第2回 インド・ニューデリー到着
8月7日夕方にニューデリー空港に到着しました。ニューデリー空港自体は、非常にきれいな感じになっており、他の先進国の空港とあまり変わらないような感じがしました。空港を出たら物乞いがいっぱい押しかけてくると思っていたのですが、そのような人たちもいませんでした。空港には、私の前任がRaviという運転手とともに迎えに来てくれていました。Raviさんは少し恥ずかしがり屋の感じのするインド人で、年齢は35歳くらいとのことです。前任の家をそのまま引き継ぐこととしていたため、前任の借家に直行し、そこに荷物を入れました。私が借りることとなった家は、3階建の家のうち2階部分を借りることとなっており、3階には大家さんが住んでいるとのことでした。早速、この日は大家さんのSenさんが、食事に呼んでいただいているとのことであったので、夕食を大家さん宅でとることとなりました。
ただ、大家さん宅で食事に行く前に家の中の電気系統を確認したら、冷蔵庫等の電気系統は動いていたのですが、すべての部屋の冷房に係る電気系統が機能していないことがわかりました。この日は日曜日であり、気づいたのが夕方の6時頃だったので、これはやばいと思ったのですが、大家さんがなじみの電気屋さんに電話したところ、10分で駆けつけてくれ、電気系統を直してくれました。後でいろいろな人に聞いたのですが、インドでは今すぐ行くとっても、半日以上どころか全く来ないとかざらに発生しているという中、逆にこんなに早く来てくれるのは本当にありえないと皆から言われたのですが、後から考えると、インドは人と人のつながりなど長い付き合いを大事にする社会なので、大家さんの人脈のおかげでこんなにも早く修理に来てもらえたのだということが後になってわかりました。
いよいよ、大家さんの家で食事となり、典型的なインドの家庭料理をごちそうになりました。いろいろなところで、香辛料(カレー?)が使われているのですが、意外なことにいわゆるカレーはありませんでした。また、食事をしながら気づいたのですが、これらの食事はほとんどすべて住み込みのまかないの料理人が作っているとのことでした。住み込みのまかないの料理人は、1Fに住んでいるのです。IFにはその他にももう一組家族が住んでいるとのことでした。
大家さんとの話の中で、インドは労働力が非常に安いので、自分たちにとっては非常に住みやすいのだという話がありました。私も、前任が雇っていたまかないの人(Ambikaさん)を引き継ぐことになっているのですが、その人の勤務形態は週6日×1回2時間で、月1万ルピーとなっています。1万ルピーとは今の円高のもとだと約1.7万円に当たります。大家さんの住み込みのまかないさんは、大家さんが衣食住すべてを提供する代わりに、大家さんが用事のある時はいつも働くということになっており、実際には料理だけではなく掃除、洗濯、買い物代行、犬の散歩まで本当に何でもこなすという感じです。月に約7000ルピーとのことです。7000ルピーというのは約1.2万円に当たります。
大家さんと話していて少しインドの一端を見たような気がしました。
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