◆ DND大学発ベンチャー支援情報 ◆ 2010/02/10 http://dndi.jp/

トヨタの教訓:ダメージコントロール考

 ・「絶対失敗しない全能な存在」の危うさ
 ・政府は傍観せず「苦境のトヨタを救え」
 ・黒川清氏「なんかヘンです、トヨタの対応」
 ・坂田教授と民主藤末議員と橋本氏の関係
 ・比嘉照夫氏「データが証明するEM効果」
 ・山城宗久氏「中国の研究員、ハンさんは今!」

DNDメディア局の出口です。汗ばむほどの陽気から、一転、灰色の空はどん より沈んで、何が切ないのか、今にも泣き出しそうな雲行きです。夜になると、 北風が冷たさを運んでくるのでしょう。お天気が猫の目のように変わると、頭 痛が辛くていつもより体が重く感じられます。なんでも極端な温度差は体に障 ります。


こんな事がありました。東武日光線の春日部駅のホームに券売機があり、そ こで熟年の夫婦が特急券を購入しようとしていました。時刻表に目をやりなが ら、あれ変ね、11時04分の特急の表示がないのよ。おかしいわ、と首をかしげ ている。お節介と知りながら、その手前のインターホンで駅員にお聞きになれ ばいかがですか?と、アドバイスした。ご婦人が、「そうですね」と、顔の見 えない駅員に「11時04分の特急は券売機の表示にないのですが、どうなってい るのでしょう」とたずねました。


すると、「もともとないです。そんな時間には。次は11時33分です」とぶっ きら棒に言って、パシャっと切れた音が聞こえました。驚いたのはご婦人の旦 那さん、再び、インターホンのボタンを押し、「どうしましたか?」という駅 員に、「もともとない、とは何ですか。時刻表に書いてあるじゃないですか」 と語気を荒げて抗議していました。その時刻表をみせてもらうと、どうも季節 の臨時特急らしく、確かに傍線の先に「駅員にご確認ください」という意味の 事が示してある。


東武の駅員さんは、呑気なものですね。なんとなくインターホンの前に座り、 お客からの苦情や問い合わせを安易にやり過ごしているような印象がしてきま した。ホームからの一報が、どれほど重大な事故を知らせる可能性がある、と いうことは意識にない。利用者から指摘されて始めて気がつく、というこの漫 然たる"慣れ"が最も危ないと思います。自分たちで問題や不具合を見つけられ ないのなら、一般ユーザーからの指摘は、ありがたく拝聴すべきです。そんな 気持ちは微塵もかんじられません。


そんなことをつらつら思いながら、トヨタ自動車の豊田章男社長らの記者会 見の様子をテレビで見ていると、その言葉の節々がどうもひっかかる。


「低速で走行中、ブレーキが(運転者の)期待とズレているということだが、 緊急に止まるケースは少ないのではないか。ブレーキを強く踏めば車は止ま る」と、品質管理担当の佐々木真一副社長は、当初、運転感覚(フィーリン グ)の問題と説明していました。雪国の凍てついた路面でスリップした時は、 強くブレーキを踏んではならない。強く踏むと、クルッと回転しハンドル制御 が利かなくなって危険だからです。佐々木さんは、雪の上での車の運転の常識 を知らないのでしょうか。


この9日、トヨタはハイブリッド車「プリウス」など4種のリコールを国土交 通省に届け出ました。そして豊田社長が2度目となる会見を行い、「ブレーキ が瞬間的に利かなくなる」という現象を、安全上の「不具合」と認め、陳謝し ました。豊田社長は、用意した文章を読み上げて、「トヨタは絶対に失敗しな い全能な存在とは思っていない。お客様の指摘は必ず改善し、いい加減なごま かしはしない。顧客の安全をまず確保する」と、信頼回復に向けて全力を挙げ る姿勢を示した、と朝日は伝えていました。これって、ふ〜む、奇妙な言い回 しと思いませんか。


「トヨタは絶対に失敗しない全能な存在とは思っていない」とは、つまりト ヨタは絶対に失敗しない全能な存在だ、と強調しているように聞こえてしまう。 そんなこと思っていない、というなら言葉にすべきではない。その一方で、ど こか負け惜しみのように聞こえませんか。なかなか向こう気が強い。


「後手後手に映ったことは残念」とも言った。この辺も微妙で、私なんかひ ねくれているから、「後手に映った」とは、「後手じゃないが、皆さんにはそ う映ったのでしょう」という開き直りにしか思えません。


先週のメルマガでもお知らせしましたが朝日3日付朝刊で記事にした時は、 一貫してブレーキの欠陥を否定し、あくまで「運転する人の感覚の問題」と片 付けていました。こっそり修理の対応をしていた、という続報もありました。 豊田社長は、また「戻るタイミングが遅れる。ズレるというより、抜けるとい う感じ」と説明し、あくまで「感覚の問題であり、車両の欠陥ではない」と言 いたげでした。


その「感覚の問題」という説明で、この問題を乗り越えられると、認識して いたのでしょうか。トヨタ内部で、「これまで頻繁に事故が起きている以上、 それでは通用しないのではないか。一日も早くリコールすべきではないか」と いう声が上がらなかったのか。きっとそういう危うさを肌で感じ取った幹部も いたはずと信じたい。「リコールをしなくても大丈夫」という見通しが結果的 に傷口を広げてしまった。


すると、今回のトヨタの根本的な問題は、ブレーキ制御のプログラムという 次元ではなく、現場で何が起きているのか洞察する危機対応であり、肥大化し 細分化しすぎた経営マネージメントである、ということがわかる。不具合は、 必ずついてまわるものですから、その生の声を聞いてどう対応するか、なので すね、やはり。


問題を最小限に食い止めるダメージコントロールという考え方は、マスコミ の取材攻勢をいかに鎮静化させうるか、にもある。記事の露出回数と露出時間 が長引けば当然ダメージが大きくなる。


今回は、朝日の特ダネで始まり、NHKが昼のニュースで追随し、各社が一斉 に後追いして、まさにメディアスクラムの怒涛の嵐に巻き込まれていった、と いう最悪の事態が起きたのです。それに行政が乗り出し、そして次々と新たな 問題が発覚する。24日に延期された米国での公聴会での追及も予断を許しませ ん。容赦ない制裁金をめぐる是非も論議の的となるでしょう。こうしてニュー スが地球を飛び回って暴走モードになると、もはやブレーキは利かないし、や るべき打つ手も狭まられてきます。次に何を守るか、というところに行きつく ものです。


教訓は、まずメディアを競争させてはならない。後々、尾を引く問題は、法 的な見通しをクリアして、自主的に会見して公表することに尽きます。特ダネ の第一報は、大筋が事実でも数字や対応などが断片的で整理されていないケー スが多く問題が増幅されがちであることを肝に銘じなければなりません。情報 の管理が迫られます。経営幹部が知らないことが新聞にでてしまうと、内部の 足並みが乱れ、疑心暗鬼になって収拾がつかなくなります。「誰がこんな情報 を流したのか」となる。社内から流れなくても記事にされるのです。トヨタも きっとその辺で困惑しているに違いない。一々、反論はできないし…。


いくら新聞やテレビに多額の広告を打ってメディアと親しんでいても、いざ、 となれば牙をむいてくるのがメディアの本性です。だから、メディアの裏をか くことが必要です。が、そんな考えは毛頭ない。記者経験者を広報に招く、と いうのもあるが、たいがい融通が利かない。記者より営業担当経験者の方が役 に立つのは、人の利害が読めるからですね。さて、このダメージコントロール、 企業はいかに不祥事のリスクを最小限に食い止めるか―そこが狙いなのですか ら、記者会見で受けのよい対応を見せるか、という初歩的なレベルのものだけ でもないことを知るべきです。


ただね、大企業になれば公表のハードルが一層高くなります。知られないな らそっと、やり過ごしてしまおう、という心理が働くのが普通です。あえて自 ら問題を世間に公表する、という踏み込む勇気はない。


トヨタはどうだったか。そのブレーキの不具合が発覚した前後、トヨタの幹 部会議にどんな報告が行われ、それに対してまず取った対応はなんだったので しょうか。背景からすれば、もうマットやペダルの不具合で世界的にリコール 騒ぎが起きている、その中での新型「プリウス」の問題が次々と報告されてい る。刻一刻と事態が深刻化している。そんな時、どんなアクションが取れます か。決断が鈍いから、その隙に記事にされると、蜂の巣を突っついたような騒 ぎになって混乱したのではないか、と推察します。会見しなくてはならないが、 どこまで説明するか決まっていない。その間、取材が押し掛けてくる、関係省 庁から事情説明に向かわねばならない。株価にも影響し、原因究明と対応でき りきり舞いにさせられるのです。社内の経営幹部の意見も分かれてしまう。ど うしますか?こうなると冷静な対応が難しくなるものなのです。


経営会議では、どちらかといえば、経営トップの意向を汲んで、その意見に 同調するムードが支配する傾向があります。「朝日の記事は間違いだらけ、何 らかの意図を感じる」などとの批判が公然と行われることもある。そのくぐも った空気を一変するような意見は、なかなか期待できないのでしょう。そこで 重要なのが監査役や社外役員の出番ですが、トヨタはそういう制度をとってい なかったのかもしれません。


前回も紹介しましたが、2006年7月29日号の「週刊東洋経済」の特集「トヨ タの異変:崩れた品質神話」は、リコールが年々急増しているなどトヨタの抱 える問題を鋭く指摘しているのに対して、2008年1月号の月刊「潮」の特別企 画「トヨタ世界制覇へのグローバル戦略」(ラーター、片山修氏)は、どちら かといえば、「世界トップ企業の品格」などという見出しにも散見されるよう に、創立70周年を迎えたトヨタの世界戦略を好意的に紹介していました。


が、その「潮」の特集でさえ、僅かながら「生産拡大に伴う、品質の低下を 恐れている」との認識から、モノづくりに徹した匠の技の継承と習得に言及し、 「急激な海外展開に伴う人づくりの遅れに対する恐怖にも似た危機感の表れ」 と解説していました。当時、品質保証本部専務の佐々木真一氏のインタビュー では、「グローバル化が直接、リコール件数の増加につながっているとは考え ていないが、海外生産のリスクが高くなっている。海外の生産性の低さにはい まだに苦しんでいる」という実情も浮き彫りにしていました。


 まあ、いまはトヨタの言い分はそっちのけで、トヨタ悪玉論が展開されてい ますが、トヨタはこれまで高い品質の維持のために全力をあげてきたのは間違 いありません。それでもなお、問題が起きてしまう。モノづくり現場の難しさ を如実に表してしまいました。新型「プリウス」のケースは、ブレーキという 車の安全性の基本が揺らいだという点で深刻でした。


滑りやすい道でブレーキをかける際にタイヤのスリップを防いで滑らかに止 まるようにするアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)の電子制御のプロ グラムに問題があったといい、修理は部品交換じゃなくて、端末をつないで40 分程度の制御ソフトの書き換えで終えるという。


ソフトの書き換えでも回収・修理のリコールの概念に含まれるのですね。ソ フトの書き換え程度をリコールにそぐわないのではないか、という議論は、わ からないでもない。しかし、これはあくまでリコールの解釈のことです。ブ レーキの安全性という深刻な現場の問題の解決を急がねばならない。リコール を躊躇してはならなかったと思います。


ともかく、ユーザーから指摘されて修理に走り、おろおろしている間に問題 が拡散しリコールを迫られる、というような受け身の事態は最悪でした。トヨ タの幹部や社員ら、販社やデーラーの家族だって「プリウス」に乗っているで しょうに。その身近なところから、自社製品の性能について、良くも悪くも声 が上がらないのは、なぜなのか。


トヨタ本体と、そこに至る周辺の系列や分業が細部にわたり、関係があまり に遠かったのではあるまいか。そのフローチャートは規模拡大の「利益主義」 に陥った結果にあったような気がします。


ここは、トヨタがトヨタであるために、世界制覇へのグローバル戦略を根本 から見直し、「人心一新」して「捲土重来」を期すべきです。いくらリコール してもその体質が変わらなければ、同じ問題を繰り返します。逆風は強さを増 します。今度は、その責任の取り方とタイミングです。ここを誤ってはなりま せん。


まあ、トヨタ自動車は、今日の日本経済をけん引してきた我が国を代表する 企業なのですから、政府はこんな時、「ユーザーの視点が欠けていたのではな いか」なんて冷やかな言い方で済ませないで、溺れる犬に石を投げるのではな くて、早急に「トヨタ再生支援のプログラム」を立ち上げるべきではないか。 応援すべきです。リコールは、合法の手続きであって事件じゃないのですから、 ね。

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■「なんかヘンです、トヨタの対応」
【コラム】は、黒川清先生の『学術の風』。「なんかヘンではないか、トヨ タの対応」。やはり世界注視の話題に言及し、「トヨタの車は製品の品質によ る世界的知名度、市場規模からも、まさに日本を代表する大企業です。高品質、 ハイブリッドの開発などで高い評価です。しかし、ここに来てヘンですね」と、 やはり世界注視の話題に言及し、「どれもこれも後手、後手、しかもコメント が受身、言い訳、お客様の感覚等などなのです。これは、リスク対応では最悪 と思います」と印象を述べ、「事故」、「事件」のあったときの対応こそ、後 になればなるほど、ダメージは大きくなります。「透明性、客観性、スピード、 お客(被害者)志向」、これらはリスク対応の基本ですが、どうなっているの でしょう。とてもとても心配です―と語っていました。


■坂田教授と民主藤末議員と橋本氏
【連載】は、特許庁審査業務部長の橋本正洋さんの『イノベーション戦略と知 財』の第12回「イノベーション政策学」です。東大キャンパスで開催の「イノ ベーション政策学ワークショップ」の模様が写真付きで丁寧に報告されていま す。主催者の東大教授で気鋭の坂田一郎さんのナビゲートで始まり、坂田さん は、世界における3つの構造的変化、つまり知識の爆発、知識の細分化、地球 的課題の顕在化を指摘、「これらを乗り越え、Global Challenges の解決に貢 献するモデルへ到達するための道筋として、イノベーション政策を科学する、 イノベーション政策学の重要性を強調されました」と橋本さんは要点をまとめ ていました。
 特筆すべきは、「政治からのイノベーション政策学への期待とニーズ」との タイトルで基調講演された民主党の藤末健三参議院議員のご紹介です。党内き っての科学技術政策通といわれている藤末議員は、筆者(橋本さん)の経産省 そして大学の後輩で、「米国留学中に、2年間でMITの経営大学院とハーバー ドの行政大学院の2つの修士号を得たというとんでもない勉強家」という。確 かに、その国会での活躍は質問回数の多さに象徴されていますし、最近では、 戦略的メディアの活用として総理にツイッターを教えた「ツイッターの伝道 師」の異名を取ります。
 また、イノベーション政策研究センターの所属する東大工学研究科の助教授 もかつて務められており、技術経営の教科書を執筆されるなど、東大でイノ ベーション政策の研究と教育をされていた先駆者の一人といってもよいでしょ う―と評価は高い。
 さて、そのご講演といえば、「久しぶりに母校で行われた議員の講演は、と てもわかりやすく世界の現状を整理し、日本の政策現場の課題を指摘したうえ で、政治の現場から見れば、今後重要になる政策の大転換は本来優れたシンク タンク機能が必要で、この機能は、専門的知識を有する大学こそ持つべきであ るとの内容」で、これは、小宮山前東大総長の目指した方向性とも重なるもの ですーと橋本さんは説明していました。坂田さん、藤末さん、それに橋本さん らのこうした地道な学研的なネットワークが、新たな日本の未来を拓いていく ものと思います。私も参加すべきでした。


■データが証明するEM効果
【連載】は、比嘉照夫教授の緊急提言『甦れ!食と健康と地球環境』の第20回 「EMによる漁業振興:その2」。EM技術による河川や湖、海の浄化、加えて海 からの恵みともいえる漁獲の成果が、全国各地で報告されているのは、これま での比嘉先生の報告で確認できます。
 が、先生は、それでもまだ世間には「疑り深い人が多い(笑い)」ので、第 18回で紹介した「三河湾の実例」についてその後、公的なデータが公表された ので、それをベースに詳しく説明されています。これだけのデータがあれば、 もう文句のつけようはないでしょう。愛知県の漁業生産統計、三重と愛知のア サリの10年間の収穫量比較(表とグラフ)、全国のアサリの漁獲ランキングを 示しながら、愛知が断トツでトップ、なかでもEMを10年度から撒いている一色 町が群を抜いていました。
 比嘉先生は、我が国の水産資源の枯渇の原因について、「陸上で使われてい る農薬や化学肥料、各家庭で使われている洗剤や衛生対策に使われている殺虫 殺菌剤や下水処理にかかわる塩素消毒等々の化学物質汚染である。そのような 汚染が有用な微生物の繁殖をおさえ食物連鎖の最も基礎をなしている微生物相 を破壊し、海を砂漠化しているのである」と断じ、「我が国の水産の振興を本 気で考えるならば、化学物質汚染を最少にする視点で陸上から海へ流入する汚 染を、すべてEMで処理し、水産資源の基礎を肥沃化する以外に方法はないと 考えるべきである」と訴えています。
 どうぞ、比嘉先生の取り組みにご興味がある方は、ご一報ください。


■中国からの研究員、ハンさんは今!
【連載】は、東京大学産学連携本部の山城宗久氏の『一隅を照らすの記』の第 14回「ハンさんの餃子」の巻き。先日、北京大学・東京大学起業教育学生交流 会議歓迎レセプションが開かれ、会場となったのが工学部2号館にある松本楼 でした。松本楼は、日比谷公園のレストランが有名ですがいつの間にか、東大 の中に出店されていたのですね。今回紹介した特許庁の橋本さんの連載にも松 本楼の説明が出てきました。モテモテですね。
 さて、山城さんの今回の「一隅を照らす」は、かつて工学部2号館の2階に山 城さんが所属していた研究室があり、その当時、中国からハンさんという方が 研究員として在籍し、親しくしていたという。思い出は、「研究室でやった餃 子パーティです。ハンさんに指示された材料を研究室仲間で買ってきて、それ をハンさんが手際よく調理して、ものすごい数の水餃子と焼餃子を作ってくれ ました。皆でワイワイ言いながら、その美味しい餃子を平らげたのが懐かし い」という。そのハンさんはいまどうしているだろうか、無事でいるだろうか、 と、山城さんは思いを巡らせているのです。

 どこかで再会できるといいですね。

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