2月某日
今年初旬から、昨年までの最優先課題であった有機性SSの堆積&目詰まりをいかに防ぐかに取り組んでいるが、現在の装置仕様と稼動条件ではSSが全く発生せずに一定の浄化能力を維持しており、大変うれしい結果である。複数台連結でも処理効率は高まっており、装置の外枠自体は楢崎さんで規模拡大化の実績があることから実用化に大きな期待が持てるのではなかろうか。
昨年は繊維工場の排水、今年からは一般下水を用いて試験をし、幾つかの課題はあるものの概ね良好な結果を得ている。ただ、一口に排水と言っても種類、排出量もさまざまであり、大袈裟な言い方をすれば産業の数だけ排水の種類もあるわけで、今後事業化した場合も、異種の産業排水で運転可能かどうかを事前に確認してから納品、納品後も分析とケアを兼ね備えたモニター販売という形でやっていかなければならないだろう。こういう大変さが排水浄化分野の事業には常につきまとうものだと言うことを、開発を通じて改めて実感している。 |