第6回 キーパーソン集会×志士の会(2)




KP集会@博多
 自薦、他薦のKPが集合するKP集会は、九州独自のイベントとして定着しました。
 その始まりは、今年1月6日のKP集会@博多です。ARECの岡田さんが福岡に来るので、集まろうということになって、まあ30名程度かなと思ったら、年末の時点で100名、年を越して200名、当日には300名を越える参加者が集まりました。東京からもKP研究会の産みの親の前田サービス政策課長が駆けつけてくれましたし、研究会のメンバー18人のうち8人が集まってくれました。そして、当日は、九州内外のKP23名が10分スピーチを行って、異様な盛り上がりを見せたわけです。



 実は、これを仕掛けたのが局の松田一也地域経済産業課長で、このDNDでも「松田一也の産学官連携道場」のリンクが張られておりますが、1300名以上の施策情報提供メルマガを送っています。九州志士の会も一年半かけて仕込み、今年4月4日に総会(語呂合わせです)、5月16日には一般社団化しました。




九州志士の会とのコラボ
 九州志士の会(「九州地域中小企業等支援専門家連絡協議会」。会長 槇本健次 前中小企業診断協会福岡県支部長)は、高く熱い志を持った士業専門家等30名が自主的に集まって結成された組織で、九州経済産業局と綿密な連携により、中小企業等のニーズにきめ細かく対応し、中小企業支援、地域活性化に取り組むこととしています。現在、会員60名。複数の士業が連携して、多面的な相談、分野横断的な相談、変革型相談に応えていこうというものです。
7月15日には、真夏の大相談会を開催予定です。


 志士の会のメンバーがKP集会盛り上げのエンジンになってくれているようです。九州KPグループをフェイスブック上に設けましたが、田上康朗氏からの、「フレーフレーと4回唱和下さい」というお茶目な朝礼・昼礼・終礼メールとメルマガ「白圭通信」を楽しみにしています。


地域×プラットフォームの活性化
 1月の博多集会から、松田課長も待ちきれなくて、志布志2月、霧島3,4月、嬉野3月(地域資源の会と合同)とKP集会を行ってきたのですが、今後、薩摩川内、筑後、長崎、有田、太良、霧島、志布志、宮崎、都城と行っていく予定です。


 また、KPを政策プラットフォームの活性役として活躍してもらおうとシナリオを描いております。
・岡田さんと大津留榮作さん(福岡県産業・科学技術振興財団事業総括)は、イノベネット(全国イノベーションネットワーク協議会)の地域間KPネットワーク化
・化粧筆で有名な三宅曜子さんは、地域資源・農商工連携の事業の応援
・法政大学の坂本光司先生(50万部のベストセラーで、中小企業経営者を泣かせた「日本で一番大切にしたい会社」の著者)は、中小企業の経営力の強化
・久野先生は、九州の健康まちづくりに向けた自治体研究会
・「節電社会の作り方」、「スマートグリッド革命」などの著者にして、エコポイント提唱者の加藤敏春さんは、福岡スマートハウスコンソーシアムの中村良道氏(スマートエナジー研究所)とともに、スマートコミュニティー連携会議の元で、自治体・企業連携と技術・ビジネスモデルのグレードアップ
などいろいろ立ち上がってきました。


 もともとこういうイベントやアプローチは山ほどあると思うのですが、何が違うというのでしょうか。


 第一に、自薦他薦のKPとしての自覚から、プレイヤーとして参加している方が多いということでしょうか。


 第二に、参加KP各位には、九州という元気の地で、モデル的な活動を行っていきたいとの強烈にして利他的な動機が働いているのです。更には、アジアのゲートウェイに立って、その向こうのアジアをみているはずです。


 第三に、榎田さん的に言えば、KPの運用です。全国及び九州から、最適なKPをを課題に立ち向かう地域、企業グループ等にタイミングよく派遣し、地域の本気度を高めていく。それをシリーズで管理・運用していくことにあります。


 まとめれば、各地域、各分野の全国版KPからで電流を流し、KP同士をリアルの場で紡ぐということ、地域×分野の化学反応を起こしていく。そして、それらを見える化すると言うことにあるのではないかと思います。


 まだ小さな芽ですが、KP政策も九州という現場で九州の元気と九州内外の人の和と輪を得て、醸され、根付いてきたといえます。



記事一覧へ