DND事務局の出口です。新年度がスタートしました。新たな気持ちで時代を突き 抜けたいものです。新聞の人事欄は、ビシッと異動発令が掲載されていました。行間 から悲喜の人間模様が伝わってきます。
目を引いたのは、ソニーの久夛良木健取締役(52)がゲーム機子会社のソニー・コ ンピュータエンタテインメント代表取締役を兼務しながら、ソニー本体の副社長とし て、ゲームとエレクトロニクスの事業融合を進めるーと日本経済新聞の記事。
次期社長の最有力候補として浮上―の観測は、ちょっと、ご本人にとっては辛い? との印象を感じながら読み進めていました。
確かに、功績は大。家庭用ゲーム機「プレイステーション」の生みの親で、ゲーム 機事業を1兆円事業に育てたことは、つとに有名です。もう、10年前になりましょ うか、当時の日本NCRのセミナーで講演されていました。記憶が定かではありませ んが、ゲーム機を社内提案された動機は、「子供から、お父さんの会社にどうしてゲ ーム機がないの?」、これが事実なら、そのお子さんは陰の功労者かな。
新規事業のシーズは、ひょっとして、身近な周辺の素朴な疑問にあるかもしれませ ん。妻や子供の声に耳を傾けましょう。
昭和50年当初のインベーダーゲーム以来、元祖ゲーマーを自認する立場からすれ ば、歓迎の意を表したい。ゲーム、マンガ、アニメは世界に冠たる三種の神器、日本 が世界に対抗できる業種―との指摘は、先月27日のDNDシンポの際の佐々木浩二 アドイン研究所社長。
本屋に立ち寄ると、「課長島耕作」シリーズなどで多くのサラリーマンのファンを 持つ弘兼憲史氏の「黄昏流星群」(小学館)18巻、近くに【厳選】の文字を入れた、 「人間交差点」(同、上下)が並んでいた。
いつもそうですが、その上巻の7話「左遷」には泣けました。 「確かに栄転ではないかも知れん。しかし‥誇りをもって仕事をする‥」(同195P)