変化を起こす人になれ!
1960年代に大学を卒業し、日本の高度成長時代を担い、40年間の技術者人生を駆け抜けてきた世代のひとりとして、次世代の人たちが元気よく新規事業をスタートアップすることを何らかの形でお手伝いしたいと願っています。 その一つの試みとして、年金を貰うようになった世代も、年金を負担する次世代の人たちのために、新規事業の立ち上げを、わずかな資金ではあるがエンジェルファンドとして支援したいものと思っています。 私はその具体的な行動として、日本エンジェルズ・フォーラム(NAF)の会員になり、わずかな資金ですが協力しています。 そのNAFのお見合い交流会で、最近、新しくベンチャー企業を興して、活躍している若い社長に会って、素晴らしいと思うのは、経験豊富で謙虚なシニアの番頭(副社長、専務、常務)が若い社長の一歩後ろに立って控えている光景です。
2003年1月に日本経団連が「新ビジョン」を発表しました。その中でキャッチアップ時代の遺物である「嫉妬の経済」から「賞賛の経済」への転換を提唱しています。「賞賛の経済」とは個人の志が最大限に尊重される経済社会と定義しています。個人の志と多様性を原動力として絶えざるダイナミズムこそが、社会や企業を活性化させると主張しています。
高度成長時代を担った私の世代の経営は、時代の変化に対応する、変化に適応するということで生き残ることができましたが、21世紀を担う次世代の起業家は高い志を持って、変化を起こす人にならなければ、生き残ることはできないと思います。若き次世代の起業家に、変化を起こす人になれと激励したいと思います。
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