第211回 第 2 回正木一郎記念ユニバーサルビレッジ EM 国際会議(2)



発表2題目: EM塩除草の目指す新たな稲作 山路誠二

水田における自然農法で、最も大変な問題は除草対策です。EMの発酵技術やEMダンゴの埋設によって、かなりの成果が上げられるようになってきましたが、水田には土中深く20~30年前の雑草の種子もあり、耕起すると必ず表面に出て繁茂する構造的な難点があります。

この問題に対し、土壌全層に塩を混和し、すべての雑草の種子を枯死させれば、自然農法の稲作は楽々になるという全く視点の違うチャレンジです。

また、国際的な肥料の値上がりや不足に対し、EMの原子転換力の応用によって、塩の肥料化も実用レベルに達しています。EMで塩の害を減らすと、病害虫も少なくなることも明らかとなっています。

山路さんの発表は、このような課題に対する中間報告ですが、この技術は不耕起連続栽培の難点を解決し、農業のあり方を根本的に変えることが可能となります。




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