ソウルから



 13−17日、ソウルに来ています。

 13日は朝早く東京を出発、夕方は韓国の医学教育に一生をささげた佐藤剛蔵先生の教え子(83−86歳)の3人と、佐藤先生のお孫さんの佐々木定さんとの100年目の再会です。佐藤先生が朝鮮半島に渡ってちょうど100年目、そして大韓医院、現在のソウル大学医学部の前身の始まりの100年目なのです。佐々木さんは生まれて14年間、おじいさんの佐藤先生の14年、ソウルに住んでいたのです。そして、これが終戦の1945年に帰国してから初めての韓国訪問だったとか。何たる奇遇、何たる100年目の偶然。佐々木さんが住んでいた場所のあとも訪ねました。


写真1:左から石田さん、佐々木さん、朱先生、私。


写真2:朱先生(韓国学士院副会長)と私。


写真3:大韓医院


写真4:旧京城帝国大学医学部本部(現在のソウル大学医学部キャンパス)

 これがこの一番近い二つの国の歴史を超えて、将来への扉を開くことを期待します。この訪問記は、一緒に参加してくれた元ジャーナリスト出口さんの2部構成の感動的なレポ(メルマガ10月10日号17日号)を読んでください。

 翌日は佐藤先生のゆかりの場所を、佐々木さん、石田先生と訪問、夜は魚市場で生きた魚をそこで調理してもらって食する「贅沢」な夕食。


写真5:ソウルの魚市場。

 15日は素敵な女性研究者、ソウル大学のNarry Kimさん(写真6)にお会いしました。RNAの研究で素晴らしい業績を上げているのでお会いしたかったのです。お子さん二人を育てながらの業績の背景を知りたかったのです。なぜNarry Kimさん?もうすぐ別のカラムを報告しましょう。今はお話できないのです。楽しみにしていてください。


写真6:ソウル大学のNarry Kimさんと。

 16日は、Walkerhill Sheratonへ。World Knowledge Forumへの参加です。参加者では、第2日の17日、米国の前の国務長官Colin PowellのKeynote Lecture 。原稿なし、メモなしで、45分ほど、よどみなく、軍人としてのヴェトナム戦争、韓国での時代、冷戦時代のソ連訪問、中国訪問、具体的なエピソードを交えながら、冷戦の終結前のゴルバチョフとの秘密の会見などなど、今の中国とその将来への期待等々、尽きない興味のある、すばらしい内容と品格の講演でした。

 私はインドーSilicon Valleyで活躍するD Bangaloreさん、私と共著の本「世界級キャリアーの作り方」を出している石倉洋子さんとのパネルでした。

 このパネルが終わってすぐに、羽田へのフライトへ飛行場に向かいました。