ＤＮＤ事務局の出口です。国のピンポイントの施策が目だって効果をあげています。起業へのうねりが各地から巻き起こっている背景は、資本金１円から会社を設立できる「中小企業挑戦支援法」の特例。これを活用した起業の確認申請が、全国でこの２月１日以降１３２９件（４月４日現在）、最近の数字は抑えていないがもう１５００件はとっくに越えているようです。

個人で起業ができる。が、法人格取得だけでは、安定した事業展開が保証された訳ではないーと日本経済新聞の首都圏経済（４月３日付け）指摘し、「資本金が少ないと取引先から信用されない場合がある」と実際の起業家の感想を紹介している。

まあ、それにしても経済産業省も狙いは、起業、創業。現在、約１８万社ある起業数を２００６年には倍の３２万社に引き上げる目標に基づく。「一円特例」がその後押しをしていく。

ＤＮＤは勿論、起業支援ではありますが、やはり、目指すところは、やみくもに起業を後押しすることではなく、大学発等ベンチャー支援を標榜する以上、バイオ、ナノテク、ライフサイエンス、ＩＴなどの分野を中心に新しい産業創出に軸足を置きたい。

４月に改正されたエンジェル税制。出資時点で出資額を他に保有する株式の売却益から控除できる優遇税制。それまで、エンジェル税制を提言し、運動を展開してきた。ＤＮＤのパートナーの日本エンジェルズ・インベストメント（ＮＡＩ）の井浦幸雄社長は、これに呼応して、投資基金を５月に設立する。「日本エンジェルズファンド」。出資は一口５０万円で総額３億から１０億を予定しています。

ご関心のあるかたは、お問い合わせください。日本エンジェルズファンドはＤＮＤユーザーにとっても役に立つに違いありません。