DND事務局の出口です。日々の営みや、その人の人生の軌跡が、予めどこか別な世界から俯瞰できたら、人の出会いの意味が手に取るように分かるかも知れない。それともちょっとした縁が、新たな縁を産んでそれらが重なり合って、人生の行路を左右していくのでしょうか?
気分は、アメリカモード。DNDとは、「試作品オーダー」を提供している連携先のNCネットワークの取締役で、小生の個人的な知恵袋のひとり、工藤純平、通称、純ちゃんが、ウエアラブル・コンピューター業界の雄・ザイブナー・コーポレーション本社のワシントンへ稲坂令さんを訪ねて渡米しています。
「もっと勉強しなさい。アメリカ辺りでもいってくれば‥」と冗談まじりに言ったら、本当に行っちゃった!彼は、システムエンジニアの端くれとして、新しいビジネスのどんな土産を持ってくるか楽しみです‐というより、それが人生の道を開く「必然の縁」になるはずだから、渡米の意義は計り知れない。
純ちゃんと行き違いに、ワシントンからメールが一本。DNDのサイトの存在を日本経済新聞で見て、新規にユーザー登録をなさった「Washington Strategy Group」代表の今村勝征さん。「東京にいらっしゃることがあれば、ご一報ください」と返信すると、ひょぃと軽々、数日後、DNDの事務局に飛んできました。
ワシントンを拠点に日米の情報通信分野を初め、各分野での政策調査、コンサルティング、ビジネス・マッチング、ライセンシング、そして、起業家・起業家予備軍への支援事業を行っています、是非、DNDとの連携を‐という趣旨でした。小柄でダンディーながら、妙にその物腰やら言葉遣いがソフトで人懐っこい。どうもこのタイプには、弱い。聞くと、その足で札幌に寄る‐というから、「お生まれは?」、「札幌です」−僕らも北海道ですよ、ねぇーとたまたま同席の野村證券の平尾敏さんに話を向けると、「うそでしょう、これまた偶然ですね」という、いつもの和やかな談笑に変わり、ひとしきりジンギスカンの自家製タレの秘伝の話に花が咲き、実は、ワシントンに道産子の会を作り、代表になった経過を得々と話し始めました。NHKの手嶋支局長やら産経新聞の樫山支局長らが参加しているらしい。いやはや、先輩の樫山さんの名前がでるとは、驚きでした。
帰り際、ふと、何かが弾けて、「あれっ!今村さん、何か本を書いていませんでしたか?」。そうなんです、「ITビジネスモデル日米ウォーズ」(実業之日本社刊)。この2月、経済産業省のミッションでワシントン視察の際、案内役のJETROの藤井真也さんが紹介してくれた本の、まさにその著者が今村さんでした。視察報告に引用させていただいていたのに、名前を失念するとは、情けない。うむ〜勘が鈍い。
今村さんは、ワシントンで日本人向けの起業家教育を始めます。どなたか、興味がありましたら、ご一報ください。今月下旬に、来日した際に、ご紹介の労をとりますね。あるいは、DNDでやってもいいかなあ‐と真剣に考えています。一緒にやりましょうか?
さっそく、今村さんから丁寧にも本が届けられました。また、メールには「先日、ワシントンで中川さんと話をしていましたら、貴兄の話がでて、すでにお互いに接触があることを聞きました。彼がニチメン米国時代からの友人で10数年来のお付き合いです。世の中は狭い‐好例で、またまたビックリです」とありました。
中川さん‐東京経済大学教授の中川十郎さん、昨年12月の西澤潤一岩手県立大学長や経済産業省の石黒憲彦さんらをゲストに開催したセミナー会場で始めてお会いし、以来、何度かご一緒させていただいています。東京外語大卒のOBとして各界に幅広い人脈をお持ちのほか、30数年独自に「骨相学」を研究していらっしゃいます。
「出口さんの顔は、実にいい。西郷隆盛風で時代のリーダーの顔です」と指摘されていましたが、口の悪い周辺からは「ただ顔が大きいだけでは‥」の切り返しに、笑ってしまいました。そうかも‥。
DNDに新規ユーザー登録が多く、この1ケ月で500人、全体として7000人までもう一歩ですが、ユーザーから相談の依頼や商談、あるいはご不満やクレームなどがこれまで以上に舞い込んできます。ご参考にさせていただています。ありがたいことです。感謝。
さて、6月。勝手に名づけて「産学官連携月間」のスタートです。巷間、環境月間であり、野鳥保護の週間でもありますが、DNDサイトの産学連携情報一覧をご覧ください。
京都宝ヶ池の京都国際会議場で19日からの「第3回産学連携推進会議」を頂点に、11日から福岡で「第2回産学連携学会」、九州エリアから8大学の学長が揃います。福岡は活発で、4日から九州大学知的財産本部主催、九州経済産業局など後援で「国際技術交流セミナー」を開催し、九大の国際産学連携の取り組みが報告される予定です。
と思ったら22日には、やはり福岡で「大学・TLOマーケッテイング事業in九州」と続きます。そのほか、インナーな会合ですが、23日は東京科学機器協会主催の「第4回産学連携研究会」が東京で、同日夜には、五十嵐伸吾さん主宰のwinwinワークショップ「VBの成長プロセス」をテーマに東京・丸の内ビルの「東京21cクラブ」、豪華なゲストが登壇するようです。いずれも、できる限り参加を希望しています。京都では出展ブースを持ちますし、産学連携学会の方は共催しています。
皆さんは、どこか会場に足を運ぶ予定がありますか?一歩踏み出したところから、未知の可能性のドアが開くかも知れません。それぞれの会場で、この大きい顔を見つけましたら、お声かけください。