第212回 第 2 回正木一郎記念ユニバーサルビレッジ EM 国際会議(3)
発表3題目: 畑をテラプレタ土壌にし、体もEM化させる小泉農園の試み 小泉章
小泉さんは日本の農家で、EMが普及し始めた当初からEMを使っており、EMの技術が最も集約された農園を進化させている。その成果はすべて公開され、長年にわたってEMの定期勉強会も続けており、EMのあり方を常に追求している体制を作り続けている。
すなわち、小泉農園は、すべてがボランティア的存在でありながら、いつの間にか農業や健康や環境に対し、望ましい答えを出しているのである。EMの量子力学的性質を上手に活用したり、人体の微生物相をEM化することによって病気を克服し、病気にならない生き方を明示し、社会にとって不可欠な存在となっている。
正に、EMを空気や水の如く使い、結界技術を強化し、EM生活に徹すればこのような理想的な姿が拓けてくるのである。小泉さんの成果は、日本はもとより、世界に広がっており、いつの間にか社会全体を安全で快適、低コストで高品質、善循環的持続可能とするEMの究極に王手をかけており、ユニバーサルビレッジの大きな情報源ともなっている。以下、小泉さんの発表を紹介します。
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小泉農園では、EMによる有機無農薬栽培を30年以上続けています。12年続けている農業講座は、農作業の体験をしながら、最先端のEM技術をお伝えしています。
小泉農園では、比嘉セオリーの概念を読み解きながら、物質や宇宙の成り立ちについて、量子力学的に探究し、畑をテラプレタ土壌へと導き、人の体もEM化させ、目に見える現象を起こして紹介しています。
結界や整流炭を活用したEMグラビトン農法の基本は、養分や成分を与えて農作物を育てるのではなく、電子や重力波エネルギーを与えて育てるという考え方です。小泉農園では、畑の条件を整え、EMを活用し、量子力学的現象が起きる状態へ、いかにして導くかの実験を繰り返しています。
小泉農園は、EMを使ったユニバーサルビレッジの概念である「あらゆる場面でEMを空気や水のごとく使うEM生活を徹底し、安全、快適、低コスト、高品質を実現する共存共栄社会づくり」を伝える学びの場となっています。タイトルにあるように、①畑をテラプレタ土壌に、②体もEM化させる、③小泉農園の試み、農業講座とまとめの三部構成で紹介していきます。
①畑をテラプレタ土壌に
まずテラプレタ土壌についてですが、比嘉先生のネット連載の中でも繰り返し紹介されています。農作物が驚くほどよく育つ肥沃な土壌のことですが、この土壌をEMは作り出すことができます。結界を畑に設置することで、EMの情報やエネルギーが逃げない箱となり、微生物がより活発に働く土壌へと育っていきます。
比嘉先生は言います。「EMで無農薬栽培は当たり前。そんなところで満足していてはいかん。食べたら病気が治るくらいの野菜を作りなさい。」この言葉が、僕の野菜づくりの原動力となっています。
小泉農園ではここ4〜5年で全ての畑に結界を設置し、その後継続的に整流炭を追加し続けています。活性液の連続かん水、作付けの度に畝や通路へ整流炭の追加、この重ね効果で収量も品質もどんどんよくなってきました。
比嘉先生は、常に楽に出来るEM農法、つまり、テラプレタ化する方法を考え実験して、私たちに情報提供してくれています。今日現在、農業分野において、比嘉先生が提唱するやり方をまとめると、
①結界を張る、②EMのかん水を繰り返す、③整流炭を入れ続ける、
④点滴装置を稼働させる、⑤塩をちょっとずつまく
畑の物理的な条件を整えることは当然必要ですが、主にやることはこの5点のみ。
成果が出ないのは、EMが足りていない、条件が整っていないからです。条件が整い、畑にEMのエネルギーが満ちてくれば、必ず現象がおきます。大切なのは、重ね効果です。
結界が機能している畑では、塩が肥料の役割を果たします。しかし、やり過ぎてしまうと、作物を枯らせてしまいます。
比嘉先生は、塩はちょっとずつ与えなさいと仰っています。十分に結界が機能している畑で、塩をちょっとずつ与えていくと、「重力波エネルギーを呼び込む回路」が動き出すというのです。塩は、塩素(Cl)とナトリウム(Na)に分解され、原子転換が起きて肥料成分になるとあります。だからといって、塩を養分として足りるように入れてしまうと、過剰になってしまいます。塩はあくまで「重力波エネルギーを呼び込む回路」のスターターに過ぎないというのです。
塩がちょっとずつ畑に入ることで、その都度植物や微生物たちに電子が届き、比嘉セオリーの概念で説明されている「重力波エネルギーが機能する」仕組みが動き出すのです。この仕組みを強力にサポートしてくれるのが、点滴装置です。
しっかりと結界が設置され、活性液でのかん水、整流炭の追加が繰り返されている畑に点綴装置を導入すると、EMのエネルギー情報がどんどん蓄積され、次の量子力学的現象が見えてきます。難しいので内容の説明は省きますが、空間の環境制御までEMがやってくれるようになるのです。
現在EMの農業技術は、何をすればいいのか全て公開されています。土壌の状況や物理的条件が悪い土地でも、EM技術を結集しフル活用すれば、豊かな実りを与えてくれるテラプレタ土壌の畑になっていくのです。
②体もEM化させる
比嘉先生に教えていただき、毎日食べるようになった「EMピューレ」という発酵食があります。これは、果物と糖分とEMを混ぜ、密封容器で1週間から10日発酵させて作ります。
果物をEMで発酵させると、リポポリサッカライド(LPS)という体を若返らせる成分が豊富に生成され、毎日食べることで、どんどん元気になっていくのです。
体が元気になって変わったことがあります。元気になったので、畑でEMをもっと使えるようになりました。
もう一つ、世の中のニュース、身の回りの不都合が気にならなくなりました。問題が解決した訳ではありませんが、問題は問題が起きたときに向かい合えばいいことで、何も起きていないうちから心配することはないと、きっぱり思えるようになりました。この意識を持てるようになって、自分が生きている世界が輝くようになったのです。
体が元気になるということは、世界が輝くということなのです。
EMは、幸福度の高い社会づくりに貢献すると謳われています。ここを、EMピューレは支えてくれます。比嘉セオリーの概念に、「人間の理は、不足の状態から発生した勝ち負け損得のルールが支配しており、必ず滅ぶ構造になっている。」という言葉があります。
つまり、この現代社会において、個人が自立して生きるということは、経済的に自立することだと思い込まされています。しかし、実のところは、「個人」が、「個」が、自立するということは、人間社会の一部でしかない「経済のルール」に縛られることではないのです。
比嘉セオリーの概念の中に、「個」についての記載もあります。「個が全体であり、全体が個である。」競争社会で勝ち抜くことだけが「個」の自立ではありません。今私たちは、微生物のように全体が共存していくつながり方を、EMと共に作り出しているのです。ピューレを食べて健康になる人が増えれば、心に、気持ちに、体力に余裕がある人が増えます。
この余裕、余力によって、唯一無二の自分の「個」が目覚めるようになり、「何のために生まれて来たか」「何のために生きるのか」を探究する人が増えていきます。ピューレを食べて元気になった人は、微生物の恩恵によって元気になったので、微生物の「共存共栄」「調和融合」していくプログラムがその人の意識づくりに影響を及ぼします。
目覚めていく「個」の意識が、「競争で勝ち抜く」世界を作るのではなく、「共存共栄」を前提とする生き方を目指すようになっていくのです。
「何のために生まれて来たか」「何のために生きるのか」、一人一人決して同じにならないこの問いに向かい合える体を、EMピューレは作ってくれます。
比嘉セオリーの概念は、私たちにたくさんのヒントを与えてくれます。しかし、この比嘉セオリーの概念、とても難しいです。どうやって理解すればいいのか分からない所がたくさんあります。発表された当初、比嘉先生が「毎日見ていれば、だんだん分かるようになってくる。」と仰ってました。
毎日ピューレを食べて、毎日比嘉セオリーを見ていくうちに、比嘉セオリーの自分なりの解釈が進むようになってきました。畑で起きる現象だけでなく、あらゆる現象を比嘉セオリーに当てはめるようになり、生命の起源、物質の起源、宇宙の起源まで遡って俯瞰して見る視点が持てるようになってきたのです。
「ピューレを食べて元気になると、比嘉セオリーの概念まで読み解けるようになる。」比嘉先生はこれさえも見越して、ピューレを奨励しているのではと思うほどです。
ピューレを食べ続けるということは、ただ元気になるというだけのことではないのです。
未来が開けるのです。世界が輝くのです。今生きていることにワクワクするのです。
③小泉農園の試み、農業講座とまとめ
小泉農園では、月に一回農業講座を開催しています。EM技術を伝え、地球を救う大変革を自らの手で行う実践者を育てることを目的として行なっています。
比嘉セオリーの概念を読み解きながら気がついたこと。
生命の起源、物質の起源、宇宙の起源、それ以前の成り立ちまで意識を及ばせれば、全ては同じ所から生まれ、枝分かれしていったことに気がつきます。私たちは、紀元前一万年以上前から交雑を繰り返し混血することで、人類という種をつないできました。私たちの先祖は、同じだったのです。五千年以上一万年以上遡れば、人類は皆兄弟親戚です。このことについて、すでにたくさんの人たちが気づき始めています。
EMは私たちに、「生き物はみんな仲間なんだ」、「同じ地球に生きる命なんだ」
と、肌で感じさせてくれます。私たちは、EMと暮らす喜びを、EMによって開かれていく新しい未来を、ドキドキワクワクしながら感じているはずです。
私たちは、今日、何かを感じるために、ここへ集まりました。
EMと共に暮らすことで感じる、言葉では言い表せない、「大切な何か」を次の世代につなぐために、「力を合わせて生きて行きましょうね」、という気持ちを確認するために集まりました。
この「大切な何か」を一言で言い表すことはできません。
しかし、言葉はなくても、感じているはずです。
今日、私たちは、同じ「大切な何か」を持つ兄弟親戚が、こんなにもたくさんいることを、全身で感じるために集まったのです。
EMと共に暮らしていると、この感覚に気づくようになります。
考えて理解するのではなく、感じるようになるのです。
さらに、EMピューレを食べていると、より未来が開かれ、より世界が輝き、より強くこの「大切な何か」を実感するようになるのです。
この感覚をたくさんの人に体験してもらいたくて、小泉農園ではインスタグラムで、EMピューレの作り方、点滴装置の設置方法など、最先端のEM技術を公開しています。
私たちはすでに、境界の無い世界、ボーダーレスの世界にいます。
世界中にいる兄弟親戚のために、インスタグラムを通じてEM技術を発信する試みを、小泉農園は続けています。
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