◆ DND大学発ベンチャー支援情報 ◆ 2003/11/12 http://dndi.jp

変革する国立大学

DND事務局の出口です。関東地方は4日ぶりの好天に恵まれました。戸外での散歩がいいかもしれません。メルマガの配信日は、部屋に缶詰状態が続きますから、うらめしいかぎりです。


さて、今朝のNHKニュース。国立大学の学長アンケートを実施したそうで、そのさわりが報じられていました。全国89国立大学で回答が81校(回収率91%)。


特集として、「生き残れるか国立大学」は社会部の椿直人記者のレポートでした。冒頭、アナウンサーが、全国の国立大学がかつてない変革を迫られている−と語り、来年4月の独立行政法人への移行を機に、それぞれの大学は、資金の受け入れや使い道が自由になる一方、研究や教育の成果が上がらねば、国からの運営費が減らされて、その後の大学の運営が困難になる可能性があるーと指摘していました。


まあ、独立行政法人化に伴う大学の対応については、よく指摘されているところですから、新しさはないものの、アンケートの集計のひとつ、「企業との連携強化」について、90.1%の学長が、賛同していたようです。その理由に、外部資金が導入できる、そして、社会貢献が目に見える形で進む−を挙げています。賛同していない学長さんの意見は、どうだったのかなあ−と裏読みしたくなります。アンケートの全文が欲しいですね。NHKに掛け合っていますが、どなたか、入手、合法的にですが、可能な方は、ご連絡ください。


それはそれとして、番組で取り上げた具体的な事例は、東京・府中市にある東京農工大学の共同研究の取り組みでした。「次世代液晶画面の開発」。ガラス製からフィルム製の液晶によって、携帯電話の世界市場を一気に塗り替える−との意気込みで、4年後の試作に全学上げてのプロジェクトが進行しています。


電気、機械工学の学科を越えた9人の教官。民間からは、クラレ、コニカ、JSP、住友化学工業、住友ベークライト、大日本インキ化学工業、大日本印刷、東亞合成、東レ、凸版印刷、日本電気、日立化成工業―の12社が参加し、大学の研究者と企業の技術者が一体となって研究を進めている−という。


リーダー格の渡辺敏行工学部助教授は、「実用化に繋がる研究で、いままでにない実験です。こういうことは(教員の)意識改革として強く受けとめられている」と胸を張る。


企業側の代表の山岡重徳理事長は「先生の頭の中のものをいかに引っ張りだすかが大切」という。息が合って、高い目標に連携を強めている印象でした。


2回続きの特集で、明日13日朝は「徹底的な地域の貢献で生残りを賭ける地方の大学」ということでした。どこのだれが、登場するか、楽しみです。いい企画だから、もっと続けて欲しいものです。椿さん、NHKさん。


ここで、DNDの運営のご紹介ですが、ユーザー登録者は6000人を超えましたね。トップページのコラム「夢・志・仲間」は、東京大学副学長の小宮山宏さんです。DNDスタート当初から応援を戴いています。で、そのメッセージに「今足りないのは、科学技術ではなく、起業に挑戦するアントレプレ−精神を持つ人財です」と語り、そして、「この挑戦には大学も全力で支援していきます」と熱い。ご覧ください。


連載企画の「産学連携講座」担当してくださっている原山優子さんの2弾では、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)のMOTプログラムのケーススタディーを紹介しています。


追伸:詳細は近日中にお知らせしますが、12月11日午後18:00から、東京/有楽町の国際フォーラムDホールで、「大学発ベンチャー創出フォーラム」を開催いたします。
基調講演は、岩手県立大学長の西沢潤一氏「日本の技術と日本人」、琉球大学農学部教授の比嘉照夫氏「有用微生物群の開発と大学発ベンチャーの役割」、そして、さきごろ「産業再生の戦略」の著作をだされたばかりの経済産業省産業再生課長兼新規事業課長の石黒憲彦氏「新たなビジネス生態系の創出について」の三題がメーンです。事前登録制で無料。

どうぞ、ご期待ください。


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