DND事務局の出口です。初々しい出会いがあり、親しみや戸惑い、それに感 激と共感‥それらがいっぱい詰まった年でした。ひとりの力なんて、たかがし れています。自ずと限界もあります。あの人、この人の支えがあればこそ、な んですね。確かなネットワークがあちらこちらで広がり、高い空に解き放たれ たような傑出した人材が存在感を現してきています。振り返ればそんな方たち の、時々の躍動の場面が走馬灯のように浮かんできます。日本の清新な朝の訪 れの予兆かもしれません。
知人の言葉を引用すれば、この1年で、また日本が静かにも「ベンチャラ ス」になったような気がします−と。同感です。
さて、DNDメルマガ。年頭の「日本復活宣言」の配信から数えて45本、満 足に納得して書けたのは、ほんの数本でした。厳しいご指摘を数々頂戴し、自 らの自惚れ気分を戒めてもいただきました。時に落ち込んだこともあり、逆に 励ましには毎回、勇気づけられもしました。正直、大波小波に揺れ動く、破天 の海の小舟のような緊張感の連続でした。今回から皆様からの投稿の一端を2 回に分けてご紹介いたします。
【日本復活宣言:お年玉付】(1月7日号)
☆「現在、会社での活動以外に関西で中小企業診断士の勉強会を立ち上げて1
年になります。MOT云々する前に、一般的に製造業、研究開発企業がどういう
もので、現状がどうなっているのか?という点が経営コンサル行う者、目指す
者という意識の高い人たちでもなかなか認識していないという現実があります。
特に、国内企業などの持つ高度な技術と日本人としてのアイデンティティがい
かなる関係にあって、いま何が足りないのか?それを補うには何を考え、どう
行動すればいいのか?DNDが開催したセミナー『日本の技術と日本人』のビデ
オを参考に、勉強会のメンバー全員で答えを見つけたいと思います。DNDプラ
ットフォームの参加、あるいは立ち上げも視野にいれています」(大手メー
カーのシステムエンジニアのH氏)
☆「本年も頑張ってください。元気の出る面白い話を楽しみにしています」 (大手メーカーのY常務)
☆「新年号は出口さんの人柄やDNDのネットワーク活動の一端が垣間見えます ので、勝手ながら調布の友人に転送しました」(JETROのOさん)
【大学の新しい連携の風】(1月14日号)
☆「有力大学は益々成長・発展し、非有力大学との格差は大きくなるばかりで、
やきもきしていますが、地元の大学には、産・官の立場でハッパをかけていま
す。大学のコーディネーターから問題ありで、月給取りの意識を変えさせない
と。大学の皆さん、部分適正は間違えないでしょうけれど、全体適正を図るマ
ネージメントに強くならないと独法化後は乗り切ることが難しい。引き続き、
有益な情報をご提供ください」(中部地区の団体理事)
☆「いつも興味深く拝読しています。昨年のDNDセミナーは、素晴らしいお話 をたくさん拝聴でき、いつもはメールだけの出口さんの素顔に触れることがで きました。なかでも比嘉先生のEM技術の展開には、ショックと感銘をうけまし た。追伸:メルマガで昨年紹介された『がんばれ張さん』は、私の元上司にあ たります」(民間研究所職員)
【産学連携花盛り】(1月21日号)
☆「ベンチャラスな人と人との連携が新しい可能性の扉を拓きます。九州は、
大分県の広瀬知事の奮闘などで、産学官連携が着実に成果を生み出してきてい
ます。こういったニュースをどんどん取り上げてください。大変、励みになり
ます。御礼まで」(K教授)
☆「いつもメルマガを参考にしています。この3月にあるフォーラムで産学連 携の講演を依頼されました。講演の一部に、DNDの活動を紹介したいとおもっ ております。一度、お邪魔してお話を伺いたいと思います」(大学理事長Y氏)
【学校へ行く理由】(1月28日号)
☆「メルマガ、最近とみに中身が濃くなってきましたね〜。充実振りを拝察し、
こちらも励みにしております」(ジャーナリストNさん)
【東海岸からの報告、その1】(2月12日号)
☆「ウシの検査の問題は、関係者として考えた場合、日本のやり方は間違って
いません。アメリカナイズ、なんでもアメリカという貴殿の文章は、おかしい
でしょう。ブッシュ追随の現政権と同じですね。日本も科学の国です、米国も
科学の国です。圧力に屈しない事、これが一番です」(感染症研究員兼バイオ
メディカルコンサルタント)
【勇者の誇り。米国東海岸から続報】(2月18日号)
☆「出口さんにしては、ずいぶん謙虚な内容でした。出口さんの収穫の重さが
伝わってくる文章でした。感動の文章に感動しました。お話の『20歳から始
まる人生設計』のマトリクスはどちらの本に掲載されているのでしょうか?」
(大手証券会社N氏)
☆「貴メールを拝受いたしました。さすがという感じがします。ただ、少し私 のことを褒めすぎるので、なんとも面はゆい感じがします‥。このDNDメルマ ガはあちこちに流れているようで、2、3の方から見た、読んだという連絡が 入りました。大学教授の弟からも。今日の情報の早さはすごいものですね」 (米国特許弁護士、服部健一氏)
☆「いつも思うことがあります。冒頭のコラムが読み辛いということです。内 容は非常に面白いし、いつも興味深く読ませていただいているのですが、いか んせん文章にとりとめがなく、内容の良さを殺してしまっているような気がい たします。思いついたことを勢いよく書いていらっしゃるように感じますが、 書き手のエナジーが良く伝わる反面、分かりにくい箇所があります。ダイナミ ックな文章も否定しませんが、もう少し読み手にわかり易い文章で書いていた だけたら、伝えたいことがもっとストレートに伝わるのではないでしょうか。 以上、誠に僭越ではございますが、いつも拝読させていただいている感想です。 これからもコラムを楽しみにしております。頑張ってください」(大手メー カーN氏)
【東海岸からの報告、続編。ベンチャラスな稲坂令氏】(2月25日号)
☆「初めてメールを差し上げます。私たちは60歳以上のシニア技術集団で企
業での経験を生かし、日本の産業創生を支援しようと頑張っているグループで
す。現在80人ほどのメンバーで技術コンサルティングを核にあらゆる分野の
支援を産学官に行っています。こうした経験と現在の活動をしながら、貴殿の
今回の出張報告を読ませていただいています。大変意義深い内容に接し、なる
ほどと感心しています。今回も稲坂氏の体験がよくレポートされていて驚きま
した。今回の米国出張の見聞の中で、日本は今何をなすべきかをまとめて教え
ていただきたいと思います。(中略)貴殿の最終レポートを楽しみにしておりま
す」(S氏)
【もう一人の貴婦人】(3月3日号)
☆「メルマガ拝読。心にビタミンをいただきました。ガン抑制遺伝子の数値が
きっと上がったと思います」(出版企画会社代表)
☆「いつも素晴らしい内容をお送りいただき感謝しています。多面的、幅広い そして深い内容は大変心に残ります」(コンサル会社社長K氏)
☆「有田洋さんのホームページ見ました。いいですねー。こういう細やかな感 性が出口さんのいいところです。ありがとうございます」(名古屋市のベンチ ャーE営業部長)
☆「とても素敵な話をありがとう。僕は、多分後からどっと押し寄せるアマチ ュアカメラマンの一人のような存在だろうけれど、せめてルールは守り、自然 を荒らさないようにはしたいです。小田代ケ原だけじゃなくて、どの世界にも、 都会にも、僕らの周りにも、貴婦人はきっといるよ。ただそれを、有田洋さん のように見抜く力がないだけかも。僕の街には、毎朝一心不乱(本当にすごく 真剣に)に街を掃除している、個人営業のスーパーの2代目がいます。彼にお はようの挨拶をするのが、僕の朝の楽しみです」(外資系証券アナリストT氏)
【名古屋流経営】(3月10日号)
☆「小生は、中一にそれまで育った関西から、転入して、高校卒業まで名古屋
でした。(中略)経営の観点では、心配がゆえに、先に先に打つべき手を打って
おく、そしてむしろ、心配がゆえの発想から新商品、新サービスが生まれる、
だから生き残る‥名古屋気質は、以前は、先に手を打つことをしなかった。個
人的に推測すると、トヨタの米国進出が与えたインパクトは名古屋気質に大き
く変化を与えたのではないでしょうか」(コンサルタントK氏)
☆「名古屋のメルマガを拝見しました。岐阜県の機械系製造業も勝ち組です。 独立後、チャンスがありましたら、名古屋から18分ですから一度岐阜にもお 越しください」(当時岐阜県新産業労働局長、現新潟県知事の泉田裕彦氏)
【春。スタートアップ】(4月1日号)
☆「新事務局のスタート、おめでとうございます。新サイトもさわやかなデザ
インに一新され門出に相応しいものと感じました。出口さんらしい闊達で自在
な活動がますます展開されることと存じます」(ネットベンチャーK氏)
☆「いつも大変興味を持って拝読しています。いつかの会議でお会いしたとき にうちの大学でも大学発ベンチャーを立ち上げることをけしかけられたような 気がしています。大学当局の反対、(これだけ反対の理由があるものだと感心 するくらいありましたいろいろありました)もありましたが、何とか立ち上げ ることができました。詳細は、お会いしたときにお話します」(T教授)
☆「何日もたって気の抜けたビールの感がありますが、新たな出発おめでとう ございます。バイタリティーあふれる出口さん、とても臆病で小心とは思えま せんが、唯ひとつ、体だけは大事にしてください。私の方は、産学連携研究会 が本番になり、東工大との集団的連携が具体化します。大学シーズを核とした 連携に進むこともあるでしょうし、大学発ベンチャーに発展するかもしれませ ん」(科学機器関連団体副会長のT氏)
☆「激動の年に新たなスタートをされたことになりますが、Change はChance といいます。きっと新しいビジネスチャンスをうまく捉えて、素晴らしい成功 を収められるものと期待しています」(前ミューテック社長、故・木下顕氏)
【プロジェクトXからの教訓】(4月21日号)
☆「昨日のTVは私も見ていました。やはり女性、いや妻のプッシュ力はすごい
です。きっと毛利様もプッシュでほっとする気持ちがどこかにあったと思いま
す。話は変わりますが、毛利様のお兄様はわが帯広畜産大学の獣医学科出身で、
私はいろいろお世話になっています」(帯広畜産大学教授)
☆「奥様にますます感謝しなさいよ〜。仕事、配偶者、医者、この3つの選択 が人の命を左右する、ご用心―というのがある方の持論です」(ジャーナリス トNさん)
【風の街から】(4月28日号)
☆「お台場の今については、私も思い出があり共感しましたのでメールしまし
た。企業誘致が始まって数年後、おおよそ今から10年ほど前、お台場あたり
の開発について大学のレポートを書いたことがあります。実は、当時、通信の
大学に在学中で、地理学のレポートのテーマにしました。当時、三重県にいま
したので書籍情報をかき集め、「企業誘致が思うようにすすまず‥」なんて書
きましたら、指導の教授から「その書籍は古すぎる。実際は続々と建設予定が
すすんでいます」と評価を受け、しかし、大きく譲歩してくださり合格点をい
ただいた苦い記憶があります。教訓として、実際に足を運んで目で見たこと、
考えたことを表現しなければ、ものを発信してはいけないんだなーと学んだ記
念すべき(大げさですが)場所です」(社会保険労務士のOさん)
【つくば人脈と青木塾】(5月19日号)
☆「お世話になります。中身の濃い、盛りだくさんの情報に感謝の連続です。
『青木塾』も『朝日信金・塚原理事長』の話も『組織』で観るのではなく、
『人』で洞察する必要性を教えてくれています。巨大企業もめぐりあわせが悪
く『人』を得なかったときに危機の種を蒔いています。『人』の大切さを肝に
銘じます」(岐阜県のT氏)
☆「メルマガ拝読。何事も、人との出会いと相性が大事、よね。こちらは来年 に予定していたリ・スタートが早まって、急きょ7月から事務所を構え、Mさん と一緒に動きます。ひばりケ丘という地名にあやかって、空高く舞いたいもの です」(大学専任講師Hさん)
☆「天国から、花山がまた勝手なことを喋っておると叱られるかもしれません が、太野さん、尾崎さんとともに出口組に加盟できましたことを、青木先生に 感謝したいと思います」(筑波出版会代表、花山亘氏)
☆「ここ最近は、人と人の繋がりというか、縁の不思議さや面白さを実感して いる毎日です。いまの業務にしても若手の同僚から、『平尾さん、大学発ベン チャーを調べてみませんか』と背中をおしてくれたのが2年前です。調べれば 調べるほどこの重要性を認識し、幸いにも新しい組織として会社も理解してく れました。私の活動もつくば地区から全国ネットに広がり、久しぶりにつくば に足を運んだときに出口さんとの出会いがありました。このきっかけは、当時 茨城県の商工労働部長の滝本徹さんでした。ニュービジネス、ベンチャービジ ネス、大学発ベンチャー等のキーワードは、イノベーションという言葉に置き 換えもできるように思うのですが、コミュニティーの発展を期待しています」 (野村證券公益法人サポート室長、平尾敏さん)
【神崎ひで貴・地唄舞への葬送】(5月26日号)
☆「見知らぬ人にメールを送るのは初めてです。神崎ひで貴さん、本名の侑子
さんが亡くなった!その日から今日まで一度も涙が出てきませんでした。メル
マガを拝読して、熱い涙がはじめてでてきました」(NPO法人理事長、Iさん)
【大学発ベンチャー急展開】(6月9日号)
☆「配信のメルマガ中のご意見、日本の特許発明は、アメリカのように一部の
超エリートの研究者のみに頼るのではなく、一般従業員や工場現場からも発明
が出されている、と指摘、そして、日本の製品の質やサービスが良いのは、こ
のような労働者の意識、質の高さにある、と断じていますーとの通りと思いま
す。しかしながら、人件費の抑制のため、研究開発ですら正社員と同数の派遣
やバイトで賄い、非論理性と抑圧のみの成果主義?の導入でわが社は、あと5
年以内に開発力の大半が失われるでしょう。これが日本の現状かもしれません。
いつも読ませていただいている一個人の愚痴です」(S氏)
☆「以前、日経サイエンスでバイドール法の小記事を読んだときは、まるで関 係ない世界のことのように感じたものですが、これから日本も、自分の回りも 急変していくことを実感しています」(大学職員Yさん)
☆「いつも丁寧な記事とコメントを配信頂きありがとうございます。特に今回 のTLOに関する中山氏と原山教授の記事はおおいに参考になりました。私は、 企業を退職後、ボランティアに近い形で地方の大学の産学連携コーディネー ターをしております。大学の技術の権利化と企業への技術移転については、大 学が法人化されたことにより、従来より、権利意識が強くなり、取り扱いが複 雑になりつつあります。特に、中小企業への技術移転については、従来の企業 間同士の割り切った考え方を、大学に適用するのでは技術移転が困難な場合が 多々あります。結論が出ているわけではありませんが、中山氏と原山教授の意 見は、今後活動を進める上で大いに参考になりました」(H氏)
【産学連携学会のサプライズ】(6月16日号)
☆「対立や相克は、共感と連帯を教えてくれるからむしろ、ありがとうかもし
れません。ネガとポジ、あってもいいんじゃないですか。長いメルマガ、でも
読んだら元気がでました」(Nさん)
☆「出口さんの一部でも垣間見れるーと思い、メルマガを最初から全部読んで しまいました。お陰で、昨日終わらせるはずだった日本のベンチャー戦略の作 成作業が一時停止になってしましました。全部読んで、出口さんは技術の専門 家ではないかもしれないが、ものの動き、社会の動き、人の動きの関しては敏 感でおおきなトレンドを掴んでおられて、大変勉強になります。これからも楽 しみにしていますよ」(ワシントン在住のIさん)
☆「産学連携に関するメルマガは、当地、北海道で、口コミで広がりかなり読 まれています。先ほど、道庁、経済産業局、道経連、北大の仲間で会議があり、 そのなかで大いに話題になってました。メルマガは関係者に大きな自信と勇気 を与えてくれています」(北海道大学教授、Iさん)
【一行力と気づき力】(6月30日号)
☆「ありがとうございます。楽しく読ませていただいています。マツモトキヨ
シの産経新聞の記事は、息子に見せてあげようと思って、切り抜いていました。
なんでもモノは考えようですね。ちょっとしたことなのですが、凡人には考え
られない。成功する人とそうではない人の差は、その程度なのですが、これが
なかなか難しい。今後とも楽しい情報お願いします。上京しましたら、一度、
挨拶に参上します」(財団職員H氏)
☆「はじめまして。私、N、55歳です。私もニッポン放送のウエちゃん、高 嶋さんのファンです。今回の一行力はなるほどナ〜。マツキヨの創業者の話も なるほどナ〜と感じました。創業者はすごいものです。出口さんも毎回、何か 書くということをお続けになるのは容易なことではないでしょうね。健康第一 で頑張ってください。私は中高年パワーを発揮して来年から大学院へいく準備 をしています。フィールドは、ヒューマンサイエンスです」(会社顧問Nさん)。
※次回は、下半期7月から12月分からの読者の声を掲載いたします。長くて ごめんなさい。これでも削って削って‥身を削る思いでした。