DND事務局長の出口です。
第2回バイオベンチャー大賞参加で大阪、続けて、ベンチャーエキスポ2003in 名古屋の出席で名古屋へ。そこ感じた点をひとつ。
バイオ大賞のレセプションの席で、アンジェスMGの山田英社長が、ちょっとした 秘話を披露されていました。それは、昨年第1回のアンジェスMGへの授賞に対して、 ご来賓として参加されていた故高円宮殿下から、
「(バイオベンチャーの創業は)とても大事な仕事ですね。ですが、とても楽しいこ とではありませんか?この賞がこれからの大きなジャンプになることを期待します」 という意味の激励を受けられたというのです。
ベンチャーは起業家にとって楽しいというのは達観と思います。殿下のご逝去は悲 しいことですが、山田社長への言葉少ないメッセージは起業家の心に強く残ったこと と感じいりました。
比較になってはいけないのですが、名古屋の同エキスポは満員の盛況で熱気いっぱ い。ゲストで著名なコンサルタントが講演のなかで紹介したデータには、いささかの 戸惑いを禁じえませんでした。
なぜ、日本でベンチャーが生まれてこないのか?の問いかけの後、「それは、ベン チャーの起業家が尊敬されていないからです」―と言い切りアメリカは95%、カナ ダ90%、フランス80%、保守的なイギリスでさえ40%なのに、日本は10%と いうデータを示していました。
尊敬されなくてもいいんじゃないかな。当事者は事業経営そのものは生やさしいも のではないけれど、楽しい気持ちが持続できれば、道が開けていくと信じたい。3月 6日には北海道・札幌でシンポを開催します。若手のベンチャー4社の社長が熱く自 分を語ってくれることを期待します。
「君たちの時代だよ」って私も応援にいきます。