステップは、各国政府の 施策やかじ取りが声高に叫ばれ、環境分野における先端技術開発の重要性や民 間の企業努力もさまざまに指摘されています。それはそれとして、自らのライ フスタイルの転換をも意味する、暮らしの延長線に負荷をかけない工夫が求め られている、ということも忘れちゃいけない。そこで、私の挑戦のいくつかを 紹介します。
【光と熱を遮断する緑のカーテン】
父が久しぶりに日光から埼玉の我が家に戻って、少し元気になってきたころ
合いを見て、自慢の庭いじりの手ほどきを受けながら、ネコの額ほどの軒下の
空間に、ほんの手のひらサイズの、ゴーヤの苗を植えることにしました。
若葉が二つ、三つ、にわか仕立ての畑を好みの草花で彩りました。それから、 いま、どうなったと思いますか?その経過を写真でご覧いただきましょう。
写真1 野ざらしだった植え込みを掘り起こし石や雑草を取って、腐葉土をた
っぷり敷き、そこに飼料をパラパラ撒きました。まずは、可憐なベビーピンク
の「セダム」、色鮮やかな「ときめきリンダ」、地を這う「ヒメツルニチニチ
ソウ」も。隣は80歳の父、俊博。背後の田んぼは、この地域で唯一残る都市農
家の名残りです。6月8日撮影
写真2 手前の小さな双葉が、ゴーヤの苗です。植え方は、まず5−6センチの
穴を掘り、水を流したところに苗を植え、土をかぶせて再び、水を少々かける。
この手順で、5つ。写真は4つの苗しか写っていません。脇に、トウモロコシ、
トウガラシなども同時に植えました。トウモロコシはうまくいきません。野鳥
が狙っています。
写真3 ゴーヤの苗はぐんぐんツルをのばし、上へと葉を広げて伸びていきま
す。7月7日撮影。
写真4 連日のカンカン照り、一気に自宅の2階へツルを伸ばし、黄色い花か
ら小さな実がついたと思ったら、みるみる大きく成長します。8月4日撮影。
写真5 窓いっぱい覆うゴーヤ、まるで緑のカーテンで、自然の風を呼び、熱
を遮断するので、部屋はいくぶん涼しい。収穫が近いゴーヤの実がいくつもぶ
ら下がっています。
凄いことになってしまいました。数えてちょうど2ケ月余り、ツルはぐんぐん伸びて葉を茂らせて、まるで窓一面を覆う、巨大な緑の壁を作り上げているようです。その効果は想像以上でした。戸外の太陽光を遮断し、熱を抑えてくれています。窓を開けると、自然のやさしい、そして香りある緑の風が、家の中に吹き込んできます。クーラーも扇風機も控えめです。省エネ効果ですね。
写真6 初収穫のゴーヤ。
そして、ゴーヤの実は数えて10数個、大きいのは10センチ以上にも成長して います。その成長ぶりには驚かされます。昨日朝、このままこれ以上大きくす ると実が熟れて赤くなる、という家人の指摘をのんで、いざ、チョッキン。い やあ、痛々しい気がします。できることならこのまんま、どこまでも大きくし てツルからぶら下がった状態でその一生を終えさせてあげたい、と思うほどで した。しかし、さっともぎとってマナ板でざっくり半分に切り分けて、あれよ という間に中のタネも取られて、ご覧の状態。ささっとやって塩味の効いた ゴーヤチャンプルにして食しました。チョッキン、今朝も痛々しい音が響いて いました。2日続きのゴーヤチャンプル、ビタミンが豊富なんですって〜。
不思議な気がしますね。ゴーヤは沖縄でしか育たないと思っていたのに、こ んなに簡単にしかも見事に育つ。外気の熱が高くそして湿度も多い。まるで南 国の夏と同じ温室状態だからでしょうか。
週末にでも指南役の父に送り届けましょう。その父は、僕にいくつか家庭菜 園の要領を伝授してその数週間後、見違えるほど元気になって愛犬と一緒に日 光に戻りました。三度の食事、その上げ膳据え膳の与えられる生活より、元気 なうちは多少手間がかかっても自分で好きに暮す方が幸せなのかもしれません。 父がにこやかに帰った後、なんだか心にポッカリ穴があいたような気分になり かけていました。ふ〜む、別の意味で、いろいろ考えさせられました。
そこで、僕は専属のゴーヤ係に。ツルを上に誘導するために針金を張る作業 に精を出したり、毎朝水をあげたりするのが日課となりました。それから西側 の窓の下にはトマトやインゲンの苗も植えて、いま色づいて順次収穫できるよ うになりました。毎朝、世話をし、少しの恵みにも感謝です。
もう、誰も止められない。夢中といった方がいいかもしれません。これをフ ァーマーズ・ハイっていうのでしょうか。手軽で身近なところに、こんな楽し みが潜んでいるとは、人生まんざらでもない。55の手習い?こういう年齢にな らないとその境地には至れない、というより、単に暇になったということの裏 返しかもしれないが、若い人には、まったく理解不能でしょう。年を重ねると それなりに楽しみもある、ということにしておきましょう。この程度のことは、 どこの家でも誰でもやっていることなのかもしれませんが…。
【東京のオフィス往復40数キロのチャリンコ・ロードで汗】
これもある種の快感です。ある日の休日、自宅と会社を自転車で往復しまし
た。越谷市の自宅をスタートして旧4号線の日光街道にでて、煎餅の草加、環
七と交差する梅島陸橋を通過すると、まもなく一気に視界が開ける千住新橋、
荒川の土手から風が吹き上げてきます。雑踏の北千住駅周辺、再開発が進む南
千住を通って、再び現れる橋は、隅田川にかかる千住大橋です。自転車や歩い
て橋を渡る時は、螺旋のスロープを、あるいは階段を上り下りすることになり
ます。
いやあ、これまでの電車通勤では気に留めませんでしたが、大地震が首都圏 を襲い、万が一橋が不通になったら、間違いなく帰り道は寸断されてしまい、 帰宅難民になることは確実です。どうするのだろう。川を泳いで渡る?泳ぎが 苦手な僕は、立ち往生ですね。国道を挟む左右の建物は、一応に老朽化し倒壊 の恐れもある。ふ〜む。きっと、その時、どんな事態に遭遇するのか、そのイ メージがつかめないところが怖いところだ。
そんなことを考えながら、走っていると、もう東武浅草駅と桜の名所の隅田 公園です。そこを抜けて蔵前を通り、そしてDNDの秘密基地のある浅草橋へと 南下する、その延長約20数キロを休まず走り続けました。
路上に荷降ろしのアイドリング中のトラックが並び、マフラーから陽炎がの ぼり、熱風でアスファルトがゆがんで見える。この炎天下、太陽の強い光が薄 くなった頭頂部を直撃し、頭はクラクラ、目はショボショボ、ゴール目指して 一直線、なにも競っているわけじゃないのに、ここでも夢中になるのでした。
タイムは1時間50分、電動アシストの威力に救われた感じです。オフィスで ひと仕事をと意気込んでみたのですが、そんな気力はない。メールを数本打っ てお仕舞い。体の汗を拭いて着替えて少々休んで、そして、帰り仕度をはじめ ていました。来た道を戻る〜。
帰路は、日が暮れていました。ライトをつけて走るのですが、道路に出ても 歩道を走っても、いずれも危険がついて回る。背後からダンプや大型バスがエ ンジンをふかしながら、スレスレに追い越して行きます。違法駐車の車両が、 これが一番厄介です。動くのかどうか、が背後からはうかがいしれない。縁石 ぎりぎりに止まっているから、一旦歩道に入らないと進めないし、歩道では左 右から自転車が突っ込んでくる。無灯火で、携帯片手に前を見ずに飛び出して くるのも、いる。なんとも危ないね。自然の美しい山や谷を疾駆するツール・ ド・フランスのようなわけにはいかないのですね。
往復の走行距離約42キロ、時間合計4時間余りの難行でした。自転車のカゴ にクーラーボックスを備え、その中にペットボトルのお茶、冷やしタオル、梅 干し、バナナなどを入れて、まるでピクニック気分と揶揄されそうですが、実 際、決死の覚悟でした。家に着くころは、全身汗びっしょり、息が詰まって言 葉がでない。お尻がかゆい。ふくらはぎが痛み、膝ががくがくしていました。 不思議ですね、自転車から降りると、足が勝手に前に行こうとする、そして誰 かが後ろから押しているような奇妙な感覚がしばらく消えませんでした。
家に着くと、数日海で遊んで帰ってきた息子らの顔を見て、ずいぶん黒く日 焼けしたね?って、言おうとしたら、「お父さん、顔色、青いよ」って逆に先 制パンチを食らわせられました。もう、ゲッソリ、疲労こんぱい、ヘロヘロで した。
疲労はある程度、覚悟していました。が、ひと休みするとなんだか、その夜 から体が妙に調子がいい。ぐっすり眠れる。なにより体重が2キロ減っている し、少し体が締まった感じがする。家人や周辺から「無謀だから、事故にあわ ないうちにやめた方がいい」と諭される始末ですが、これもどうも、病みつき になりそうで、その翌週の木曜日、今度は通勤でトライしてみました。時間が 少し早くなったのは、抜け道や近道が少しずつ見えてくるからでした。可能な ら、毎日、自転車で通勤してみたい、そのための専用の自転車が欲しい、とい う気分になってくるじゃないですか。
自転車での往復40キロ走行は、この酷暑ではとてもしんどいことなのですが、 ご存知のようにDNDサイトで「志本主義のススメ」を執筆している経済産業省 の論客、官房審議官の石黒憲彦さんは、毎週の休日の習慣として自宅付近の公 園をジョギングしている、というのはよく知られた事実。逆に走らないと気持 ちが悪い、と最新のコラム第114回「四方よしの精神で危機を乗り越える」の 冒頭で紹介し、約20キロ強を3時間前後で走り切る、という。なんという鍛え 方なのでしょう。そんなにもう若くないハズなのに…。
熱中症が心配なのでいい加減にしてください、という令夫人のご懸念もうな ずけます。それでも、すれ違う通行人の呆れた表情や冷ややかな視線を感じな がらも、たっぷり汗を流し、がぶがぶ水分を補給するのがなによりの快感のよ うなのです。石黒さんの凄いところは、自慢のオートバイにまたがって図書館 や本屋に走り、専門書を漁って午後いっぱい読書や執筆に充てているのだとい う。少々の昼寝はあるようですが、そこが凡人と違うところなのですね。
おおよそ、午前中に体を鍛え、そして午後には頭を働かせる、こういうバラ ンスが石黒さんの名コラムの源泉になっているのかもしれません。
しかし、何時間も走ると、苦痛なハズなのになぜ、続けられるのか。ネット で調べると、走り続けるとそれによって痛み出す筋肉に反応して脳が、脳内麻 薬といわれるエンドルフィンの分泌量を増やし、それによってドーパミンが分 泌されて気持ちがよくなるのだ、という。それで走ることが好きになり、そし て止められなくなるのをランナーズハイというらしい。
また、何時間も繰り返し原稿を打ち続けていると、やはりこれと同様のドー パミン分泌のプロセスが起こり、それをライターズハイとも名付けられている らしい。なんともいろんな呼び方があるものです。日航ジャンボ機墜落事故の 原因究明をめぐる記者の取材競争を題材にした横山秀夫氏の著作に「クライ マーズ・ハイ」でした。いま映画が公開中です。
さて、このところずっと肌身離さず持ち歩いている城山三郎著の静謐の随筆 集『無所属の時間で生きる』の中に、ある実在の編集者O氏のアメリカ大陸を マラソンによって横断する夢を題材にした「途方もない夢」の一文があります。
ある日、O氏とゴルフをした後、O氏の先輩編集者が彼をからかっていう。鍛 え上げている体の割には、「下腹がでてるなぁ」。O氏は、抗弁するどころか、 むしろ肯定するかのように、その夜もワイン好きの集いがあり、そのあと寿司 屋など2軒回る予定だ、と。酒豪で美食家のO氏に、その先輩が「きみ、なんの ためにマラソンしているかわからんじゃないか。体もメチャクチャになるぜ」 と心配する。城山さんも、同感で、脳から矛盾した指示を受けて、O氏の体が バラバラになっていくさまが、目に見える気がした、と書いているのですが、 そこでのO氏の言い草がふるっている。
「いや、僕のマラソンはもともと酒をうまくするためにはじめたのだから、こ れでいいんです」。
そして、城山さんは、たしかに、人は健康になるために生きているのではな い。楽しく生きるために健康でありたい、というだけのことである、とさらり とフォローしていました。どの一遍を読んでも、その人間観察の鋭さと優しさ に胸が打たれます。読めば読むほど心も体も癒される、そして癖になる、そう いう読書に誘うのをリーダーズハイっていうのか、どうか。
□黒川清先生の「学術の風」の最新の連載(ブログ)は、「アジアの医学生た ちへ:若者へのエールと3つのスピーチ」というタイトル。29回目を迎えるア ジアの医学生たちの集まりでのスピーチを紹介しています。参加者は400人。 先生は「若者が会議を開催し活動を展開しています。私も過去3回ほどお招き を受け参加しました。毎回とても楽しいです。私はこういう若者主催の会が大 好きです。みな将来を担う人材、人財ですから。」と心情を吐露していました。 いつも、若い人への激励を忘れない、その辺も凄いですね。どうぞ、3つのス ピーチも必見です。
□連載は、上記本文でご紹介した、石黒さんの114回「四方よしの精神で危機 を乗り越える」。〜今や日本企業、日本経済の底力が問われています。この危 機を乗り越えるためには、改めて、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の 「三方よし」に〜と、その4つ目、あえて伏せますが、その重要性を強調し、 経営者と一丸となって取り組む処方を示しています。どうぞ、経済産業省の危 機意識のなかでどんな覚悟で臨んでいるか、その一端が垣間見ることができま す。
□NEDOの企画調整部長の橋本正洋さんは、洞爺湖サミットでの環境技術の展示 で話題となった「ゼロエミッションハウス」の企画立案や、これまでの国際会 議での経験を踏まえてのサミットとイノベーションの相関を浮かび上がらせな がら、「サミットとイノベーション」をメーンの題材に、サブタイトルとして 「イノベーションは首脳の頭から消えてしまったのか」と迫る渾身の論文です。 加えてイノベーション理論を体系化する野心的な試みも注目です。
□このところ好調の塩沢文朗さんは第37回「技術ロードマップ」。なぜ、技術 ロードマップと呼ばれる研究開発戦略づくりに関する世の中の熱が、最近、や や冷めて来てしまっているのか、と自問し、その背景に研究開発資金の配分と いう問題が潜んでいることを指摘し、「政策は生き物」と断じて具体的な目標 設定の処方を提案し、研究者に希望を与えるメッセージを発信しています。
塩沢さんからは、「暑い時にはこの手の文章がいいのではないか」と補足が ありました。