第5回「第4回産学官連携推進会議」に出席して感じたこと
参加者
出席者約3,700名とのことですが、企業からの参加者が名簿に記載されているより、随分少なく感じました。また特に中小企業の方々の参加が非常に少なかった。大学からは、産学連携担当理事は無論のこと、産学官連携をまだやったことのない研究者や新しく大学に採用された研究者は是非参加してもらいたいと思います。 産学官連携の実務者たるTLOの参加が少ないのは残念でした。実務者の新人には必ず出席してほしい。企業への会議の案内方法については、どの程度中小企業へ行き渡っているのでしょうか。
1) 各大学と共同研究、受託研究を行っている企業へ案内する。これは大学から行う。 2) 各大学主催、関係省庁、機関が主催する産学官連携の催物に参加、出席した企業へ案内する。これは主催者側から行う。 はいかがでしょうか。
全体会議
脚光を浴びてはいませんが、限りある人材、極わずかな財力を有効に使って、小規模企業や地方大学にも産学官連携は根付きつつあります。これらの実例、小さいけれど産学官連携の成果があがっている話を皆さんの前で紹介し、光をあててもらいたいと思います。国境を越えた産学連携の事例も是非聞きたい。 開催概要の趣旨にあるように産学官連携の推進を担う第一線のリーダーや実務経験者等を対象に具体的な課題について云々、とあります。特別講演、分科会を通してデフタパートナーズ原丈人氏の講演が非常に印象的でした。いわゆる裸一貫の実務経験者の話には共感し、感動いたしました。
分科会
いくつかの分科会に参加する方法はないものでしょうか。時間帯をずらして2つくらいは参加できるように。
展示の部・イベントホール
ワークショップ、エキシビション・セッションなど見学者に対する説明は非常に懇切丁寧でした。中小企業経営者、技術部門責任者の方々には是非見て聞いてもらいたいものが沢山あります。国の政策が、大学の研究者が、また知財関係をはじめとする関連団体がこれまでの活動報告とともに各種データを提供していますので、多くの人に見てもらいたいと思いました。 産学官連携功労者表彰
これは参加者全員に見てもらいたい行事です。特に大学人には。功労者はさすがにという内容のものばかりです。ところが日曜日の朝一なのか出席者が少ないのが残念でした。何か工夫はありませんか。 中小企業の方々の参加を呼びかけましょうとの意見がありました。是非工夫をして、多くの人に参加してもらいたいと思います。内容についても前述したように、産学官連携はごく一部の組織にしか出来ないということはありません。地道な活動ほど大切です。それを見て自分たちにも出来るということが分かってもらうことが大事なことです。
産学官連携に顧客満足度の考え方を取り入れたらどうでしょうか。大学も法人化されました。外部資金を提供してくれる企業を企業様と呼んでいる大学もあります。自分にとって誰がお客様かを考えませんか。そして自分は顧客の満足する内容を提供しているか、これは自分のお客様に確認すればすぐに分かります。産学官連携を広く、多くの人に理解してもらうにはどうすればいいかを考えたいと思います。
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