厳しい評価の安倍首相
◆このメールマガジンは、松島克守が、東京大学教授、そして(社)俯瞰工学研究所
の代表としてこれまでに名刺交換やメール交換をさせて頂いた方々に送らせて頂いて
おります。またこのようなメールマガジンはメールボックスのご迷惑と感じられる方
もあるかと思います。ご遠慮なく不要のお申し出を下さるようお願いします。また、
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皆様
◆時候ご挨拶◆
目に青葉、山ホトトギス、初鰹の季節になりました。そして一年の三分の一がもう過ぎてしまいましたね。次は田植えで若緑のカーペットが田に広がります。日本は春夏秋冬で世界が変わっていきますが、温暖化のせいか春と秋が短くなってきたような気がします。
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・ギリギリのゲームをするプーチン
・首脳会談でも決着できないTPP
・じわりと存在感を増したか、日本
・時代から取り残されるか日本の製造業
・ビジネスモデル学会 イブニングセッションのご案内
・頭のよくなるクッキング26
・デジタル書斎の構築32
・書評 「第五の権力」エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン
ダイヤモンド社 2014
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◆ギリギリのゲームをするプーチン◆
ウクライナの情勢が予断を許しません。プーチン大統領はギリギリのゲームをしているのでしょう。もし大規模な衝突がウクライナ東部で起これば、プーチンはロシア系ウクライナ人保護の名目で国境を越えようとするでしょうか。立て籠っている親ロシア市民は挑発行為によってこの状況を作ろうとしているのでしょうか。
先日外務省の担当の参事官から直接ウクライナの情勢を聞く機会がありました。時系列的な丁寧な説明を聞いてみてもこの先何が起こるか予測もできません。プーチン大統領はたとえ軍事介入してもEUが本格的な経済制裁に踏み切らないと判断しているのでしょう。現在EUのリーダーはドイツのメルケル首相です。そのドイツは天然ガスの大半をロシアに依存すると同時に、経済的に極めて深い関係があります。さらにドイツは安全保障について日本のように米国に依存しているわけではありませんので米国追随の必要は弱いです。加えてドイツと米国の関係は冷たい関係であるとも言われています。このような状況からプーチン大統領は経済制裁について限定的と判断しているのでしょう。渡航制限や資産差し押さえ程度では深刻なインパクトを受けないとしているのでしょう。ただし4月29日の段階ではロシア国防相はウクライナへの侵攻は無いと言っていますが親ロシア勢力が次々と拠点を占拠しています。行き着く先は連邦制ですか。
ロシアからみるとEUのメディアは極めて偏向しているということになります。
ただ日本にとってウクライナ情勢は対岸の火事ということにはなりません。グローバルに連結された世界経済の中では日本の経済もかなりの影響を受けます。
連休明けの株式市況など気になります。場合によってはウクライナ情勢が引き金になってアベノミクスが腰折れするリスクもあります。
中国はこのウクライナ情勢については沈黙を保ち何もしないでしょう。ウクライナの論理を認めれば、国内のチベット、ウイグルの独立を認めることになりますから。日本も北方領土問題がありますから米国追随であっても微妙な言動をすることになるでしょう。プーチンも日本とは決定的な対立を避けたいと思っていますから。
プーチン大統領が警告、軍事演習を再開
ウクライナが東部に兵力1万5千人集結か
「ロシアに軍撤収要求」ウクライナ、米幹部と対応協議
親ロ派が国際監視団員ら拘束 ウクライナ東部
米欧、対ロ追加制裁で最終調整 ウクライナ東部緊迫
ロシア軍が国境を越えてウクライナ東部に侵攻する考えはない
米国が手を焼くもうひとつの「冷戦」
独首相 対ロシア経済制裁に慎重姿勢
力の源泉は「天然ガス」―なぜ制裁を恐れないのか
ウクライナ問題で反ロシアに凝り固まるEU
円買い優勢,ウクライナ情勢緊迫への懸念からリスク回避先
◆首脳会談でも決着できないTPP◆
オバマ大統領との首脳会談でもTPPは決着できませんでした。ただ相当に交渉が済んだ事は事実でしょう。 一時入院を伝えられた甘利大臣が徹夜で交渉に当たっている姿は痛々しい感じもしますがここは頑張ってほしいですね。豚肉と牛肉の関税が焦点のようですが、関係の議員や全農の意固地な抵抗が国民の共感を呼ぶとはとても思えません。
しかし結局オバマ大統領も安倍首相もTPPを自分では決めることができないということを露呈したのが今回の首脳会談ではないでしょうか。
調べてみると日本の農林水産業のGDPは1.2%で、農林水産省の予算は一般会計の3.2%(国債費を除く)です。 TPPで恩恵を受ける産業から農林水産業への利益の付け替えは構わないと思いますが、バラマキ的で現在の農業構造を温存するような補助金を付けるわけにはいきません。
オバマ大統領が慰安婦問題について言及したことは韓国に対するサービスかもしれませんが、改めて米国内の韓国ロビーのアメリカ政界への浸透を再認識させられます。しかし韓国からマレーシアに飛行するにあたって中国の防空識別圏を突っ切っていたということは評価してもいいですね。
TPP、日米すれ違い
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日米TPP交渉の状況(2014年4月)
「オバマにまとめる力はない」 TPP交渉で麻生財務相
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◆じわりと存在感を増したか、日本◆
外務省が委託した調査によるとASEAN 7カ国の調査で最も信頼できる国として日本は第一位になったようです、そして今後最も重要な国となりました。日中および日韓の関係はギクシャクしていますが、現在最も成長著しいASEANの国々はアメリカの衰退というかオバマ政権の腰の座らないアジア外交に不信感を持ち、かつ中国の強圧的な姿勢にも失望し相対的に日本を頼ることになったのでしょうが、日本にとっては大きなチャンスです。ただ日本の外交技術がどこまでこの機会を有効に生かすかが課題です。このままいくとASEANは中国に抵抗するベトナム、ミャンマー、フィリピンと中国に寄り添わなければいけないカンボジア、ラオスそしてその中間のインドネシア、マレーシア、タイ、シンガポールの3グループに分裂するのではないかと言われていますがこれを1つにまとめていく努力が日本の安全保障と経済成長の要諦ではないでしょうか。
ASEAN7カ国の調査で、最も信頼できる国として日本がトップ! 1
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◆時代から取り残されるか日本の製造業◆
製造業の分野では、グローバルで日本とドイツが2強です。製品の電子化では日本がドイツを凌駕し、機械のハードにこだわったドイツを抜きました。車の電子化もドイツは遅れました。半導体も出遅れました。一方、製薬や素材関係は知識の蓄積が効きますからドイツの優位は揺るぎませんでした。
生産システムもロボットやファクトリーオートメーションではマイコンの応用技術で日本はドイツに対して競争優位を維持しました。
時代は流れ、いま日本の生産システムが時代から取り残されるリスクを感じます。日本は個別の工作機械やロボットの機能に拘泥し、単にそれをうまくつなげた生産ラインを作ることに注力しています。しかし生産システムはシステムです。情報通信技術の進歩はGoogleやAppleそしてAmazonの成長をみると明快で、とんでもない次元に進歩しています。日本の企業はこれについて行っていません。電子立国で世界一を極めた電機産業が見るも無残に崩落していた原因は、ネット時代という時代に取り残されたからです。
下の記事にあるドイツの生産システムのイノベーションを見たとき、日本の製造業がこれについていっていないかもしれない、という感を持ちました。単なる自動化ではファクトリーオートメーションから進歩していません。センサーネットワークや人工知能そしてクラウドのような時代を拓いている情報通信技術を取り入れていかないと今度はドイツの後塵を拝する可能性があります。
もし関係者が今でもガラケーの携帯を使い、スマートフォンやクラウドコンピューティングを仕事に使っていないとすれば、その人はリーダーから降りるべきです。そのようなリーダーは時代についていけませんから、リーダーシップを発揮してはいけないのです。事業を潰しますから。
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◆ビジネスモデル学会 イブニングセッションのご案内◆
第14回イブニングセッション開催のご案内
「奇人・変人が日本を変える」
日時:5月21日(水) 19:00-21:30
場所:霞ヶ関ナレッジスクエア エキスパート倶楽部
講師:安達 俊久 氏
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 代表取締役社長
日本ベンチャーキャピタル協会 会長
講師略歴:
東京工業大学電気工学科卒業、伊藤忠商事株式会社に入社。産業電気機器部門において、1995年から2002年まで伊藤忠テクノソリューションズ株式会社に出向して事業企画室長などを歴任し、ベンチャー投資業務に携わる。
その間、米国シリコンバレーとの幅広い人脈を構築した。
2002年5月より現職伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 代表取締役社長として、総額211億円のファンド運営責任者を務めている。
また、2008年7月より日本ベンチャーキャピタル協会の理事、2011年7月より同協会の会長に就任している。
◆頭のよくなるクッキング26◆
クッキングを“因数分解”すると、加熱と冷却のプロセス、鍋、包丁、道具、皿と什器、食材、レシピそしてスキルとなります。
今回は包丁について書いてみます。加熱の機器と鍋そして包丁はクッキングの3種の神器です。
包丁の材質は大きく分けると炭素鋼とステンレスそしてセラミックスに分かれます。炭素鋼はヤキ入れをした鋼です。極めれば日本刀です。かつてタタラで作った玉鋼とほぼ同じ鋼を作ることに日立金属が成功しています。料理人が使う高級な包丁はこれで作られていますが、鋼は錆びます。そしてきちっと砥石で研がないと切れ味を維持できません。したがって素人には向かないと思います。
一方セラミックスは硬度が高いので、自宅では砥石で研ぐことは難しいです。
したがって家庭で使う包丁はステンレス鋼になります。
ステンレス鋼は鋼とクロム、ニッケル、コバルト、バナジウム、モリブデンなどの金属の合金で様々な種類があり、包丁のメーカーによって使い分けられています。詳しくは下にある藤次郎のサイトをご覧ください。
ところで包丁を研ぐということは、実は先に細かいノコギリ状の歯を立てることです。使っているとこれが落ちて滑らかになってしまうのです。ステンレスの包丁はかなり固いので研ぐのが難しくなります。しかし固いといっても次第に丸くなりますので、研がないと切れ味は復活しません。
実は研がなくても包丁自身がノコギリ状の歯を自己再生できる包丁もあります。
それはIHIが航空機用エンジン部品のために開発した特殊な表面処理技術を包丁に応用したものです。穂岐山刃物という革新的なメーカーです。イノベーションですね。この原理は刃物鋼に超硬質の粒子を融合させた刃先で、硬さの差によって絶えず超硬質の粒子が刃先に露出するわけです。買って試しましたが切れ味が長続きしています。
出刃包丁とか柳葉包丁、菜切り包丁といういわゆる和包丁と、明治以降に製作が始まった洋包丁という区分がありますが、家庭用は洋包丁が一般的でしょう。
洋包丁にはいろいろな形があります。家庭では牛刀とペティナイフと呼ばれる二本があれば事足りますが、刃先がノコギリ状のパン切りナイフがあるとパンはもとより、野菜やトマトは捕まりがよく切り易いです。
刃物は伝統的な産業ですから数多くのメーカーが技を競っています。もっとも集積しているのは堺です。その他燕三条とか各地にあります。日本の包丁は世界的にも有名で海外のシェフも日本製を使っているようです。
ステンレス鋼の包丁の中でダマスカス鋼と称するものが売られています。ダマスカス鋼はその昔インドで開発され、それがシリアに伝わり、強靭で折れない刀剣として発達したとあります。十字軍がそれを持ち帰ってヨーロッパに伝えたようですが、ダマスカス鋼を今では作る事はできないようです。インドには1600年にわたって雨ざらしであるにも拘らず錆びていない「デリーの鉄柱」がありこれもダマスカス鋼ではないかという話もあります。現物を見たことがありますが、錆びていませんでした。
日本のステンレスの包丁でダマスカス鋼というのは異種の鋼材を積層鍛造して、即ち重ね合わせた金属を叩いて何度も折り返し多層に仕上げたものです。日本刀の波紋のように美しい模様が出ます。
私は藤次郎の64層のステンレス包丁を使っています。見事な波紋です。これは研ぐのが大変なので電動のダイヤモンド砥石で研いでいます。
先日燕三条のタダフサという工房のパン切りナイフを買いました。これは刃先の方がノコギリ波になっています。ですからトマトなどを刃先で捕らえてその後うまく切れます。全体に切れ味もすごくいいです。3本セットもあります。鍋もそうですが包丁も故障したりすることはありませんので、一生モノですので良いものを買い求めることをおすすめします。
穂岐山刃物
ダマスカス鋼1
ダマスカス鋼1
藤次郎・Tojiro包丁シリーズ
ダダフサ
電動ダイヤモンド砥石
◆デジタル書斎の構築32◆
スマートフォンの低価格化が急速に進んでいます。日本でもイオンが端末込みで月3,000円を切る低価格スマホを発売しています。これが引き金になってビックカメラやヨドバシカメラも追随するようです。機能が限定でもほとんどの人にとって十分でしょう。出先で動画をサクサクと見たいという人はともかくメールとweb検索とかLINEとかFaceTimeの音声だけの通話であれば不満はないでしょう。
世界中でも低価格のスマートフォンの販売が加速されると予測されています。
低価格化の推進勢力は中国製です。すでに5,000円程度のスマホが販売されています。これは、スマホ業界はもとより、社会的にあるいは政治的な大きなインパクトを与える可能性を示唆しています。
直接には現在の2強であるAppleとサムソンにインパクトを与えるでしょう。
彼らは低価格のスマホの市場に入っていくことができません。
世界的なスマートフォンの成長は新興国市場です。新興国では何よりも人々はスマートフォンを手に入れることを優先するでしょう。単なる通話や情報収集以上にスマートフォンはIDであり、お金の出入り口になります。送金もスマホです。給料も確実に本人に届くスマホでの決済機能に移るかもしれません。
直接にはサムソンに重大な経営危機をもたらす可能性が強いですね。とすると韓国経済も甚大な影響を受けることになります。液晶TVで日本のシャープやパナソニック、ソニーが韓国と中国の低価格戦略の前に敗退したように。
低価格化によってスマホが普及していくと、そのネットワークの力は新興国では政治的な力のバランスを変えます。すでに中国では新浪微博は数億人のユーザーがあり、共産党政権とって最も手ごわい政治集団と化しています。低価格スマートフォンの急速な普及が社会や政治にどのようなインパクト与えるか、これが次の「書評」に紹介した「第5の権力」の話になります。
日本でもすでに大きな社会的、商業的な変化が起きていますが、これに追随していく企業と追随できない企業の間に大きな断層が生まれつつあります。ともかく日本のマネージメント層のネット文明の認識はあまりにもお粗末だと思います。今日現在ガラケーの携帯を使っている経営者はすぐにスマートフォンに交換するか、次世代に譲って引退するか、というと言い過ぎでしょうか。
月額2980円、イオンが火をつけた低価格スマホ、ビックやヨドバシが追随
世界中で低価格帯スマートフォンの販売が加速しそうだ
低価格化が止まらない中国に「500元スマホ時代」
サムスンは2度負けた…
MotorolaのCEO50ドルのスマートフォンの投入
中国レノボ、モトローラ吸収 サムソン・アップル2強体制 揺さぶるか
スマホの主戦場は新興国に向かう
新浪微博
◆書評◆
今回の書評は「第五の権力」エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン ダイヤモンド社 2014です。
この本の原題はThe New Digital Age です。題名通りネット技術の社会へのインパクトについて解説しています。ネットが持つ社会的、政治的な意味について多くの記述がありますので邦題も適切なタイトルだと思います。また著者のエリック・シュミットはGoogleの経営者ですからGoogleが何を考えているか、何を仕掛けようとしているのかという観点で読んでも興味深いと思います。
この本は社会学的な分析はなく、比較的軽く、思いつくことをさらさらと書いているので読みやすいと言えば読みやすいですが、人によっては物足りないでしょう。ただネットについての知識が深まりますので、時代についていくためにご一読をお勧めします。
新しい言葉もいくつか覚えました。たとえばハッカーとアクティビストを掛け合わせた「ハクティビスト」はアノニマスのようなハッカー集団を指します。「アノニマス」とはネット上で抗議行動やハッキングする集団を指す言葉です。「デジタルカースト」や「デジタル警察国家」というような言葉も出てきます。
「メーカーズ現象」とは市販の製品を何種類か組み合わせれば、これまで普通の人には難しくて到底作れないようなものが作れるようになることです。自分がメーカーになれるのです。いわゆる3Dプリンタはその走りです。
「キュレーター」は膨大なネット上から独自の視点で「情報のフィルター役」として情報源を開拓、選定する人のようです。このメールマガジンもある意味この「キュレーター」を意識しています。
色々長々書いてありますが要点はネットワークで多数の人が接続される、すなわちネットワークされた集団というかコミュニティーは社会的にも政治的にもこれまで考えられないような力を持つことになり、既成の国家権力と国民との権力の葛藤や独裁者と改革者の競合、テロや革命での強力な情報網と扇動、宣伝の可能性そして国家間のサイバー戦争の実態やリスクといったことが記述のかなりの部分を占めます。この辺の記述に対し第5の権力という邦題が付けられたと思います。むろんネットという新しい技術やツールを使って世界をよりよくより豊かにすることができるという論調もあります。
目次を拾うと、“未来の私たち”、“プライバシーの未来”、“国家の未来”、“革命の未来”、“テロリズムの未来”、“紛争と戦争の未来”、“復興の未来”そして“私たちの結論”です。
その結論は、1技術は万能ではないが賢明に利用すれば大きな違いを生む。
2仮想世界は現実世界でのあらゆる動きを複雑にしていく。3国家は現実世界と仮想世界でそれぞれ異なる政策を実行することができる。 4コネクティビティと携帯電話の普及で市民は大きな力を手に入れるが、それに伴いプライバシーとセキュリティという代償を払うことになる。
文中に現在世界的な通信メーカーはスウェーデンのエリクソン、中国の華為技術、フランスのアルカテル・ルーセントそしてアメリカのCisco社の4社だという記述があり日本の通信メーカーは時代のプレーヤになっていません。
繰り返しこのメールマガジンでも書いていますが日本の企業、行政、社会はネット文化とその基本となっている技術について時代感覚で取り残されていて、これが日本の停滞や衰退の大きな要因だと思います。
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◆内容・記事に関するご意見・お問い合わせ/配信解除・メールアドレス変更
下記まで webmaster@fukan.jp
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◆俯瞰 MAIL 0040号(2014年4月30日)
発行元: 一般社団法人 俯瞰工学研究所
発行人: 松島克守
編集長: 松島克守
URL: http://fukan.jp
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※本記事は松島克守氏の許諾を得て、再録したものです。
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