第5回 自転車の購入
健康維持のためという理由もあるのですが、私自身はこれまでも出張等で新しい街に着くとその町を早くよく知るために、ジョギングやサイクリングをすることにしています。今回、インドには3年くらいにわたって住むことになるので、自転車を買うことにしました。早速、シディキさんにどこで買えばいいのか聞いてみたところ、インドの道路事情はよくないので家の近くを走るのはいいが大通りはやめておいた方がいいということでしたが、一応教えてもらいました。確かに言われて道路を見てみると、自転車はそれほどは走っていません。自転車を探すと多くの場合それは人力のリキシャーであることが多いのですが、サイクリング用の自転車はあまり見ません。ただ、私自身は20年くらい前の学生時代にトライアスロンをしていたので、自転車に乗ることに抵抗感があまりなかったので、気にせず買うことにしました。シディキさんに教えてもらった自転車屋ばかりが30軒ばかり入ったコンプレックスに行き、マウンテンバイクを購入することとしました。日本のサイクルスポーツ店では、一番安い自転車が5万円くらいから始まり、高いものは数十万円のものまでそろっているのですが、インドのサイクルスポーツ店では1万円くらいから5万円くらいの間で自転車が売られている感じでした。見た感じでは明らかに価格が安い感じがしましたが、インドの生活水準からすると非常に高い買い物なのだと思われました。
いくつかの自転車を見せてもらい3万円くらいのマウンテンバイクにすることに決めたところ、ビンディング式(専用の自転車シューズとペダルを固定できるもの)のペダルを勧めてきたので、それをつけてもらうことにしました。ビンディング式のペダルは学生時代にも使っていたので、抵抗感はありませんでした。ただ、そのペダルに合うシューズを買う必要があるのですが、その店にはそれが置いてありません。店の人に、シューズを購入したいと言ったところ、別の店で買うことができるとのことであり、よく聞きとれなかったのですが、ある地名を読み上げてそこにあるとのことでした。
そのあと、その次の週末にサイクルシューズを買いに、運転手のRaviにいくつもの店を回らせてもらったのですが、どこに行ってもサイクルシューズが売っていないのです。ペダルは売っているのにそれに合うシューズが売っていないなんて日本では考えられないのですが、インドの店の人も悪気があるとは思えなかったので、あまりうるさいことは言わずに、日本に帰る機会がある時に日本でシューズを買って使うこととしようと考えることにしました。
記事一覧へ
|