◆ DND大学発ベンチャー支援情報 ◆ 2005/10/26 http://dndi.jp/

まっすぐ、真剣

DND事務局の出口です。オフィスでの、いの一番は、電源を入れることから始 まります。皆さんの多くもそうだと思います。そして、パソコンの窓が開くと、 さっとデジタルの風が勢いよく吹き込んできて、それが仕事への心の切り替えに もなっているようです。


 毎朝のこの日常の風景が、何かの不具合で機能しなくなったら‥普段、そんな こと考えませんが、しかし、それは大変な事態を招くことになるのは、必至です。 PC環境の維持は、ビジネスあるいは日常のライフラインですね。


 15インチほどの液晶画面が置かれたデスクは、宇宙船のキャプテン室のよう なもので、もはや地球規模のあらゆる情報源に直接アクセスが可能となります。 そして、ビジネスのほとんどがこのメールや検索機能を装備した1台のPCで完結 するような、成熟したデジタル社会の気運がひしひしと押し寄せてきていること も実感します。


 そのデジタルなネットワークは、不思議と人間のコミュニティーの断面や、多 くの人の現実的な喜怒哀楽をもリアルに伝えてしまうから、これはまたそれなり に油断ならない。その「送信」のクリックは、一度、心で「どうぞ、間違いのな いように‥」との呪文を唱えて心を鎮めてから操作した方が無難です。ひとつの メールに一喜一憂したり、させたりすることが結構多いからです。


 普通、手紙などの私信は、なんらかのきっかけの出会いから、意気投合した後 に、「お元気でしょうか?」という交信が始まるのでしょうけれど、まさにデジ タルな出会いの場面は、それが逆転するらしい。古川勇二さんも、田北剛さんも ‥。あの人の場合もその人の場合もそうでした。きっかけはそのすべてがメール からでしたね。まさに出会い系サイトの様相を浮き彫りにしています。


 東京にいながら、大分で初めて、そして徳島で偶然再会し、以来メールの回数 が増えているのは、内閣府大臣官房審議官(科学技術政策担当)で第4回産学官 連携推進会議を仕切った塩沢文朗さん。メールでは、率直にそして挑発的な小生 の意見を、いつも穏やかに、そして冷静に受け止めてくれて、的確な回答を寄せ てくれています。その一面、実に用意周到の人のようです。メールの文面からそ の人柄が伝わります。


 先週の塩沢さんからのメールは、11月14日(月)東京プリンスホテルで開催の 第5回産学官連携サミットのプログラムとその概要の案内でした。


「各界のトップが今後の産学官連携の方向性について、ご自分の言葉で語ってい ただくことが大きな目的であり、トップに限らず、大勢の実務家の方にもご参加 いただいて、議論が地に足がついたものにしていきたいと思います。その概要が まとまりましたので、ご参考にまで」との内容でした。


 あれから5年〜「産学官連携」の文字を旗頭に突き進み、一連の産学官連携の 怒涛のうねりは、実は、衆議院議員の尾身幸次さんらの働きかけなどで開催され た第1回産学官連携サミット端緒となっていたと思います。早いものです。


 今回は、これまでの総括と新たな出発の重要な節目となるようです。登壇者は、 サミットの冠にふさわしく、国内外を代表する実力派のトップを揃えています。 科学技術政策担当大臣の棚橋泰文さんの開会の挨拶と基調講演、主催者挨拶には、 日本経済団体連合会副会長で産学連携では御馴染みの庄山悦彦さん、どんな難題 にもズバリ直言で切り込む日本学術会議議長の黒川清さんが登壇します。


 黒川さんは、「産学官連携の新展開の方向を、先進事例をもとに考える」と題 した全体のディスカッションのモデレータ役も買ってでていて、パネリストには 産学官連携のご意見番で人気の尾身さん、総合学術会議議員の重鎮、阿部博之さ ん、国際的なベンチャーキャピタリストの原丈人さん、日本経済団体連合会副会 長で数々の成功事例を積み重ねる東芝会長の岡村正さん、それに本年はずっと最 前線で動き、語り、伝える役回りの東京大学総長の小宮山宏さんら、いずれもわ が国を代表する論客ですから、黒川さんの辛口問答がどんな風に議論を沸かせて、 どのような方向性を導き出すか、まだまだ現場には不具合の難題が山積していま すからここをしっかり踏まえた、締めくくりにふさわしい本音トークを期待した いものです。


 これほどの方々を一堂に調整する裏方の事前の準備は、大変だったと思います。 僕も今回は是非、冒頭から終了後の交流会(会費制)まで参加するつもりです。 詳細は、本日のメルマガのお知らせ欄に掲載しています。御覧ください。


 その翌週の22日(火)は、東京・JR田町駅前のキャンパス・イノベーションセ ンター(東京)で、「知」の収穫祭、大学発ベンチャー・フェスタにふさわしい 第2回CICフォーラムが開催されます。


 大学新時代「知」の産業化〜躍進する大学発ベンチャー〜をテーマに、CIC関 係の8大学から大学発ベンチャーを起業した9社の教授兼取締役らがプレゼンに 立ちます。


 これは、ベンチャーキャピタルや大学とのアライアンスを期待する民間企業の 産学連携室担当にとっては、DND一押しのセミナーとなります。(独)国立大学 財務・経営センター、(財)精密測定技術振興財団が共催、DNDが後援、協賛に は(社)精密工学会がサポートしています。


 これは、もう3ケ月前、幹事役でCIC東京に拠点を構える東京農工大学の、その 所長の田中建作さんから相談を受けて、そして練りに練って、ついに実現したプ ログラムでした。やはり先週、その田中さんから不意にメールが入り、「先日ま で暑くてフウフウ言っていたのに、もうコートが恋しい季節になりました。やっ とフォーラムのプログラムが確定しました。申し込みもワードで落とせるように してあります」との報告がありました。


 いやあ、田中さん、ずっとこの数ヶ月間、その調整に奔走していたのかもしれ ません。最初の打ち合わせは、酷暑の時でした。玉の汗が吹き出ていました世ね。 僕が、登壇する大学発ベンチャーが4社じゃ少ないから、もっともっとと無理を 強いたから、「やっと」だったのでしょうか。業種も大学の地域の分類も上手に バランスが取れていて、素晴らしい企画ができましたね。プログラムに掲載され た9社は、21世紀のアクティブベンチャーと称して、期待のベンチャー揃いです。 内容は、やはり本日のお知らせで概要をアップしています。定員は100人。ちょ っと会場が狭いかな〜。200人は来るんじゃないかな。参加は無料だし、夕刻 からの情報交換会も2000円と格安です。


 当日楽しみです。特に夕刻からは‥。皆さんもどうぞ、早めにアクセスしてく ださい。それにしても、田中さんとの面識は、たった1度だけでした。


 身近に感じられるのは、東京農工大学大学院教授の古川勇二さんからの、メー ルでのアシストがあったからかもしれません。明日の午前中に、DNDの秘密基地 にお見えになる予定です。


 今朝も多くのメールが届いていました。本日配信のメルマガでは、実は前日に 別の視点からの原稿を用意し、ある先方の確認を急いでいたのですが、「社内の 調整が遅れそうです」というメールが入り、ボツにせざるをえなくなりました。 まあ、手続きですから、そういうこともあります。一喜一憂してはいけません。 いつでも、どんな立場でも、良くも悪くも堂々と自分らしくしていれば、いい、 と思います。


 余談ですが、逆風で受難のNHK、最近の文字コピー「まっすぐ、真剣」には、 共鳴します。周辺の懸命な人は、ほんと、まっすぐ、真剣です。


 誰か大声で言ってくれないかなあ、がんばれ、NHKって〜。



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