◆ DND大学発ベンチャー支援情報 ◆ 2008/09/18 http://dndi.jp/

泥沼の米国金融の危機一髪!

 □「リーマン・ショック」に「AIGサプライズ」、その次は?
 □事故米(汚染米)、米のその次は?

DNDメディア局の出口です。いやあ、三連休の最終日は、浦沢直樹さん原作 のシリーズ漫画『20世紀少年』の映画を見て、ある種の感慨を憶えました。そ ういえば子供のころ近所の友だち一緒に、ああいう原っぱに「秘密基地」を作 って、間近に迫る人類破滅をどう救うか、などと、その少年らは目に見えぬ敵 を勝手に夢想しながら、それなりに僕もあの頃、正義の地球防衛軍の隊員を気 取ってむやみに野山を駆けまわっていたことを思い出していました。鉄人28号 や月光仮面、それに海底人8823(ハヤブサ)…ちょっと古すぎるかなあ、映画 ではウルトラマンが全盛でしたが、いずれにしてもそんな当時のヒーローマン ガの影響を受けていたことは間違いなさそうです。


それなので、全22巻の『20世紀少年』は、『モンスター』と同じく、それら 浦沢作品の多くは、手元に置いてあるのでおおよそのストーリーは知っていな がら、映画が始まると、なんだか冒頭からワクワクし、その全編まるごと面白 く、息苦しいほどの興奮に襲われました。燃えるコンビニの災難の場面は、悔 しくて怒りが込み上げてきましたし、史上最悪の双子、ヤン坊、マー坊の兄弟 の横暴ぶりは、思わず手に力が入りました。しかし、マンガから飛び出したと 思うほどのそっくりさん、で驚きました。マンガのキャラが実によく登場人物 に反映されていましたね。全三部作で、第二作の公開は、来年1月19日の予定 です。


一緒した家人の希望は「崖の上のポニョ」でしたが、当日のチケットは残念 ながら完売で、そのためか『20世紀少年』の感想が、「ああ、つまんない」。 その言葉に僕としては、少々めまいがしそうなくらいショックでした。ガキ大 将とピアノ少女とでは、幼いころの遊びの記憶が、どこまでいっても交わらな いということでしょうか。地球防衛軍の隊員は、みすぼらしい風態だがやがて 心優しいフェミニストに成長するハズなのに…。


映画では、地球滅亡計画を企てる謎の組織に乗り込んで戦いを挑むことにな るのですが、ある場面で主人公が、人間という者は無謀と分かっていながらや らなきゃならないことがあるんだ、と叫ぶ。いやあ、遠い昔の少年は、どんな に年を重ねても、こういうところに素直に感動する。ケンジ役の俳優の唐沢寿 明さん、力の抜けたナチュラルないい演技でした。が、なにせ戦闘シーンが随 所にあるので体力勝負の熱演でした。


砂塵を巻きあげて首都を襲い、大量の細菌をまき散らして多数の殺戮を繰り 返す、その謎の巨大なロボットの正体はなにか、唐沢さんは、単身、そのモン スターに立ち向かっていくのですが、さて、その結末はどうなるのか〜という 展開なので、その「次週に続く…」という仕掛けに、まんまとはまってしまっ たわけでした。


映画の余韻に浸って、このところ芳醇で安いのでお気に入りのメルシャンの ボトルをそばに置きながら、家でその謎の正体についてあれこれ考えをめぐら せていました。やはり見えない敵の存在って怖いよね、また、何がばら撒かれ るといっても、どんなところにも紛れ込んであらゆる細胞を破壊する細菌兵器 みたいなものが、一番不気味だ〜。これがスクリーンの中でのフィクションと 思えばなんにも気に留める必要もないのですが、唸り声を上げて何でものみこ んでしまうモンスターが、現実的にもうすぐそこまで迫っている、としたら…。


なんだか、奇怪なサブプライム問題に端を発した世界金融恐慌への異様な地 響きと、降って湧いた汚染米の拡散による「食の安全」の危機、とくに猛毒メ タミドホスの混入の恐れが懸念されるという、今の我が国を襲う危険な兆候に、 その映画のストーリーのテーマ構成が符合してくるのです。この2週はメルマ ガで、「金」と「米」を取り上げましたが、これら「米国」ならぬ「米穀」の 収穫期を迎え、今度は強大な台風13号の九州南部接近、本土上陸による、土砂 崩れや集中豪雨の被害が心配されています。


いやあ、腰をぬかしそうになったのは、その夜15日の米国発のニュースでし た。いつくるのか、いやいやすでに来ているのではないか、などと素人なりに 情報を集めていましたが、こんなスピードで、それも突然、やってきました。


米国発の金融危機が世界を襲う〜。米証券大手のリーマン・ブラザーズの経 営破綻でした。負債総額は実に過去最大級の60兆円越え、その激震が世界を駆 け巡っていました。そして、加えて米大手銀行のバンク・オブ・アメリカが、 これも株価急落していた米大手証券のメリルリンチを総額約5兆2千億円で買 収するということも伝えられました。


この3月にベアー・スタンズ証券が米銀大手のJPモルガン・チェースに救済 買収されたのに続いて、リーマンの破綻、メリルリンチがバンク・オブ・アメ リカに救済買収されるという大手5社のうち3社が市場から退出する異常事態に。 そして急きょ昨日は、政府が保険最大大手のAIG(アメリカン・インターナシ ョナル・グループ)への約9兆円に及ぶ融資を決定し、わずか数日の間に米国 の金融不安が一気に表面化した感じです。株価は、ニューヨーク、東京、ロン ドンなどどこも乱高下し、急落傾向はとまりません。「リーマン・ショック」 で暴落し、「AIGサプライズ」の救済措置で急騰、その絶頂も束の間、ニュー ヨーク市場に連鎖して、本日は東証も急落しました。


投資家の多くは、揺れ動く米国政府の一連の対応に不信感を一層募らせたよ うです。底なしの闇で蠢く、奇怪なモンスターのどす黒い巨大な尻尾が、一瞬 捉えられたかの印象です。その正体は、いつその全容を浮かび上がらせるのか、 読売新聞一面の「激震経済」の第1部「米金融」(中)では、世界の金融市場 が2社の「命運」に激しく反応した背景には、両社がデリバティブと呼ばれる 金融工学を駆使した複雑な金融商品などを世界中に販売してきたことがある、 と指摘し、「米金融機関が積極的に海外で金融商品を販売してきたのは、国内 の貯蓄率が低く、国内では必要な資金を賄えない経済構造の裏返しでもある」 という。


そして、この7日に公的支援による救済が決まった住宅抵当公社(ファニー メイ)と住宅貸付抵当公社(フレディマック)の米政府系住宅金融2社の例を 紹介し、発行した債券など総額5兆ドル(約520兆円規模)のうち、3割は外国 の金融機関や中央銀行が保有していて、破綻すれば、「損失が世界中にばらま かれ、各国の金融市場が大混乱に陥る恐れがあった」ときわめてリアルに世界 金融崩壊の構図を描いてみせていました。


しかし、その不安材料ははまだ消えぬどころか、「最悪のシナリオ」の序章 にすぎないことを日経が指摘していました。劣化するFRB(米連邦準備理事 会)の10日現在の財務内容を取り上げて、「広範な担保で銀行に貸す新型融資 の残高は、1500億ドルに膨らんだ。資産が急速に劣化するリスクが潜む」(18 日朝刊1面企画「米金融危機」の中から)と、厳しいところを突いていました。 そして、これにAIG向けの緊急融資も加わる見通しだから、「FRBはバランス シートの悪化で無制限の救済には踏み込めない」とする、コーネル大学のステ ィーブ・カイル教授の予想を紹介し、「危機の連鎖を食い止められなくなる恐 れがある」と、後手に回る米政府の認識の甘さを指摘していました。


さて、それでは今後の見通しは、どうなるのか。まあ、これまで昨年の11月 のG7や今年3月17日の1ドル=95円にまで急上昇した円相場や12000円割れの日 経平均株価の予測を、専門家と称される金融関係のエコノミストが予測し、そ れこそ数多くコメントを出していましたが、ことごとく外れ、中には「米金融 機関の信用不安に端を発するパニック売りは現時点がピーク」などと言ってい るということは、これからの動向について「予測は立てられない」という混迷 の状況であるということでしょうか。


ただ、今後の連鎖的破綻を占う意味で、本日日経3面のニューヨーク発の記 事「株価が物語る『危険度』」は、信ぴょう性が高い。この表を見ると、まだ まだ「経営破綻懸念がくすぶり続ける可能性がある」ことを裏付けています。 過去半年間の株価騰落率で、危ない下位のランキングから、リーマン・ブラ ザーズ(破綻)、AIG(政府管理下に)はいいとして、続く最下位グループに 米貯蓄金融機関(S&L)最大手のワシントン・ミューチュアル、ここは財務悪 化が目立っていて株価は足下で2ドル前後まで低迷し、JPモルガン・チェース による買収観測も浮上している、という。ご関心のある方は、どうぞ、新聞を 手に取って読んでください。そして、記者は、地銀の破綻は今年に入って11件 にのぼり、「今後も増加するとの見方が多い」という。


まあ、わが国の主要銀行が、そんなわけで貸し渋り、貸し止め、貸し剥がし にやっきとなるのも、サブプライムやその他の金融不安に怯えているからなの かもしれませんね。もう、中小企業の周辺の現状は、死屍累々、悲痛な怨嗟の 声が上がり始めています。その影響は、取引先企業にも及んで貸し倒れの被害 をこうむる会社が続出している。


身近なところでは、昨日久しぶりに新聞社を訪ねると、広告の営業担当者か らはかつてない広告の落ち込みに頭を抱えていました。前年度の5割減などと いう事態に打つ手なし、という状況らしい。こんな時に、万が一、消費税がア ップされると、各社の競争が働いて消費税を価格に転嫁できない事態に陥って、 新聞社の中からそれこそ、経営破綻の懸念先がいくつもでてくることは確実な 雲行きです。新聞、雑誌、出版の各社の営業現場では、経費を切り詰められた うえでの必死の活動が続いているようです。


9月15日のクライシス。知恵のある人は、今日のこの状況をどう言葉で表現 するのでしょう。何が起こるか分からない不穏な9月の奇数日である。翌16日 は一般紙の新聞休刊日。う〜む、三連休の最後の休日に事件が起こると新聞社 は蜂の巣を突っついたような騒ぎになる。9月の気候を考えれば、新聞社の各 部で年に1回のゴルフコンペを開く。翌日新聞がないから、何が起こっても 少々のことでは緊急招集なんてかけられない、というわけです。しかし、こん な時に限って事件は起こるんですね。記者の召集やら連絡で手薄な体制での取 材などで、てんやわんやだったのではないかと思います。


しかし、あるいは、グループ資産110兆円のAIGグループの従業員数は世界に 11万6千人、日本では2万6千人も在籍している。そして、顧客数は7400万件を 数え、代理店数は70万以上という世界最大級の保険会社である。万が一、AIG が経営破綻していたら、それを思うとぞっとしてきます。確実に世界恐慌の引 き金になったでしょう、との観測は大げさではないようでした。


アリコジャパンやAIU保険などテレビCMで馴染みの会社だけに、保険料の返 還は応じてくれるのか、どうかーなどをめぐる問いあわせや解約の申しつけな どで、パニックになっていたことは想像に難くない。


ということは、すでに米国の金融不安は崖っぷちに立たされている、という ことなのでしょうか。新聞を読み比べると、そのAIGをめぐって市場は揺れて いたという。増資が断られた、などの憶測が飛び交い、さまざまな観測記事の 狭間で、株価全体がジリジリ値を下げていました。8月に20ドル台だったもの が、16日も続落し一時は前日比3.26ドル安い1・50ドルまで値下がりし、その 後は2ドル台に持ち直していました。が、「早く増資などを発表しないと、 リーマンの二の舞になる」と案じるウォール街のディーラーの声を17日朝の朝 日新聞は伝えていました。


が、昨日の日経夕刊の見出しは、一転、「AIG救済 9兆円融資」。FRB(米 政府・連邦準備理事会)が2年のつなぎ融資を実施し、見返りに同社の8割の株 式の権利を取得できるようにし、事実上、政府の管理下に置くことで再建をは かる、という。


その公的救済の理由を、「脆弱になっている金融市場にAIGの不測の経営破 綻が加われば、大幅な金利上昇、家計の資産減少、経済の停滞を招く」とFRB は強調した、という。が、ほんと、危機一髪というところだったらしい。


AIGの救済に踏み切った背景を日経のワシントン支局の米山雄介記者は、 「資産規模や取引金融機関などがあまりに膨大で、破綻すれば世界的な金融恐 慌につながる恐れがあったためだ。ただ救済を拒否して破綻したリーマンとの 違いは不明確」と疑問視し、政府のダブルスタンダード(二重基準)への批判 が高まる可能性がある、と指摘していました。


さて、狼が棲むというウォール街。当初の風評ではバンク・オブ・アメリカ の買収先の本命が、破綻したリーマンで、それを袖にしてメリルリンチとの合 併を決めたのは「わずか2日の電撃交渉」だった、というから、リーマンにし てみれば土壇場の背信と映ったかもしれません。ニューヨークの中心街、バン ク・オブ・アメリカの本社では、買収の会見の席で笑顔を見せるメリルリンチ のCEOの姿があった、という。そのすぐ近くのリーマン本社前には、沈痛な表 情で会社を出ていく解雇された社員らを報道人が取り囲んでいた、という。な んという明暗なのでしょう。


日経の1面のコラム「春秋」は、こんなエピソードを紹介していました。破 綻した米国第4位のリーマンの問題点を、救済対象を同3位のメリルリンチに変 えたバンク・オブ・アメリカのCEOは「グリード(貪欲)」といい切っている、 と。そして、「資本市場ではいつから貪欲が罪になったのだろう。ハイリター ンを求めて、世界を席巻する米投資銀行のビジネスモデルが、いまや負のイ メージだ」と喝破していました。


そういえば、わが国でのリーマン・ブラザーズの存在は、いくつかの買収事 件の場面で暗躍し、禿鷹の印象がついてまわっていました。濡れ手にアワで数 100億を稼いだと思ったら、最近では医療系のコンサルタントが仕掛けた大型 の病院再生という嘘で固めたビジネスで約300億円もの損失を出し、ビジネス の舞台回しに利用された商社を訴えていました。なんだか、悲しい哀れな結末 ですね。ファンド、この生業はいったいなんなのでしょう。米国崇拝、なんで もアメリカモデルを語りたがる日本人の安易な思考の回路が、この辺で少し変 わるかもしれませんね。


サブプライム危機に端を発した米国の金融危機の局面は、ある意味、素人の 私たちに世界経済の動向やその切迫する状況の一端を垣間見せてくれました。 ここで、少し新聞のスクラップからサブプライム余波の系譜をたどってみまし ょうか。


昨年10月19日開催のG7で初めてサブプライム住宅ローン問題への懸念を表明 し、その日、原油価格が一時、1バレル=90・07ドルの史上最高を記録し、ニ ューヨークの株式相場が366ドル安と2ケ月ぶりの急落などで、「悪夢の再来 か」と市場不安が大きく伝えられていました。偶然、その日は米国株の暴落 「ブラックマンデー」からちょうど20年の19日でした。


続く、東京で今年2月開催のG7での声明で、「(すでにサブプライム問題が 表面化していた)昨年に10月の会合に比べ世界はより不確実な環境に直面して いる」とサブプライム危機の深刻さを認めました。ポールソン財務長官は、そ のマイナスの影響が世界に波及する懸念を示し、ブッシュ大統領が総額16兆円 の景気対策法案に署名し実施することなどを説明し、米国として必要な手を打 ってきた姿勢を強調していました。当時の損失額は、約1300億ドル(約14兆 円)規模で、最終的には5千億ドルに達する可能性が指摘されていました。


そして、3月16日にFRBは緊急の理事会を開いて、資金繰り難に直面した金融 機関に貸し出す際の公定歩合を0.25 %引き下げて年3.25%にし、銀行に限っ てきた融資対象を証券会社に広げる新制度も導入する、と発表しました。


この制度は、米証券大手ベアー・スターンズが経営難に陥り、金融不安が急 拡大する危険性を重大視し、証券業界の救済も本格化させる異例の措置だ(3 月17日付朝日夕刊)という。同じ16日、米大手銀行のJPモルガンがベアー社の 買収を発表、ベアー社はニューヨーク連銀からの資金繰り支援が14日決まった ものの、経営不安を一掃できず事実上の救済合併となっていました。


このため、円は急騰し一時95円で12年7ケ月ぶりの円高水準となり、市場の 動揺を反映して日経平均は500円超の下落で2年7ケ月ぶりに1万2千円を割り込 んでいました。この時も大騒ぎでした。


そして今回の米国の証券、保険各社の経営破綻の連鎖、この1年で最も厳し い局面を迎えた(9月17日朝日の社説)、そして金融恐慌へのがけっぷちに立 ちかねない状況だ、と指摘し、「日本にとっても米国の景気が一段と冷え込め ば打撃だ。鍵を握るのは、民間の自助努力だが、これを引き出すためにも、来 るべき総選挙で政治が明確なビジョンと行動力を回復することが、いよいよ重 要になる」と指摘していました。


やっぱりそこに落しますか。しかし、その通りかもしれませんね。


さて、もうひとつのモンスター。三笠フーズの事故米騒動は、事件に発展し そうです。375業者の名前が公表されても、まだ不明な点が数多い。なんでも 一律に公表するから、加害者か被害者かが判然としないまま、みんな汚染米を 流通させた悪に仕立てる愚を犯すことになる。上から指摘されれば、勢いなん でもそれほど考えもせず蹴散らしてしまうのですね。


公表しませんので、ご協力を! と断っていながら、今度は、公表しますー じゃあ、納得できない。まあ、お役人さんはそういう手のひらを返すのが常套 ですから、珍しくもないが、これはちょっとひどい。なんでも公表する、情報 公開の姿勢は正しいが、方向が違っているのに気が付かない。公表しなくては ならないのは、96回の立ち入りの調査の実態と、誰が行って何をしたのか、告 発の封書を誰がどう取り扱ったのかー農水省にとって触れられたくない情報を まず、最初に公表すべきでした。


事故米と知らず事故米を購入し、それで名前を公表されて自殺した業者さん も気の毒です。焼鳥屋で1200円程度の飲食を国家公務員法の倫理規定とかなん とかの違反として吊るしあげられた62歳の元課長も哀れですね。なんだか、世 の中、やはり相当おかしいわ。


気がつけば、事故米は工業用糊に使われている、なんて真っ赤なウソでした。 このウソは重大です。それなら、毎年毎年、膨大な量の事故米を転売する、そ の本当の狙いはなんだったのでしょう。内部告発があってもどこか部署で握り 潰される。それは、北海道のミートホープ事件でも、道庁と農水省で告発が放 置されていましたね。


ともかく、事故米になる可能性の米にどれだけの予算をあてているの?その 積算の根拠は?どこの国の米をどれだけ買うか、それを決めるのは誰なの?お 米以外に、事故なんとか、汚染なんとか、はないのか。例えば、事故小麦、事 故トウモロコシ…。疑っちゃいますよね。小麦が次のターゲットになったら、 そばやうどん、冷凍食品などこれはその被害の拡散は、計り知れないものがあ りますよね。


僕はなんだか、事故米とされて三笠フーズなどに流通していた米に、事故米 以外の普通のコメも意図的に混ぜて横流ししていたのではないか、と疑ってい るんです。ある種の「横領米」とでもいいましょうか。いくら農水省の役人さ んだって、メタミドホスの猛毒の米を食糧に使用する、ということの深刻さは 容易に想像できるでしょうし、毒入りをわかっていながら入札するなんて、そ んなことありえないことですよね。


それにしても、選挙が近づくと、なぜか農水省の不祥事が発覚し、その後の 対応をめぐって役所が錯綜し、大臣の失言も加わって、気がついたら支持率が 急落していた、というのが最近の敗北のパターン、なんだか臭ってくるぞ〜。


本日は以上です。


※メルマガは本日1日遅れ、当初は、東京国際フォーラムで開催のイノベーシ ョン・ジャパンの特集を考えていました。この事態に急きょ、差し替えたこと をご了承ください。なお、次週24日は、サイトの新企画の準備等でお休みしま す。



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