◆ DND大学発ベンチャー支援情報 ◆ 2007/08/22 http://dndi.jp/

横綱だってひとりの外国人

  〜暑い夏の、熱い実感etc.〜

DND事務局の出口です。いやぁ、たまげた〜。何って?ほんと、驚くような 話題が次から次と頻発し、よくもまあ、こんなに連続するもんだ、というのが、 この暑い夏の、熱い実感です。


那覇空港での燃料漏れによる台湾機炎上事故は、乗客が緊急脱出した直後に爆 発という事態でした。いやはや文字通り、映画のワンシーンのような間一髪の脱 出劇でしたね。あわや、大惨事というその一部始終がリアルに映し出されていま した。いやあ…なにより無事でよかった。


連日の猛暑、最高気温が75年ぶりに更新した16日は、埼玉県熊谷市、それ に岐阜県多治見市でなんと40.9℃、列島はうだる暑さに覆われてしまいました。 で、わが街の埼玉県越谷市は3位の40.4℃を記録しました。しかし、体感は47℃ でしょうか、かつて北アフリカのチュニスで経験した気が遠くなるような熱波に 似ていましたね。もう列島はアフリカモード?熱中症でその日、気の毒にも12人 の方が亡くなっていましたから、いやあ、これは殺人的な酷暑といえるかもしれ ません。その16日には千葉の動物園でレッサーパンダの次郎が熱中症で死んでい た、というニュースが流れてきました。


熱中症の怖さは、のどの渇きがない、というから始末に負えないんです。意識 して水分や塩分を補給しないといけない。近所の一人暮らしのお年寄りに、どう ぞ、小まめに水分を取ってください−ってペットボトルのお茶を差しいれすると 「のどが渇いていないから、いらん」という。が、無理に飲んでもらいました。 だって、ふらふらしているんですもの。


きょうも猛暑日。ぶわっと油照り。幾分、戸外にのびる影が長くなったとはい え、やはり暑い。ラッシュ時の地下鉄は蒸し風呂状態でしたね。じっとしていて も汗水が垂れてくる。で、あの夏の記憶が甦る〜冷房設備の劣悪な、それも節電 で我慢の限界ギリギリにある霞が関の、例えば経済産業省の大部屋は、いまいっ たいどうなっているんでしょうか。別館11階の住人として、かつてふた夏ほど、 ほんと地獄を見ていました。そこの、にわか仕立ての個室は、薄い壁1枚で冷蔵 庫と背中合わせでした。グワーンという響きとともに熱が伝わって、ムンムンし ていましたね。そこでもこのようにメルマガを打っていました。お役人は大変だ、 中も外も…。


それで心配されている電力の需要は昨日の21日が今夏最高の6013万キロワット で歴代17位の記録だったという。いやはや、新潟県中越沖地震で柏埼刈羽原子力 発電所が全面停止し、電力の供給が少なくなっている現状ですから、甲子園決勝 の開始が午後1時、広島の強豪・広陵、それに佐賀県の佐賀北の対戦は8回まで1 安打に抑えられていた佐賀北が逆転満塁ホームランというドラマを演出し5−4 で初優勝を飾りました。公立高校の星というのにふさわしい試合でした。きっと 3時過ぎには本日の電力需要はグーンと跳ね上がったかもしれません。


しかし考えれば、電気のお陰ですよね。首都圏が大停電という事態になったら、 都市機能がマヒし経済活動の混乱に加え、この猛暑ですからその健康への影響も はかりしれない。恐ろしいことです。


さて、北陸、中越、東北にどうも雨が降ってきているようです。街は強い風が 出てきています。やや午後に南下してくるという予報ですので、雷鳴を伴って夕 立ちがくるかもしれません。ざっと涼を呼んでくれればいい。恵の雨となります ように〜。


もうひとつのサプライズは〜18日から19日にまたがる日本テレビ系列恒例の24 時間テレビ愛は地球を救う―でした。今年で30年にもなるんですね。66歳の欽ち ゃんが過酷な70キロのマラソンというより、徒歩のロードに挑戦したシーンが" 感動"を呼びました。ゴール寸前、1キロ弱を残して番組はフィナーレへ、苦渋の 欽ちゃんは、足は腫れてもう動けない。沿道にへたり込む場面が何度も映しださ れていました。


周辺のトレーナーらは番組へのこだわりからか、痛み止めの注射や薬を勧める んですね。そんなことまでしなくても…って少し怒りがこみ上げてきましたが、 欽ちゃんは、ぶ然としてそれを拒否し続けていましたね。「じゃあ、休憩しない で行こうよ!」って。妙な薬物に頼まない、素の欽ちゃんのストレートさが、な んといってもこの人の魅力ですね。が、その取り巻きの、なんだか印象の悪さ。 テレビの画面に出ないで欲しかった。


そして、みんなが声援を送り続ける武道館で、一般客にまじってやはりゴール を待っていたのが、欽ちゃんの3人の御子息でした。みんな立派でしたね。で、 感情を抑えながら涙をぬぐう彼らのすぐそばを、バランスを失ってふらつく父が 通る…。近寄っていいものかどうか、遠慮がちにしながら、でもそこで手を貸し て支えて上げたい。しかし、その人は父であっても父ではない。なんとも芸人一 家の親子の微妙な距離間を垣間見た気がしましたね。さぞ、辛かったでしょう。 その気持ちが痛いほど伝わってきました。ああ、僕は、もう顔がくしゃくしゃで した。思い出しても目頭がジーンときます。


その前夜放映の、小児がんを発病し9歳で逝った家族愛の実録ドラマ「君がく れた夏」も感動を呼んで、涙なくして見られませんでした。タッキーこと滝沢秀 明さん、フカキョンこと深田恭子さん演じる夫婦の長男・直也君の役に武井証君、 いやあ、演技とはいえ、死を意識しつつ親を気遣う感情のこもった言葉の優しさ、 胸に迫ってくるものがありました。これもたまげた〜。


「今度、生まれてくる時は、お父さん、お母さんのところがいいなあ〜」。あ あ、そこでもう涙の洪水でした。小児がんは10万人に1人というユーイング肉 腫という病で、5度の再発、4度の手術という4年もの闘病でしたが、彼は最後 まで希望を失いませんでしたね。気丈にしていながら、本当は死ぬのがとても怖 い、と心の内を明かしていました。凄いなあ〜。


テレビ放映の翌朝、24時間テレビはスタジオにドラマのモデルとなったご家族 をお呼びしていました。小柄ながら凛とした奥様の表情は、なんと晴れやかなこ とでしょう。ご主人にやさしさが溢れていましたね。


どんなに障害や不自由があっても頑張れば幸せになれる、勇気が大事、勇気が あれば、なんでもできる〜それをこの子は伝えに生まれてきたんだ、というラス トの回想のシーンは、誰にでもその存在に意味があることを強く教えてくれまし たね。思わず募金に走りましたね。


次のいったいどうしたの?は、残念なニュースです。北海道のお土産で人気N O.1の菓子「白い恋人」の賞味期限改ざん問題は、夏の観光シーズン真っ盛り の中での発覚でしたから、道内経済への影響は大きかったらしい。改ざんはそれ も10年前からだというからあきれます。なんといっても旅先のお土産ですからね。 先日、わが社の少ない社員君も香港から、そして尾道周辺から元気に相次いで帰 ってきました。行った先々の土産を持参してくれました。そんな心遣いを少しで も理解していれば、改ざんなんてまともならできることではないでしょうね。


製造会社の石屋製菓の石水勲社長が責任を取って辞任する意向というが、どう も記者会見に臨んだその姿は、残念ながら「白い恋人」のイメージとは程遠い感 じでした。ミートホープによる偽装牛ミンチ事件に続く食の王国、北海道の失墜、 いずれもきっかけは内部告発だったという点は、近年の事件発覚の特徴のひとつ といえるかもしれませんが、いやあ、なんともお粗末ですね。


いったいどうするの?は、騒動となった感のある横綱・朝青龍をめぐる相撲協 会の対応ですね。精神科医の診察が医師を変えて繰り返すという、この異常な事 態は、もう手遅れじゃないかとも思うほどの迷走ぶりを露呈してしまいました。 出場停止と謹慎処分を通告したのだから、次は、現場復帰への配慮なはずですが、 それが少し違うようです。ずっと疑っている風ですね。ズルしているんじゃない か―って…。


そこで20日に相撲診療所長の吉田博之さんが、「精神が安定するような環境に 置くことが一番。横綱は国内での治療を希望しないと思う」と説明し、モンゴル への帰国療養を勧めた(21日の朝日新聞)という。それがいいですね。が、モン ゴルに行っても外出禁止っていう禁足令を言い出す人もいるらしいけれど、やっ ぱり何事も信頼関係が崩れると、何を言っても不信感の表われにしか聞こえない ものなのですね。もう仮病扱いなんかせず、医師の診断を尊重して朝青龍にとっ て最良の治療を選ばせた方がいいと思います。それもそっと、速やかに…。


しかし、いくら横綱とはいえ、精神科の治療というナイーブな問題を扱ってい ながら、特定の病名の公表や報道は、個人情報保護や人格権という観点からすれ ば、すでに危険水域に入り込んでいるとしか思えません。メディアも協会もそこ のところをいくらか考え直さないといけませんね。横綱とて、ひとりの外国人で す。国技のお相撲とはいえ、国際的なルールはルールです。


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