DND事務局の出口です。4月の番組改編でテレビの番組チェックを欠かさぬ「テレビっ子」を自認していますが、昨晩9時のフジ系列の「顔」(全11回)はさすが、警察小説の横山秀夫の原作ながら、「刑事ものを超えた迫力」(テレビ評)がありました。氏の初の長編「半落ち」(講談社)がベストセラーとなり、いま、旬で一押しです。
「顔」といえば、NHKの「プロジェクトX」も見逃しませんでした。昨晩の同じ時間帯でしたから、こちらは、ビデオ録画で対応しましたが、「家電革命・トロンの衝撃」。そうですあの東大教授、坂村健氏を舞台回しにしたトロンプロジェクトの「世界ソフトの開発に挑んだ男たちの15年の物語」でした。
「顔」。坂村氏のアップ、その感動の表情の微妙なアップをカメラは放さない。血涙、笑み、怒り‥。司会の国井雅比古アナウンサーからの、基本ソフトを公開にしなければ大変な資産家になっていたのでは?との問いに「お金だけじゃない。かっこつけでいってない。全部、すべてをお金で動く、(そんな)考えじゃない人がたくさんいる。生活の基盤は誰でも自由に使えるーという信念できた。これはかわらない」といつもの早口で断じた。3月24日にDNDの主催セミナーに来ていただいた時と、同様に熱い。田口トモロヲ氏のナレーションがまたいい。「新たなトロンの開発が技術立国ニッポンの今後のカギだと確信している」−と。
アポロ11号の打ち上げの中継映像の場面で、少年、坂村氏の顔が大写しになり、未来を見据えるような透明感のある瞳が鮮烈でした。
さて、今年も内閣府主催の第2回産学官連携推進会議が6月7,8の両日、京都の国際会議場で開催されます。DNDでは500人の枠で参加者の募集を近く告知します。今回は、全国からさまざまな連携プロジェクトの成功事例が紹介されるようです。第2のト ロンプロジェクトの誕生を念願してやみません。