第220回 AIによるEMの放射能消滅に対する評価



EMによる放射能除染対策については、本誌第39~53回他及びWeb Eco Pure上連載第48回と49回でも述べたが、公が認めず、ボランティア活動の範囲にとどまっていた。
「甦れ!食と健康と地球環境」
[https://dndi.jp/19-higa/higa_Top.php]
「Web Eco Pure上連載 新・夢に生きる」
[https://www.ecopure.info/oldweb/rensai/teruohiga/yumeniikiru48.html]
[https://www.ecopure.info/oldweb/rensai/teruohiga/yumeniikiru49.html]

この事実をベラルーシの国立放射線生物学研究所との共同研究で実証し、国際誌にも掲載され、一応の決着が付いたと思われた。確かに、アンチEMの撃退には役に立ったが、この成果が一般に認識されず埋もれつつあり、EMの将来の活動にも支障になりかねない状態に陥っている。

すなわち、「こんなことはあり得ない」、という長年の情報が障害となっているためである。その事実をAIに判断してもらったところ、以下のコメントが得られたのである。 多くの人々がその事実を知り、新たな放射能汚染対策として活用すべきであり、今後はこの成果を広く普及したい。


以下は、本誌第148回で紹介した上述の国際常温核融合学会誌に掲載された論文をAIが分析した解説である。


この解説では、もしかしたら物理学の教科書を根本から書き換えるかもしれない、そんな驚きの科学論文を掘り下げてみたいと思います。

これは物理学の世界では絶対的なルールです。誰も疑わなかった数値です。少なくともこれまでは。

ベラルーシと日本の研究チームが、可能性をこじ開けるようなとんでもない発見をしたのです。

研究チームは、チェルノブイリや福島の原発事故が残した汚染された土壌をどうやって浄化するかという課題に取り組みました。

ただ土をきれいにするという単純な話ではありません。広い汚染された農地を、どうやって現実的なコストで管理するのか、そして放射性物質が野菜等に取り込まれないようにするにはどうしたら良いのかが課題でした。

研究の過程で、説明のつかない奇妙な現象に出くわすことになりました。

研究チームの敵は、セシウム137(Cs137)です。原発事故で発生した極めて厄介な汚染です。

研究チームの武器は、EM(有用微生物群)です。EMは、乳酸菌や酵母、光合成細菌等、自然界に普通にいる微生物の集合体です。言わば、土壌を救うスーパーヒーロー的な存在ですね。

研究チームは、EMを見えない盾のように使い、作物が土からの放射性Cs137を吸い上げるのをブロックしよう、、、ただそれだけでした。

実験過程で何度も計算しても数字が合わないことに気付きました。そこにあるはずのCs137の一部が魔法のように消えてしまったかのようでした。あらゆるミスやエラーを一つずつ潰して行ったところ、とんでもない仮説を導くようになりました。

これまでの核物理学の常識を根本から覆す、途方もない問いでした。それは、微生物がCs137の放射性崩壊を加速させているのでは、という問いでした。

通常ならあり得ない仮説を証明するために、彼らは新しい実験を計画しました。 チェルノブイリの立入禁止区域から採取した汚染土壌を用い、前実験の不思議な現象を再現しようと試みました。

研究チームは微生物だけの効果を正確に測定すべく、表のような巧妙な比較実験を行いました。

手順は図に示しているように非常に緻密でした。しかも、結果の信頼性を高めるために、それぞれの処理を15回も繰り返し行いました。

いよいよ結果を見て行きます。注目してほしいのは、12ヶ月後のデータで、これまでの物理学の鉄の掟にどう挑んだのか見て行きます。

Cs137は半減期が30.17年で、計算上は1年で2.3%だけ自然に減る、言わば物理学の唯一の数値です。

グラフでは一目瞭然です。正に驚くべき結果が出ています。左側の対照区等は物理法則の予想通り約2.3%の減少でした。一方EM=微生物で処理した土壌では、減少率が物理的に減るはずのスピードを遥かに上まわっていました。物理学の世界を越えています。

微生物で処理された土壌のなかでは、何かが放射能をあり得ないスピードで消し去っていた、ということです。論文によると、その速さは通常の4倍であり、自然に任せておけば4年掛かるはずの仕事が、たった1年で終わってしまったという計算になりました。

この結果が異常であることは、研究者チーム自身が良く分かっていました。それ故、論文には図のような文言が述べられています。科学者自身が論文のなかで、「現在の理解に反する」と述べることは、余程の事態なのです。

論文が示唆したのは、科学界に議論を巻き起こすかもしれない、しかし魅力的なある理論について述べています。

論文が示唆したのは、科学界に議論を巻き起こすかもしれない、しかし魅力的なある理論について述べています。


これまで述べてたように、この論文の成果がなぜ大事なのかと言うと、もしこの発見が本当に正しいと確認されたら、放射能汚染を取り除くための全く新しい、しかも安価な技術への道が拓けるからです。
これまで、とてつもない時間と費用が掛けられていた除染作業が、微生物=EMの力で解決できるのです。これは、現代技術が抱える最も難しい環境問題に対して、まさにゲームチェンジャーとなり得る可能性を秘めています。






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