◆ DND大学発ベンチャー支援情報 ◆ 2004/ 12/ 24 http://dndi.jp/

2004特集:皆様の声(下)

DND事務局の出口です。静かな年の瀬を迎えていますが、大なり小なり、世の 経営者の皆さんは、ほんと盆も正月もない日々の連続かもしれません。世間が休 みだからといって、のんびりしているわけにはいかない。社員は休みでも会社は、 その存在だけで、なにかしらの経費が流れ続けます。会社を持ってはじめて知る、 ちょっと怖い現実です。


いやはや、春の起業から8ケ月、会社の財務状況はトップの姿勢が、そのまま 鏡に写したように経営上の数字に現れてくるから油断なりません。起業すること は、まあ、種々雑多な、わずらわしいことの処理、対応の積み重ねかもしれませ ん。実際に、やってみて、はっきり見えてきたことは、わずらわしいことを嫌が らずに、ちゃんとこなすことが基本であること、ということです。そういう現場、 そういう社風、そういうネットワークの中に、チャンスが訪れるものかも知れま せん。わずらわしさを避ける人、見てみぬ振りをする人、そういう人がこの世の 中で一番、わずらわしい。


さ〜て、尻に火がついて、腕まくりして粘って、耐えながら、背伸びしないで、 まあ、いつも通り大胆にそして朗らかに新しい年に向かって歩みを進めたいと思 います。


本日は締めくくりのメルマガです。特集:読者の声(下)。2日遅れの配信は、 まずメリークリスマス!そして残す1週間でカウントダウンです。今年1年、誠 にありがとうございました。より良い新年をお迎えください。


【星に祈りを】(7月7日号)
「毎回面白く読ませていただいています。今回は特に。今、ある工務店のリク ルート用リーフレットを作成中です。リクルート対象は来春卒業予定の高校生。 型枠工にかぎらず建設業は徒弟制度が未だ生きている世界です。ところが若者の 育成役となる親方と言われる人たち何人かに会い、会社人よりはるかに人格者ぞ ろいであることに驚かされました。能力主義、人格主義はこうした職人の世界の ほうがよほど徹底しているようで、こうした親方のもとで働く若者の輝きぶりも ホワイトカラーの比ではありませんでした。こういう世界にもっとスポットが当 たってもいいなと思ったしだい。次回を楽しみにしつつ。初めてのお便りです」 (出版編集Mさん)


「ロマンチックなタイトルで世界共通の大問題を論じるとは、相変わらず悪い人 ですね。わが身を省みて、愚かな上司の下にいる愚かな中間管理職ほど救われな いものはないのかな、などと考えています」(H大学共同研究センター教授)


【異変〜集中豪雨と酷暑】(7月14日号)
「いつもコラムを興味深く拝見しております。今回のコラムは『政見放送』の原 稿みたいだと謙遜しておられますが、世の中に起こっていることを身近にひきつ けて考える、そこから自分たちに何ができるか考え、発信するというスタンスは とても良いと思います。とかくこのようなメルマガは情報の押し売りになりがち ですが、立ち止まって考える機会を与えてくれるようなコラムをこれから期待し ています」(Wさん)


「今回もパッションのあるメールに感謝します。『公共事業』についてですが、 私は、『戦略性のある事業』には、民が出来ない限り、公が実施すべきと申し上 げたい。『戦略性』とは何か。国・県・市町村民の生命、財産等にかかる危機管 理の立場とか、産業・経済等にかかる国際競争力を維持する立場とか、国・地域 の固有の文化・価値の崩壊を防止する立場とか、諸々ありましょう。こういう立 場であれば、『道路』だって戦略道路があるでしょう。手前みそになりますが、 岐阜県など農道空港は別にして、空港は無いし、港湾もないし、道路が危機管理 上意味を持つことになります。長野側とは、安房峠一本では心もとない。野麦峠 に更に一本ないと災害時の輸送に事欠くという具合です。こんなことを挙げてい ったら、全国レベルでは、キリがありません。全国の河川の危ない堤防の補強は 危機管理でしょう。公共事業が悪ではありません。運営する人間の質の問題です。 動機が不善であったり、私心があったりで、加えて、そういう人間の運営する ルールの決めが問題にすぎません。国民は、賢いですから見抜いていると思いま す。これからも、センスのよい情報を配信してください」(岐阜県、T氏)


【藤山直美さんと冬のソナタ】(7月21日号)
「メールいただきました。楽しみにしています。藤山直美の観劇記読みました。 いい文章でした、劇評もできるのですね。藤山直美、今もっとも好きな演劇人で す」(全国紙、U常務)


「ご報告いたします。 昨日午後9時過ぎに京都の萬屋へ伺いしました。ご主人に、 『ある人の紹介で来たのですが。』 、『・・・』、続けて『6月21日に、顔も大 きいけど態度も大きい人が来ましたよね』 、思案気なご主人、天を仰ぐように1 5秒〜20秒の沈黙があり 『出口さんのことですか?』と、ズバリ回答していまし た。顔も態度も大きいーで分かっちゃうところが、凄い!お勧めのネギうどんを 注文しながら2通のメルマガのコピーをお渡ししました。お蔭様で初めての客で ある私は『濃厚な豆乳』を頂くことができました。出口さんには新しい話ですが、 私の子供時代(というよりは北海道でも開拓農民の時代)には、勿論豆腐も自家 製造でしたから、随分懐かしい香りも一緒に味わう事ができました。藤原直美か らお父さんの話になり、最後は渋谷天外まで話が続き、楽しい時間を過ごすこと ができました。時々東京の歌舞伎座にもお見えになるようです。私が食べている 間、熱心にメルマガを読んでおられました。一瞬、遠く離れた恋人からの手紙を 持っていたキューピットになった錯覚も。 又、お伺いしようと思っています」 (野村證券株式会社公益法人サポート室、平尾敏氏) 


「曲者にして純粋という出口さんの語りとメルマガには、いつも読後のこだまが あります」(ベンチャー社長のM氏)


「メルマガ7.21興味深く、読ませていただきました。へー、藤山直美さんの七夕 名作喜劇まつりがあったんだー。24日まで!あー、間に合わない!藤山寛美さ んの芝居を見に行こうという矢先、亡くなったと。その娘さんの直美さんのをい つか機会があったら見たいと思っていました。もし、京都が手に入ったら見に行 ってこよう。静岡市は、演出家鈴木忠の専門の芸術劇場があり、時々見に行って いました。今はたぬき村一筋で、芝居を見に行くことがなくなりましたが、でも、 『これ!』とおもうものは贅沢をしたいです。わたしの家にはテレビがないので、 『冬のソナタ』はついていけませんわ。この暑さ、秋口に疲れが出てもいけませ ん。塩をなめて、水を飲んで丈夫な身体に!」(NPO法人理事長、池田庭子さん)


【iPodの教訓から】(8月4日号)
「滝徹@ナイアガラ アドバタイジングです。メルマガ早読み、拝読しました。 塩澤宏宣さんの『マーケティングとは製品を商品にすること』然りですね。元 広告マンの小生として、さらに『製品化の前、アイデアの段階から』マーケティ ングが始まると思っています。僕のN大のTLOを見ていると、まだまだマーケティ ングの発想が足りない」。


「ご無沙汰しております。JETROのNです。毎回メルマガを楽しみにしております が、最近は発行のペースもボリュームも盛りだくさんで、充実した毎日を送られ ていることと拝見しております。先日のメルマガにあった野中先生の本を早速買 って読み始めました。以前から、野中先生の本を読んでみたいとは思っていたの ですが、目次の内容を見て、何となく哲学的で気後れしていました。ご紹介いた だいた本は、企業の事例の解説なので、私でも読めそうです。夏休みの読書感想 文の課題にしようと考えております。夏休みはキャンプとのことですが、どんな 楽しいネタを思いつかれるのか楽しみにしております。こちらは明日から、実家 (大分)に戻ります。1メルマガファンより」


「出口さん、 頑張って。体がいくつあってもたりませんね。この商売は。こち らも間もなくたのしいヴェンチャーを発進します。そのときは連絡します」(ジ ャーナリストY氏)


「きょう、事務所でN子とiPodの話をしたばかり。でも、わたしはやっぱり、 好きな音楽をとっておきの時間にじっくり聴きたい派かな。本当の酒好きは、真 っ昼間から飲まない。だからこそまた、仕事を終えての一杯がうまい、というで はないですか。単なるあまのじゃくのひがみかも(笑い)。事務所は快適。結構 優雅にやってます。隣地の畑を見ている限りは、まったくトラピスト修道院もど きウイークエンド事務所にお貸ししましょうか?」(出版企画会社代表、永倉規 子さん)


【未公開株と利益相反と新聞記事】(8月11日号)
「出口さん、これが正論です。現場を見れば自明です。貴職のオピニオンを小 職も言ってきました。大学発ベンチャー企業を進めながら、リスクを犯した人を その後で責めるのです。ここが長い時間霞ヶ関と代表とする産学連携関係の公務 員と準公務員と小職の溝でした。これで、霞ヶ関の戦略、実現しますか。大学発 ベンチャー企業の、数は達成できますが、新産業創出の波が続きません。この正 論を広く世に伝えてください。日本は社会主義国家ではありません」(東京大学K 教授)


「よい情報を配信頂き、お世話になります。メルマガを拝見しました。産学官連 携で我が県の医学部教授がベンチャー企業を立ち上げました。従来の培養方法に よる菌・ウイルスの検査方法に対して、DNA遺伝子検査方法で短時間、低価格、 菌・ウイルスの網羅的検出が可能という画期的なものであります。(中略)04年 9月。ウイルス株の提供について岐阜県の研究所も特許の権利1/2を保有する。 今後、大学、県、事業者ともども経験したことのないことに直面することでしょ う、と配信記事を読ませて頂き感じました」(岐阜県、谷博久氏)


「貴殿の最近の新聞記事風潮に対する御憤慨、誠に小生も近来強く感じていたと ころでしたので正に我意を得たりで大賛成です。近来の日本の政治社会諸問題に ついてのテレビ、新聞、週刊誌の底の浅い、付和雷同、品格に欠ける集中豪雨的 報道姿勢は国際的にも笑いもので日本人の風格をけがしているのではありません か。今回の未公開株の関係学者による取得の利益相反の件、正に貴殿の主張通り と思います。学者仲間等関係者によるヴェンチャー応援体制も促進しろ、評価利 害関係者は未公開株を持ってはけしからん、では貴説の通り産学連携事業など出 来ないわけで、正に真理は中間にありで、手続き等の公正化、透明化でクリアー 出来る問題です(以下略)」(茨城県、北澤仁氏)


【信州大学 夏の陣】(9月1日号)
「残暑お見舞い申し上げます。メルマガ9・1に、大木参事官と小生のことを書 いていただき、ありがとうございました。励みになります。立ち見が出るほどの 盛況!おめでとうございます。それにつけても、精力的に活動されている出口さ んに、あらためて敬意を表します」(内閣府、荒井寿光氏)


「信州大学Mです。年齢がばれてしまいました。昼飯食べていて『41歳なんだっ て』と声をかけられました。それはともかく、このメルマガをそのまま報告書に したいくらいです。有難うございました」


【沖縄のクラーク博士の挑戦】(9月8日号)
「沖縄のクラーク博士の挑戦を大変興味深く読ませて戴きました。この報告には 貴重な内容が多く含まれて居り、また、地道な良い取組をされている人が居るの だと心強くなりました。このような人の意見や行動がもっと大きく取り扱われな ければと思います。滝本氏のような地位の方が、地域の色々な人の意見を聞き頑 張ろうといえば多くの人が集まるのは当然で、自然の摂理でしょう。国役人はこ うでなければならないはずですが、滝本氏のような人が居ないというのが日本の 問題なのだと思います。滝本氏の活躍と同志の拡大を熱望したいと思います。私 も沖縄に自費で行きましたが、アクセスが高いのが難点です。(これは日本全体 に言えますが)沖縄振興の出発点は航空運賃の引き下げから考えて行かないとい けないと思います。私も沖縄は良いところだと思いますが、沖縄へ行くのなら海 外へ行く方を取ります。滝本氏は経産省、航空運賃は国交省、難しいとは思うが 総合的に、システム的に施策を立案しないと何も進みません。このことは、根路 銘氏も同じ、ベンチャー立ち上げを経産省のすすめで立ち上げても、厚生省の行 政では、"日本の薬品メーカーとは組まない"、"薬品の認可も外国で"と云うよう にベンチャー育成、産業活性化、産業創生といっても壁だらけで進まない。貴殿 のレポートは実に的確です。こうした実態を如何に改革して行くか、貴殿の活躍 を期待したい(以下略)」(東京・小平市、柴田良夫氏)


【「菊花の約」(ちぎり)から】(9月15日号)
「さいたま市在住の中年起業家で、Tと申します。今回のコラムでは、溝口監督 の雨月物語を紹介されています。小生も十数年前にこの映画を見て以来、私の中 のNo1であり、たびたび訪れる人生の危機での羅針盤となっています。私が生ま れる1年前の映画ですが、現代に生きる衆生として考えるべきものが多いと感じ ています。まさに我が意を得たりというコラムに感謝!」


「出口さん、DCの夏も過ぎ、カリブ、フロリダを経てくるハリケーンが直撃する かはずれかに一喜一憂しているこの頃です。瀬戸さんの事、僕も何度かお付き合 いさせてもらい(直近は7月始め、札幌で貴兄からご紹介頂いた荒磯さんと一緒 に)、彼の情熱と理論と現実を見据えた弁舌には頼もしさが感じられました。荒 磯さんも苦労して手掛けてきた産学提携共同体が動き出しましたね。まさに出口 さんが書かれているように「軽薄な人」は付き合うのも早いが去るのも早い、ま さに実感ですね。「信義の人」と「もう一つの北の国から」を全国さらには海外 に広めたいですね。」(ワシントン在住の今村勝征氏)


【「誰も知らない」の予見と警告】(9月22日号)
「温かなお気持ち、身にしみております。今回、弟を失った無念さを共有するこ とで、私は2つ違いの兄たち(双子です)との絆も確認しました。不思議な安ら かさでした。二人の兄は、私にとって『青い鳥』だったようです。妹さんは、出 口さんのようなお兄様をもたれてお幸せだと思います。それを実感なさる機会は これからたっぷりあると存じます。金曜からは、通夜と葬儀で静岡におります。 またの再会を楽しみにしております。ご自愛専一の程お祈りしつつ」(Nさん)


「社会派記者の目は確かですね。私の机の奥にはわが息子たちの4歳と2歳の時 の写真があります。同じ年格好で新聞をまともには読めませんでした。」(北海 道大学教授)


「いつも、メルマガ配信ありがとございます。昨今の弱者を虐げる事件は、胸が 痛むばかりですが、そんな同情心も偽善に過ぎないと自分自身悶々とします。今 号のメルマガのように、問題提起することが重要なのだと思いました」(K氏)


「私にとってあまりにも悲しい事件でした。母親と同じ年齢の女性のあとを兄弟 でトコトコついて行っていたとも聞いています。お兄ちゃんは常に弟をかばって いたとも聞いています。そのような姿を想うと仕事中も涙が出てきてしまいます。 同じ時代に生きていた大人として、救うこともできず、ただ悲しむことしかでき ません。兄弟の冥福を祈るばかりです。思川に兄弟の慰霊碑なんかが建つような 話はないでしょうか。もしあれば微力ながら協力し、少しでも自分の気持ちも軽 くしたいと思っています。ついつい出口さんの気持ちに共感して返事をだしてし ましました」


【産学連携Take off】(9月29日号)
「先日はコンファレンスにご参加いただきありがとうございました。また、メル マガにも取り上げていただき非常に光栄に思っております。出口さんのご指摘の ように先生といわれる種族の方々に変革を求めるには本当に一筋縄ではいかない と日々感じております。今回のコンファレンスも事務局側で入念にシナリオを描 いたのですが、なかなか思うようにはなりませんでした。しかし、押し寄せるグ ローバル化と事業会社の経営者の努力と実績に裏付けられた言葉の重み、これに 対する大学側の危機感の欠如と焦点ボケは明確に映し出されたのではないかと思 っております。変化を期待していてもいつになるかわからず、従って何か行動し、 メッセージを発信し続けることか必要か思っております」(大手証券会社、F氏)


「お世話になっています。先日、大学の改革をテーマで番組化できないかなあと メールをしたAです。少しずつイメージが出来てきたのですが、出口さんの指摘 されたように多岐に広がっているので思った以上に苦心しています。わたしの中 ではT大、K工科大、I大を取り上げてみようと考えています。(中略)産学連携は これからの知識社会の産業組織のあり方のひとつのモデルを表現しているのかも 知れません」


「早速にご配慮いただきありがとうございます。個人的にお話できなかったこ となのですが、企業が四半期決算を要求され、自治体が年度単位での事業を要請 される中、中長期的にビジョンを構築できるのは大学だけではないかと思ってい ます。金融はどんなに頑張っても黒子に過ぎず、昨今スポットが当たりすぎだと 思います。経済と教育は車の両輪のようなものであり、社会が豊かになるために はバランスの取れた発展が不可欠です」(大手証券会社、H情報室長)


【若者の農業回帰〜メルマガ100号】(10月13日号)
「リンゴ体験記、本当に素晴らしかったです。落鱗の思いです。日本では、バ ザーとか、親が自己規制してしまうので素朴な体験ができないということがあり ますが『純粋な感動』こそが人を突き動かすのだと思います」(経済産業省A氏)


「まずは、メルマガ100回目おめでとうございます。これから200回、30 0回とイチローのように記録更新と続いていくのでしょうけど、節目は大事です ね。それから、メルマガ掲載の人物索引とは、またすばらしい快挙ですね。この 発想がすばらしいと感激いたしました。私の名前も早速確認させていただきまし た。私の研究・事業のめばえの方もおかげさまで、兆しが見え始めています。ま た、進捗状況をお知らせいたします。それでは、またお会いしましょう」(鹿児 島大学学長補佐、馬嶋秀行教授)


  「日光でなく、近場でやっていただけたら、うれしいけどな〜。Ora et  Labora(祈れ、そして、働け)が、人間本来の生き方だという気がします。 人名索引は、わたくしたちも便利に使わせていただけそうです。謝謝!」(ジ ャーナリストNさん)


「継続は力なりですネ。出口ブランドが出来ましたね。それにしても、100回記 念が八百屋さんとは出口さん流の『しゃれ』できめましたね」(元電通、S氏)


「無沙汰しています。深田です。DNDメルマガ・コラム100回連載おめでと うございます。 失礼ながら連載当初は、誤字、脱字、入力ミス等々が目立ち、 表現にも?マークが付くことがありました。『名刀も錆び付いているのかな』と 感じたものでした。ところが、回を重ねるごとに錆が落ち、輝きが増してくるで はありませんか。100回目のメルマガは、その時の情景が目に浮かぶような鮮 やかな太刀さばきで読者を惹きつけていると思います。ふと、第一線の新聞記者 時代は『こんな切れ味だったのかな』と感じ入りました。少し褒め過ぎたかも知 れませんが、2年間にわたり毎週コラムを書き続けるということはなかなか有難 きことだと感服いたします。生意気を言って恐縮ですが、これからも日光のよう に明朗な出口節と冴え渡る太刀さばきを期待しています」(日本工業新聞社関東 総局次長、深田晋爾氏)


「始めて返信する島田です。いつも有益かつ温かみのある内容をご提供頂き、深 謝申し上げます。今回のご体験に基づく内容には、返信しなくては失礼であると 感じて、返信させて頂きます。『農業の現場は、しんどい。が、収穫の喜び、そ れに販売を通して得た幾つかの成功体験は、貴重な財産』とのコメント通り、貴 殿にとってもご家族にとっても 誠に貴重な体験であったことが、手に取るよう に伝わって参りました。下名は大手電機会社を定年退職後、4大学の客員教授、 その他に従事していて、特に学生・若手技術者の自主性・創造性喚起のための研 修に注力しており、今年の3月に体験を学位論文として纏めました。他方、自宅 から車で20分程度の山間農村部に20年ほど前に購入した茅葺農家と畑で、週 末農作を続けていますが、最近は 猪の被害に右往左往しつつ、悪戦苦闘を楽し んでおります。貴ご家族の貴重な体験に対する感動と同時に、『山間部での劣悪 な条件に耐えながら農業を営む零細農家の存立が危い、全国のそれらの地域をな んとしても再興したい‐という岩瀬さん』、『半年間の農業研修生募集の告知に 応募者が殺到し、定員10人に150人。元外資系金融マン、MBA(経営学修 士)取得者ら選りすぐりの若者が揃っていた)、という記述に、大いに感動し、 日本の将来に一脈の光を垣間見たような気がして、つい返信メールを書いた次第 です。借り物の知識に偏重して 自前の主張が持てない今の学生や若者に必要な のは、身近な体験を通じて 自分の特徴や目的を自分で考える機会を持つことで あり、それに対する適切な”素材と刺激の場”を提供することが、指導者の最重 要な役割である、と考えており、ITが進展すればする程、その意義は益々重要に なる、とも考えております。以上 突然の返信のご無礼を ご寛容の程、宜しくお 願い申し上げます」(島田彌氏)


「大変、具体的な話で面白く拝見しました。私も家族で、市のフリーマーケット に何年も前から参加しています。今後は、市民祭に参加しようか等考えています。 こういう事からも世の中の動きが察することが出来参考になります。ベンチャー 育成なども、こうした初歩的な事から経験させて行かないと上手く行かないと思 います。ベンチャー企業の育成などは、これらに比べ数桁難しいもの、しかし、 こうした経験をさせて商売の実感を味わい、さらに発展させる事が重要なステッ プだと思います。こうした経験をさせる場を、幾つかの段階で作ることが、必要 と思います。日本は余りにも机上やセミナー、シンポジウム、フェア、ショウ等 ばかりで浮ついていないでしょうか?是非貴殿の経験を生かし、新たな展開を提 案されてはと思います。今回は農産物(傘もありましたが)でしたが、もう少し 幅広い対象に拡げて見たら如何でしょう・・・。兎に角良い体験をされましね。 次のチャレンジを期待しています」(東京・小平市、 柴田良夫氏)


「出口様100回おめでとうございます。現在、農業で雇用をつくる、というのは 当社の課題の一つでもあります。南部さんの動きも注目しておりました」(女性 起業家、Yさん)


【たぬき村の池田庭子さん】(10月20日号)
「毎度のメール配信ありがとうございます。それにしても本日の記事は本当にい い内容でした。 池田庭子さん、加藤登紀子さんととてもいい話でした。日本も いいな・・・と思いました。それにしても貴殿はインサイド的な話がとてもいい です。貴殿の繊細な感性がにじみでています。とくに人間の側面を見る目が確か であるのがよく分かります。新聞記者をしていたとは驚きだ!デジタルの局面で は力及ばずなんにもできませんが、少しでも利用できることがあれば利用してく ださい。台風がきています、今年は異常に台風が多いです。 異常気象で海水の 温度が上がっているそうです。そのせいだと言う人もいますが地球環境は本当に 深刻です。たぬき村の人や、加藤登紀子さんや貴殿のような方が多ければいいん ですが・・・これからも健筆をいのります。」


(会社役員、浦野浩さん)


「たぬき村を紹介して頂きありがとうございます。楽しく読ませていただきまし た。今日、日中、私がいただいたいままでのメルマガを読んでいました。出口さ んの文章は、古代ギリシャが持つ"人間臭さ"と、ローマ美術が持つ自然描写と実 在してりる人間をテーマにしている所の両面が見られ読む行為を惹きつけていき ます。私、わかりもせずわかるようなこといっているって笑ってください。よう するに『楽しく』読めちゃうのです。人間にエールを送っているのが伝わってき ますから惹きつけるのでしょう」(NPO法人理事長、池田庭子さん)


【歴史の審判を待つ人たち】(11月3日号)
「谷です。平素お世話になります。毎回、新鮮な情報に感謝します。今回の『米 大統領選挙』で感じた一つ。アメリカの世界に対する影響力(特に軍事的)を考 えると、『米大統領選挙』だけは特別で、同盟国も投票権を持たせることが必要 なのではないかと思えて来ます。珍妙な発想ですが、今や地球上におけるアメリ カの影響力の大きさを表現したまでです。引き続き新鮮な情報をお届け下さい」 (谷博久氏)


【大学発ベンチャー900社突破】(11月10日号)
「ご無沙汰しております。札幌は、先月末に初雪が降り、『今年は根雪が早いの では?』と思わせましたが、今月に入ってからは一転、暖かい日々が続いていま す。根雪はいつになることやら。さて、いつもDNDメルマガを拝見させていただ いています。11/10付けのメルマガは興味深かったです。大学発ベンチャーが900 社を突破とは‥しかも北大が10位に入っているとは!日経では北大の情報が載っ ていなかったですが、さすが出口情報です。札幌市でも活発なIT・バイオ関連産 業をどう振興していくか考えています。今年度は、以前ご相談させていただいた ベンチャー支援事業を動かしていますが、9社(6法人、3個人)の成長振りもな かなか。3個人のうち、御二人は年内に創業予定、法人についても大手との商談 進行中とか、自社製品を完成させたとかいろいろな動きがありますよ。あと、来 年の3月上旬に大阪市内でSapporo IT&BIO Business Matching in KANSAI」とい うマッチングイベントを開催します。IT・バイオ企業計12社をつれ、大阪市内で プレゼン・懇親会をやる予定です。前回、1月に開催したときは、13の商談案件 が出て、約3億円の額となり、かなりの好評をいただきました。関西人はやはり 商売人。ずばずば本音で話をしてきますね。取り留めのない話を書いてしまいま したが、今後ともお体にお気をつけくださいませ。また楽しい、そしてためにな るDNDを作ってくださいね。あっ、100号おめでとうございます」(札幌市経済局新 産業担当課、納(おさめ)真悟氏)


「出口様、いつも大変内容のあるメールをお送りいただき感謝しています。今回 は我が大学の大学発ベンチャーの件も掲載していただきありがとうございます。 やっと2つ目ですが、きっかけがありそして次に続くものがありと、じゃあ自分 もやってみようと言う雰囲気になることが必要と思います。数より内容で頑張り たいです。日程は定かでありませんが、12月上旬ですか、札幌で産学官連携の セミナーがあるやに聞いています。その時に出口様はパネラーとしてご出席され るとのこと。ご成功を期待しています。11月11,12日札幌で経済産業省が 主催するビジネス交流会と特許流通フェアがありました。我々も参加しました。 北大は1研究室の学生が参加しているのみで共同研究も大学も参加していません でした。(中略)地域の大学のリーダーとしての認識が欠如しているように感じま した。偉そうな気持ちはありませんが、率直に言って残念です」(大学教授)


「いつも貴重な情報ありがとうございます。経産省中小企業庁では、『新連携』 に取り組んでいますが、『産学連携』×『新連携』を、うまく構築できると、産 学連携の新しい道筋ができそうな気がしているところです」(九州大学工学研究 院長付調査室長・松田一也助教授)


【躍動する大学発NPO法人】(11月17日号)
「本年6月に、NPOの内視鏡手術普及・啓発の会を設立し、活動も軌道に乗って きました。是非、一度HP(http://www.nposees.com )を御覧いただけたらと思 ってメールしました。」(鹿児島大学生命科学資源開発研究センター教授・セン ター長、熹尊身氏)


「事務局の橋本です。大学発NPOということでちょっと宣伝させてください。私 どもは、神戸大学工学部塚本昌彦教授を中心としたウェアラブルコンピュータの 研究開発を推進しております。ITベンチャー数十社に加え、松下、三洋、シャー プ、島津、オリンパス、帝人、クラレ、関西電力など大手メーカーをも巻き込ん でウェアラブルを日本の新産業として立ち上げアジアマーケットから世界制覇を たくらむNPOです(笑)、詳しくは、HPをご覧いただきたいのと、いつでもPR にお邪魔いたします。よろしくお願いいたします」(特定非営利活動法人ウェア ラブルコンピュータ研究開発機構、通称チームつかもと http://www.teamtsuka moto.com/事務局長・橋本昌隆氏)


【「弟」石原裕次郎さんの生涯】(11月24日号)
「DND事務局長・出口さま『わが人生にくいはなし』のくだりに、涙しました。 あの年、慶応病院の同じ病棟に、小生の父も入院しており、裕次郎さんの1ヶ月 あとに息を引き取りました。夏の空が真っ青な暑い日だった、今ではもう微かな 思い出になってしまいました」(全国紙、S氏)


「55歳で死んだ小生の母は、それ以上年をとっていません。裕ちゃんも52歳のま ま、スターとして理想的ではないですか。ひばりちゃんもですね」(元大手広告 会社部長Sさん)


「鈍喜飽亭?どんな当て字をしましたっけ。懐かしくメルマガ拝読しました。仁 丹ビルの裏手でしたね。僕も昭和44〜5年ころから10年くらい通ったでしょう か?生まれたばかりで生後3カ月くらいの長男(51年生まれです)も連れて行き ました。その店へ初めて連れて行ってくれたのは、阿部直也(阿部壌治)さんで した。そのころはSさん(マスターですね)もまだ若く、ひげは黒々していまし た。いつも表に出ると白々と夜が明けていて、店には、今は亡き太地喜和子さん も常連でした。今、大きな顔をしている和田アキ子は隅っこで小さくなっていま した。内田祐也さんは酔っぱらってトイレの窓をげんこつで殴り、大けがをしま した。懐かしく、思わずレスしてしまいました」(大滝徹氏)


「いつも楽しく読ませていただいていたものです。裕次郎さんの記事を読みまし た。読んでいて腹が立ちました。私個人も裕次郎さんのファンとして、ひどいと 思いました。出口様のコラムが好きだっただけに残念でした。マスターの約束は 約束。人として、やってよいこととそうでないことがある。それを職業を理由に 正当化するのも許せませんでした。裕次郎さん自身も侮辱したことになると私は 思います。本当に力のあるひとならば、マスターを説得できたはず。御自分に酔 っておられる文章だったのが、尚腹がたちます。『反省している』とかばった山 本直純さんたちの背も立ちません。全く反省していらっしゃらないのが、残念で す」(Hさん)


Hさんへの返信:
「うぬぼれていたのかもしれません。メールを読んで、胸にグサリ、呆然として いました。裕次郎さんのファンとしては、許せないこと、やっちゃいけないこと との認識は、正直、持ち合わせていませんでした。あの店の、熱烈な裕次郎さん ファンの人たちの、様子を書きたい‐そう思って、店に行ったのは事実です。フ ァンのひとりとして、この場面で記事にしなかったら、記者をやっている意味が ない‐と本気で、夢中で、記事にしてしまったと思います。店のことは、ご法度 ‐という禁を破って、記事にしたことは、関係者ばかりか、ファンの皆様からも 非難されることをしていたーとは、あなた様からのメールを拝受するまで、気が つきませんでした。私のメルマガで気分を害させてしまったことを、お詫びいた します。文章を書くことの、難しさを改めて、身に沁みております。どうぞ、ご 容赦ください。今回の一件を、肝に銘じて、一から出直します。ご指摘、ありが とうございました。出口俊一拝」


「(略)今まで読んできたコラムとかでさほど気にならなかったのですが、(大変 もうしわけありません‥)自分も大好きな「裕次郎」の話題でついおもわず‥で す。自分は今年35歳。中学では西部警察のまっしぐら、ここ酒田にもロケに来た 思い出があり、しかしながら不思議なことに、裕次郎のファンになったのは高校 からヨットを始めた頃でしょうか。(失礼ながら)自分の外見が背丈こそもう数 センチですが、当時、若い頃の裕次郎に似ていたということで、なんか親近感も あって、当時発刊していた冊子を色々読んでテレビの姿とは違う、若い頃の裕次 郎にひたっていました。昭和三十年頃の日本映画のファンだったこともあって、 裕次郎、クレージキャッツなどビデオで良く見ておりました。なにか、日本がと てつもなく『輝いていた』といいますか‥(過去をひきずるのは良くないのかも しれませんが、今の日本にはオリジナルが少ない感があります)そんな中、裕次 郎のファンということもあってか、母の知り合いで自分に良くしてくださった方 が、当時小樽に出来たばかりの裕次郎記念館のおみやげで、自分にハンカチを買 ってきてくれました。紺に黄色の刺繍。まだ18の頃でそんなしゃれたモノを使う 場面もなかったのですが、今、毎日仕事でスーツですから、ようやくなじんでき ました。その後、何年かたってから自分も記念館に行くことが出来たその時の感 動は、今でも忘れられません。家族の冷たい視線を後ろに、ひとりでしばらくそ の場から離れたくない思いを感じています。その良くしてくださった方もその後 亡くなり、裕次郎の事もそんな気にもとめない今日この頃、『弟』のドラマ放送 は、感無量でした。いろんな意味で自分にとってもいい時代を思い出し、また、 あの裕次郎も『経営困難』の時期をのりこえたという、今仕事でつらいことを自 分にあわせて、改めて『向かおう』という気持ちにさせてくれました。今35で、 まだ何十年もこの先あるわけですから、50になったらぜひ、『わが人生に悔いは なし』を、気分よく歌いたいものだと、自分にいいきかせました。 それでは。またお話を聞かせてください」(山形県在住のK氏)


【燃える水と未踏の光】(12月8日号)
「有り難うございます。それよりも本当に嬉しいのは、福井氏のパワーを見抜か れたことです。年は小生よりも若いと思いますが、燃料電池の世界で、本当に尊 敬する方の一人です。また、村口道場のご紹介も感謝感謝です。(中略)2004 年ももう残り僅か、この1年で、また日本が静かにも、『べんちゃらす』になっ たような気がいたします。温かなクリスマス、良い新年をお迎えくださいますよ う。そして、引き続き日本を更にベンチャラスにするためにご指導ください」


記憶を記録に!DNDメディア塾
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