情報技術による知的生産性の改善のお勧め


俯瞰工学研究所の松島克守のメルマガです。第1号を送らせていただきます。


◆このメールマガジンは、松島克守が、東京大学教授、そして(社)俯瞰工学研究所の代表としてこれまでに名刺交換やメール交換をさせて頂いた方々に送らせていただいております。またこのようなMLはメールボックスのご迷惑と感じられる方もあるかと思います。ご遠慮なく不要のお申し出をくださるようお願いします。また、内容等についてもご遠慮なくご意見をいただければ幸いです。


皆様

◆明けましておめでとうございます◆
大学を平成21年3月に退官しましたので、研究活動の拠点として昨年1月に一般社団法人 俯瞰工学研究所を設立して社会的な活動やささやかな研究活動を継続しております。一緒に活動をする仲間も増えてきました。ホームページでも途切れがちながら情報発信をしております。http://fukan.jp 日々多くの方とお会いしていますが、冷静に見ると殆どの方々とは何年もお会いすることなくご無沙汰しております。はなはだ乱暴な方法かもしれませんがメールマガジンという情報技術の応用で「温故知新」の行動を試みたいと思います。見方によると押し掛けのブログになりますが。配信先のアドレスを用意するために、交換させていただいた名刺から、名刺読み取りOCRを使用してアドレスを抽出しました。およそ80%くらいの歩留まりでしょうか。かなりの方のアドレスが失われました。それでもほぼ2000名のアドレスリストが出来ました。ただ、氏名等は読み取りミスで失礼をしている可能性があります。ご連絡ください。またこのようなMLはメールボックスのご迷惑と感じられる方もあるかと思います。ご遠慮なく不要のお申し出をくださるようお願いします。また、内容等についてもご遠慮なくご意見いただければ幸いです。


◆情報技術による知的生産性の改善のお勧め◆
年末の大掃除は煤払いする部分もあまりなく、各部屋の空気清浄機のフィルターを交換する事で終わりました。それから書斎の整理を始めました。人生の第5楽章の時期は、学生やスタッフの支援がなくて知的生産を効率よく出来る環境が重要と認識して居りますので、これまでも積極的に最先端の情報技術を活用するように心がけております。

2年前のiphoneの導入は画期的な生産性向上をもたらしました。メール、スケジュール、資料、検索等の情報サービスは完全にユビキタスになり、すきま時間の有効利用が画期的に進みました。iphoneの利用はまずメールです。添付ファイルが読めて簡単な変身が出来ます。そしてスケジュール確認。最近は日経新聞の電子版やWSJもすきま時間で読みます。

しかし、書斎にはいつか必要だと手元に置いた雑誌の記事がかなり有りました。アスクルで裁断機(CARL)を購入してきれいに端面を揃えて、スキャナー(ScanSnap)で自動的にpdfファイルにしました。わずかの時間でかなりの紙を捨てることが出来、すっきりしました。さらにクラウドサービスのDropboxにそのフォルダーを置きましたので、いつでもどこでも見ることが出来ます。

パソコンのマイドキュメントの主要ファイルはDropboxで全てのパソコンと共有できます。ネットが繋がらなくても見る必要がある書類は、Goodreaderに移してiphone内部に保存しておきます。記録的な情報や写真はその場でEvernoteというクラウドサービスにアップしておいてどのパソコンも共有します。Dropboxは極めて秀逸なサービスで、これで人生の品質が改善出来るでしょう。ScanSnapというスキャナーも秀逸で名刺読み取りにも威力を発揮します。あと、Evernoteというクラウドサービスも必須です。とくにiphoneとDocscannerとの組み合わせで会議資料のpdf化がその場で一瞬で終わります。

これからは長くなりますので(社)俯瞰工学研究所のHPのブログ:知的活動のレベルアップする情報武装の強化をご覧ください。ともかく長年の懸案のペーパーレスがこの年末年始でほぼ完成しました。 マイドキュメント等パソコン内のデータの大整理は時間がかかりましたがこの正月の最大の成果でしょうか。気持良く2011年仕事が出来そうな気がしてきました。


◆近未来都市を作る実験◆
二子玉川の都市再開発のプロジェクトの一環としてクリエイティブ・シティー・コンソーシアムが立ち上がりました。

丸の内、大手町、六本木、新宿、渋谷を超えた街を作るプロジェクトです。ビジネスイノベーションを継続的に起こす街です。それを興すクリエーティブな人々の集積を作るのです。最先端の情報技術を投入します。新しい街は社会実験場です。多様な才能や企業がオープンイノベーションでビジネスイノベーションを興していく街です。今そのグランドデザインを議論しています。

ご興味あれば1月26日午後、二子玉川でフォーラムを行います。ご参加ください。(社)俯瞰工学研究所はこのプロジェクトに参画してオープンラボの運営を行っています。
<フォーラムの詳細は以下のURLをご参照下さい。>
http://creative-city.jp/2011/01/2011.html
<お申込みフォームURL>
http://creative-city.jp/ccf2011-all.html


◆プラチナ構想ネットワーク◆
小宮山宏先生(三菱総研理事長)が予て提唱されて来たプラチナ構想ネットワークが12月22日に設立され活動を始めました。

目指すところは例えて言えば「坂の上の雲」の先にある世界を提案していると思います。日本は明治維新以来欧米を追いかけ、即ち坂の上の雲(欧米)を目指して一所懸命駆け上がってきました。そしてそこに到達した。そのあとが問題です。雲の中は霧の中、先が見えない。この状態が90年以降続いているのではないでしょうか。加えて、少子高齢化や、エネルギー危機等の冷たい風が吹き、金融危機や東アジアの緊張のような稲妻も走ります。

小宮山先生のプラチナ構想とは、雲の先には穏やかな尾根道が続き、その先には白くプラチナ色の頂きが見えるという事でしょうか。以上は小職の勝手な解釈ですが。

このご提案は広く共感を得て日本の代表的な企業人と自治体、政治家がメンバーとして参加しました。最初の活動は、自治体幹部研修のプラチナスクール(仮称)とプラチナ構想の概念を構成する知識の構造化であるプラチナハンドブック(仮称)の制作です。(社)俯瞰工学研究所はこの活動の支援に参加します。http://www.platinum-network.jp/index.html


◆電子出版◆
2010年は電子出版で盛り上がった年だったと思います。この1年で電子出版には色々な動きがありましたが、未だ決着がついていません。最大の懸念は読者不在の行動で、既得権益をなんとか守りたいという感じの行動が目につきます。この手の行動はこれまですべてみじめな結果になていますが、これは人間の業でしょう。

俯瞰工学研究所は年初から電子出版の研究をして、実験として電子出版を試行してみました。eBookJapanより電子書籍「マンション建替え奮闘記」(菊地順子著、俯瞰工学研究所出版)が発売になりました(10/29)。

菊地順子さん(旧姓江崎順子さん)は小職の畏敬する方です。日本IBMで、今や知る人ぞ知る“OS2”マーケッティングの戦友です。時を得ずして、機能の低いwindowsにOS2は敗退しましたが戦いに悔いを残しておりません。当時我々のグループでは、今思えば大変失礼ですが、キンさんとニックネームで呼んでいました。ギンさんもいました。

この菊地順子さんが、改築すべきマンションを、業者に頼まず自らリーダーシップを発揮して建て替えられた、ドキュメンタリーが「マンション建替え奮闘記」です。同じ課題に直面している方、近い将来に向かい合う予定の方にはきっとご参考になると思います。http://www.ebookjapan.jp/ebj/book/60047495.html


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◆俯瞰 MAIL 0001号(2011年1月10日)
発行元: 一般社団法人 俯瞰工学研究所
発行責任者:松島克守
URL: http://fukan.jp
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※本記事は松島克守氏の許諾を得て、再録したものです。


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