DND事務局の出口です。いつものことながら、初対面は、ちょっとわくわくします。気持ちが高ぶるというか、なにか遠足前夜の子供のような気分になって落ち着きません。人見知りせぬ性格からか、新たな出会いが新たな人生の扉を開いてくれるかもしれないーという予感があるからなのか、いずれにしても、自身のこの軽薄で開放的な性格は、少し気に入ってます。
どなたでも気楽にお話させていただく毎週火曜日の「DND連携の日」。昨日は、茨城県から大分大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー客員教授で筑波学 園都市エリアの科学技術コーディネータの江原秀敏さん。北海道大学先端科学技術共同センター客員教授で(株)つくば研究支援センターの科学技術コーディネータの上原健一さんのお二人がお見えになりました。
「産学連携という野辺に咲く花の周辺をぶんぶん飛んで、受粉の役割を蜂のように担うのがコーディネータの仕事です」と江原さん。その説は明快です。ビジネスのイメージがグーンと膨らみます。産学連携、大学発ベンチャーといっても全国にいる1000人近いコーディネータとしっかり連携し、その地域地域にコミットしていく、DNDはその全体をコーディネートしてはどうで しょうーと熱い。
その通りです。是非、そのイメージを現実に落として、地域にコミットし、新たな人材の育成や地域の活性化に役立てたいーと、その必要性を痛感しています。10月10日(仮の予定)には、つくばを会場に、その縮図とも言える内容のセミナーを開催することにしました。即断即決です。スピードです。
お二人は、産学連携学会の中心的存在の北大の荒磯恒久教授や茨城県商工労働部長の滝本徹部長、ベンチャー・ラボの山中唯義代表とは、旧知の関係のようです。北から南から、DNDが人間ネットワークのポータルに進化しつつあるのは、この事業の一番の要諦かもしれません。
そういうわけで初めての出会いは、たまらないわけです。その弾むコミュニケーションのなかから、次に繋げるテーマを設定して、そして共有する。そこが、初対面を初対面で終わらせず、継続、そして蓄積、さらに拡大へとつなげるツボかもしれません。相手への共感が芽生えると、つい、聞いてしまうことがあります。
「ご出身はどちらですか?」。
寡黙だから不機嫌?と思ってはいけない岩手県人、相手かまわずズバリ直言するといっても根はいい北海道人、新しい物を作り上げていくノリがいい福岡県人、用心深く賢明な愛知県人、淡々とクール、おとなしく目立たずが信条の栃木県人‥。国民性とは別に、県民性があるーとかねてからその共通点に関心をもっていたら、こんな本が書店に並び、よく売れている。
「出身県でわかる人の性格ービジネス・人間関係に役立つ47都道府県別の最新事情」(岩中祥史著、草思社)は15万部あまりのベストセラー。著者の岩中氏は、東大文学部卒で編集企画会社の代表。「博多学」、「名古屋学」、「不思議な国の信州人」の著作でも知られた現代県民性評論の第一人者です。
本文のさわりをちょっと紹介すると−「県民性は、企業の経営にも影響を与える。ワンマンタイプの社長がいる会社やオーナー企業に多いのだが、その県のものさしで人を使おうとする。それと齟齬をきたす他県の出身者も当然いるはずで、その場合、いづらいし、せっかくの才覚が芽をつまれることだってありうる」、「経営戦略の立案に際しても、県民性が影響し、全国展開や海外進出に二の足を踏んだり、逆に、時期尚早にもかかわらず、拡大戦略をとろうとするオーナーもいる」などなど。
新刊をもう一冊。「どんな性格?どう付き合う?日本出身県地図」(インターナショナル・ワークス編、幻冬舎)。隣のあの人はなるほど○△県人だった!−も同様の分析を加えています。
さぁ〜て、夏休み。盆休み。帰郷される皆様、行き帰りにお薦めです。己が少し見えてくるかもしれません。小生は北海道生まれの典型です。「おおらかで、アバウト、大舞台で強い?」。なお、次週のメルマガは休みますね。