G7の成果は何?


◆このメールマガジンは、松島克守が、東京大学教授、そして(社)俯瞰工学研究所の代表として名刺交換やメール交換をさせて頂いた方々にお送りしています。
このようなメールマガジンはメールボックスのご迷惑と感じられる方もあるかと思います。ご遠慮なく不要のお申し出を下さるようお願いします。内容等についてもご遠慮なくご意見を頂ければ幸いです。お時間があれば章末のURLの元情報を読んでください。
過去の俯瞰メールは俯瞰工学研究所のHPの「俯瞰メールのアーカイブ」にあります。http://www.fukan.jp/
ご友人、ご家族に転送して頂くことは大歓迎です。このマガジンは長いので添付のpdfファイルを保存しておいてタブレット等でゆっくりお読み頂くこともできます。
また、このメールマガジンに記事の投稿をご希望の方は、是非原稿をお寄せください。既に約5000人に配信していますので“小さなメディア”になりました。
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◆時候のご挨拶◆ 水が入り、田植えが終わった田が広がっています。あとわずか4ヶ月ほどで穂が出て実りの秋になります。
今は機械で田植をするので、田植えの作業を見る事はほとんどありません。私は子供の頃、大勢の人が田んぼに入って田植えをしている風景を見ました。そして田植えが終わると、早苗饗(さなぶり)という宴会です。田植えを手伝ってくれた人に、お礼の宴会をするわけです。もうほとんどなくなったでしょうが、日本のムラの習俗でした。

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● G7の成果は何?
● オバマ大統領の広島訪問
● 消費税増税延期の判断は
● 七十にして則を超えず
● 今年も本郷で俯瞰経営塾
● ディープラーニングという狂想曲
● 俯瞰のクッキング 最近、我が家のキッチンでは
● ニューウェーブの俯瞰 AIコンシェルジュとVR
● 俯瞰の書棚 「通貨の未来 円・ドル・元」英「エコノミスト編集部」
● 編集後記
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◆G7の成果は何?◆

伊勢志摩サミットが無事に開催されましたが、国民は殆ど関心がなかったようです。そして何が成果でしょう。首脳宣言は優等生の作文です。しかし7カ国集まって何を世界に発信し、これからのどんな行動をコミットしたのでしょうか。現在の世界の懸念を最大公約数的にまとめただけで、具体的な解決に向けた行動が、何もコミットされていません。参加しなかった国々も白けるでしょう。もうG7という集団が世界を仕切る時代ではないのでしょう。世界が対峙している課題を、G7だけでは何一つ解決できないことが露呈しました。
安倍首相も張り切って議長国を務めましたが、結果は無残です。中国は、中国で行われるG20がG7にとって代わることになると主張するでしょう。しかしロシアと中国が入り、その他の新興国も加わるG20では、共通認識と行動で共有できる課題は限定的になりますから、国際情勢は依然不安定になります。

“現在の国際経済はリーマン前の状況と同じだ”誰があれを言わせたのでしょう。本人が思いこんでいるとなると深刻です。経済の俯瞰的認識ができていませんから。頭の中はアベノミクスの失敗を認めないで、増税再延期をどういう論理で言明するかでいっぱいだったのでしょう。3党合意、という重い政党間の約束がありますから。

海外ではアベノミクスは失敗という評価で固まっていますから、財政政策の必要性を外遊で根回ししても誰にも相手にしてもらえませんでした。残念ながら、政治家としての資質の水準がメルケル首相に比べてかなり落ちます。それでも国内では一強というのは、他の政治家も相当に水準が低いということですか。政治的には二流国で、経済的には“沈みゆく先進国”というイメージを伊勢志摩から世界に発信しました。

G7 伊勢志摩首脳宣言 http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000160267.pdf
中国発「リーマンショック並み」世界経済危機の兆候
http://biz-journal.jp/2016/06/post_15313.html


◆オバマ大統領の広島訪問◆

オバマ大統領の広島訪問は、安倍政権の大きな成果として率直に評価したいと思います。政治的遺産を残したい、というオバマ大統領の思惑が大きく作用していますが、ケリー国務長官やケネディ大使、そしてニューヨークタイムズのようなメディアの後押しもありました。米国内の原爆賛成派からの批判というリスクを取って訪問したわけです。

ただ、広島での演説は迫力ありませんでしたし、原爆資料館も、わずか10分の見学に終わったと言われています。このオバマ大統領は、プラハで核の根絶を宣言し、それだけでノーベル平和賞をもらいましたが、実際は何の進展もなく、そして広島訪問です。

一昨年の2014年6月6日、第2次大戦中の1944年6月6日に、連合軍がナチス・ドイツの支配する仏北岸ノルマンディーに上陸したことを記念する式典が開かれました。ロシアのプーチン大統領、米国のオバマ大統領ら18カ国の首脳と3000人の退役軍人が出席しました。

下にあるURLのYouTubeを見れば分かりますが、音楽とダンスがある時止まり、その大きなスクリーンに原爆投下の映像が映し出されました。それに対する反応が気になります。一般参加者は拍手をしました。 3人の首脳の態度が話題になりました。プーチン大統領は胸で十字を切りました。メルケル首相は食い入るように映像を見ています。オバマ大統領はガムを噛みながら拍手をしています。

やはりオバマ大統領は政治家として未熟で、結果として何の成果もあげられずに任期を終わることになるでしょう。この大統領に世界の平和を預けざるを得なかった国際社会は不幸でした。そして、この大統領と日米関係を深化させるしかなかった日本も不幸です。

ただオバマ大統領の広島訪問で安倍内閣の支持率は上がり、意味不明な経済危機の認識を掲げて参議院議員選挙に突入します。

ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典
http://jp.reuters.com/article/dday-anniversary-idJPL3N0OL4PZ20140605
広島訪問は猿芝居 オバマは“原爆投下”映像に拍手していた
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182490
2014,6,13ノルマンディー上陸作戦記念式典
https://www.youtube.com/watch?v=-EE4_220zzo
オバマ広島訪問で棚ぼた 安倍内閣支持率が2年ぶり高水準
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182426


◆消費税増税延期の判断は◆

そして与党内の反対を押しきって増税延期を宣言しました。安倍首相にとっても大きなストレスであったと思います。なにしろ民主党政権の最後、野田首相はある意味、政権を降りる覚悟で3党合意を取りつけて財政再建への道をつけた形にしました。そして安倍首相は一昨年の12月に、この次は必ず増税をしますと断言して増税延期を決断して、衆議院選挙行って絶対的な与党勢力を形成しました。

私は、短期的には延期でもいいと思いますが、アベノミクスが不調で、周囲の経済アドバイザーから増税延期を進言され、そのためにノーベル賞経済学者を呼んで賛否を助言してもらい、さらにG7サミットでサポートをもらおうとしましたが、そんな日本の国内政治に付き合う首脳はいませんから、見苦しい結果になりました。取り分け“現時点がリーマン前と同じ状況である”で、世界に経済音痴と無能ぶりをさらけだしましたね。

日本国のBSを作ったという理系の異端の大蔵官僚OBの、“日本の財政はBS的には、全く問題がない”という主張も効いているかもしれません。しかし、いざという時、現金化できない資産はキャッシュフローが破綻したとき意味ありません。例えば南海トラフ地震や、首都直下型地震の時、現金が要ります。BSではなくPLで、FCFで安全性を見るべきだと思います。赤字のPLを続ければ企業は破綻します。最近ではシャープがその例です。

ですからプイラマリーバランスを黒字にするという公約は重要ですが、これを今回反古にしています。そして、担当である財務省は全く蚊帳の外です。政治が正常に回っているのか、暴走しているのか、これが問題です。

現在の安倍首相は、“一強”という虚構に溺れているのではないかと思います。追求しているものが国民生活の安定と向上ではなく、憲法改正という、祖父から言われた宿題の遂行ではないかと、思わずにはいられません。そして顔が最近よくないですね。本人も悩みくるっているのでしょうか。

消費するお金を持っているのはシニアですが、多くの人が90歳近くまで生きている現実を見ていると、貯金が仮に5000万円あっても、年250万で20年ですから、誰もお金を使いません。安心できる福祉環境を作らないと。

若い人は、いっぱいいっぱいの生活で貯金もできず、年金も当てにできないので、車も買わないという生活になります。

最近のニュースによれば、65歳以上の高齢者生活保護世帯は、82万6656世帯なり、全体の50・8%を占めました。高齢者世帯が半数を超えたのは統計を取り始めた1965年以来、初めてとのことです。社会全体の高齢者世帯の割合は3割に満ないですから、高齢者の貧困が進んでいることが浮き彫りになりました。基礎年金しかない一人暮らし老人が増えているのでしょう。財政負担拡大の流れは止められません。

残念ながら、私の経済学の知識では増税の可否は判断できません。ただ、その経済学もバブル崩壊以降成果を上げていません。そして財政出動で1000兆円という国の借金が積み上がりました。

消費増税延期は断固正しい!そのメリットをどこよりも分かりやすく解説しよう
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48779
高橋洋一氏「日本の借金1000兆円はやっぱりウソでした」論は本当か?
http://www.mag2.com/p/money/7051
高橋洋一よ、頼むから少しは経済を勉強してくれ!
http://agora-web.jp/archives/1660413.html
再延期の波紋(上)「戦力外通告」の財務省
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/160602/plt16060201120004-n1.html
生活保護の高齢世帯5割、50年で6倍に
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160601-OYT1T50087.html


◆七十にして則を超えず◆
「三十にして立つ。四十にして迷わず。 五十にして天命を知る。 六十にして耳従う。 七十にして心の欲するところに従いて、則をこえず。」

舛添知事も少なくとも東大入試の受験勉強で、漢文の勉強をしたはずです。論語は必ず、少しは読んだはずですが、「則」を超えすぎていますね。

東京大学の助教授を務め、国会議員を務め、そして閣僚を務めたキャリアですが、こんな人格でこの華麗なキャリアを持てるとは、日本社会の構造の欠陥と弱さを感じます。

あまりにも人格的に酷いので、ニュースを見るたびに心が汚れる感じがします。「七十にして心の欲するところに従いて、則をこえず」は、孔子の心境であるとともに老境にある人々の安寧を説いているのでしょう。これは最高の処世訓です。私もこの一文を心しております。
[則] 標準として守るべき事。


◆ 今年も本郷で俯瞰経営塾◆
今年も東大の本郷で俯瞰経営塾のゼミをやっています。学生は主として技術経営学専攻の修士1年生ですが、数人の中国人留学生と東工大から数人の参加があります。加えてTAとして、昨年の受講生の修士2年生8名が、学生の指導を手伝ってくれます。

この授業の目的は知識の獲得ではなく“知的腕力をつける”ことです。具体的には「情報の収集と分析そして編集」を短時間に高い水準で遂行する能力です。毎週課題を出し、5人のチームで1週間作業し、議論し、プレゼンテーションを作成して、当日にプレゼンテーションします。たぶん前日は半分徹夜のチームが多いでしょう。
そして当日は午後1時から5時までぶっ続けです。居眠りをする学生は1人もいません。まず質問しないとポイントが取れません。質問するためには真剣に聞いていないとできません。そして授業の最後にどのチームがベストか挙手で投票します。 ゼロのチームもあります。10票以上のチームも出ます。ものすごく時間を取られる授業ですが、これは自主ゼミのため単位は付きません。

今年はまずマーケティングを2回、会計、企業価値の算定、 M&Aとこなしてきました。この先はリーダーシップ、人事管理、技術開発戦略、経営戦略論、ドラッカーの経営学が予定されています。夏学期の毎週木曜日の13時から工学部3号館3階でやっていますから、授業参観をご希望の方はご連絡ください。


◆ ディープラーニングという狂想曲◆ 機械学習、とりわけディープラーニングという言葉が大ブレイクです。“人工知能の発達で仕事がなくなる”、とか“暴走して人間の手に負えなくなる”という話がセンセーショナルに語られています。現在の技術水準は、分野においてはすでに人間を超える能力を証明しています。最近の衝撃的な事件は、今後10年かかるだろうと言われていた囲碁で世界名人を下し、人間以上の能力があることを示しました。

数多く紹介されているように、企業における応用もどんどん進んでいます。特に音声認識と音声合成というインターフェースを使ったコンシェルジュ型のサービスは、急速に広がっています。AmazonのAlexaはアメリカで大ブレイクしています。これをGoogle、Appleが追いかけています。機械学習を用いた画像の自動認識はGoogleが無料で提供しています。
どうやら現段階ではGoogleが機械学習の先頭を行っているように見えます。

Googleでは機械学習専用の半導体の開発も進んでいます。これも“コロンブスの卵”というか、イノベーションです。これまでコンピュータは計算の精度を上げるために16 bit、 32 bit、 64 bit、 128 bitと、長いデータを処理できるようにして速度を上げてきました。しかし機械学習ではそんな長いデータは必要なく12 bitでも十分であるとのことが分かり、したがってもっと簡単な半導体で低コストのシステムになります。競合各社もこのイノベーションを使って高度な機械学習のサービスを市場に投入すると予測されています。

では、人工知能で仕事がなくなるのか。囲碁の例を見ると、質の良いデータが大量にある特定の分野に限定した知的サービスは人間を超えることになるでしょう。例えば、弁護士事務所、特許事務所、投資顧問業、経営コンサルティング、そして医療診断などです。
いずれも質の良い膨大なデータが有りますから、このディープラーニングの応用は急速にサービスの現場に入ってくると思います。と言って、弁護士や弁理士、投資アドバイザー、経営コンサルタント、医師や看護師、薬剤師が職を失うという事はなく、仕事の質を向上させ、不用意なミスを避けることになるわけです。そして中途半端な専門知識では仕事がなくなりますが、俯瞰的な認識能力や、顧客の心理的な理解のような高度なスキルを持つ専門家は生き残ります。

対面のサービスは人間が重要ですが、機械学習による画像認識は人間の表情を読み取り、顧客の心理的な状態をも判断するようになるでしょう。

教育の分野でも極めて優れた個人教授が実現すると思いますが、教育は知識の獲得だけではなく教師と学生、学生と学生、という人間の交流で人格を磨き、倫理観を形成していくことが本質ですから、教員がなくなる事はありません。

最近日本政府は慌てて人工知能の研究と人材育成の体制を作り上げましたが、あまりにも遅すぎます。もともと人工知能には3つのブームがあり、最初はスタンフォード大学のMYCINに代表されるような知識を簡単なルールとして多数用意し、それによって診断を下すというシステムが数多く提案されました。これも限定的で波は消えました。

2回目は、ニューラルネットワークという技術が開発されブームになりましたが、これも限界があり下火なりました。この時、日本政府が「第5世代コンピュータ」というプロジェクトを起こしました。成果は不明ですが、 極めて野心的なプロジェクトでした。が、この波も消えました。

しかし、粘り強く研究は続けられ、そしてカナダの大学が、ディープラーニングの驚異的な能力を見せつけたために、今回のブームに火が付き、 大きな期待というか、想像力で今や狂想曲の状態です。メディアや一部の専門家と称する人は、今、ビジネスとして実用化出来るコトと10年先の話をまぜこぜで話しています。ディープラーニングも研究途上で人間の脳に代わるものではありません。現段階では出来るコトは限られています。
仕事がなくなるというようなセンセーショナルな記事に惑わされてはいけませんが、その可能性を受けて、一段上の人間に進化する努力をしましょう。俯瞰的な視野と、倫理感の向上です。書を読み、質の高い人と積極的に交わる場に参画することです。

人工知能の技術革新で大きな衝撃を受けると予想されているのが自動車産業です。自動車産業は、いくつもの重大なイノベーションのジレンマを抱えています。まず環境問題から排気ガスです。従って、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンから、電気自動車へと大きく変化しています。ノルウィーは産油国ですが、2025年までに、ガソリン車、そしてディーゼル車の販売を「完全に禁止」することを、与野党間で合意したとのことです。

電気自動車には、ラジエーターからエンジン、変速機、ディファレンシャルギヤ、マフラー等の、付加価値の高い機械モジュールがありません。自動車部品産業は深刻な衝撃を受けます。

トヨタ自動車も、“2050年にはガソリン車はない”と言明していますが、あまりにも燃料電池車の開発に夢中になり、時間を使ってしまい、人工知能の研究開発に大きな遅れをとって、今、慌てて人材を集めています。しかし世界から見ると、2周遅れくらいでしょう。自動車産業は機械工業から情報サービス産業、そして化学産業になります。

加えて自動車業界では、“所有から利用”というパラダイムシフトが進行しています。カーシェアリングはどんどん普及しています。

アメリカのUberのビジネスモデルが衝撃です。 自動車を所有する人が、利用していない時間に、その車を低料金のタクシーとして使います。スマートフォンでいつでも呼ぶことができますから、車を持つ必要性もなくなります。アメリカでは相当に普及しているようですが、日本は規制をかけて利用できません。白タク禁止です。

将来、自動運転の車が、広くカーシェアリングとして提供されるようになれば、 一部のマニア以外は車は所有する必要がありません。長期的に見ると先進国では車の販売台数は増える事はなく減少していくと考えられます。

日本の自動車業界は、擦り合わせ、モノづくりという視点で従来の延長線上を追いかけてきましたが、電気自動車には、その擦り合わせをする機械モジュールがありません。

一方、人工知能の技術や、GoogleのStreet Viewという“横の地図情報”がありません。人間の場合は上からの視点である、平面図の地図が使えますが、自動運転の世界ではストリートビューという“横の地図情報”が必須です。ですからネットでは“トヨタ自動車がGoogleの軍門に下る日”という話も出ています。私が主宰している本郷の俯瞰経営塾の学生の意見は“だからトヨタ自動車の株は売れ”です。

それにしても日本政府および企業の技術戦略の貧弱さが目立ちます。
狂想曲といえばIoTの分野もやや暴走気味です。しかし、ありとあらゆるIoTのアイディアとビジネスチャンスを追求するエネルギーは評価できます。ここでも日本政府と企業の出遅れと慌てぶりが目につきます。

IoTの分野においては、ベンチャー企業をはじめ一般企業でもセンサーを組み込んだモジュールを開発するのは容易ですが、膨大なセンサーから上がってくるデータを受け止めるプラットホームの構築は容易ではありません。すでにGEやシーメンスはそのプラットホームを企業に提供するサービスを始めています。 GoogleやMicrosoft、 Appleも高度な人工知能を併せ持つプラットホームを提供しつつあります。ここでも日本の影はあまりにも薄いです。

どうして日本は、日本人は巨大な津波のようなイノベーションについて行かないのでしょうか。ただ飲み込まれていくのでしょうか。アメリカでも、津波のようなイノベーションに飲み込まれていった巨大な企業、イースマン・コダック社の例もあります。フィルムカメラが無くなることが見えているのに。不沈艦のようだった。自動車ビッグスリーも今は見る影もありません。時代に遅れない!企業も個人もこれが生き残りを決めます。

「労働力」は不足するのか??AIとロボットによる労働代替化の行方
http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=52971?site=nli
AI(人工知能)とBI(ベーシック・インカム)?「仕事を奪われる」のか、
http://www.huffingtonpost.jp/nissei-kisokenkyujyo/ai-bi_b_10230304.html
AI/クラウドで日本に勝ち目はない
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/060100048/060100001/?
n_cid=nbptec_tecml&rt=nocnt&d=1464918090360
このままでは日本の自動車メーカーは“生き残れない”!?トヨタも日産も?
http://autoc-one.jp/special/2738697/
アルファ碁支えたグーグルAI半導体 鍵は低精度
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO02699240U6A520C1000000/
人工知能、VR、Chrome OS、Googleの方向性
http://news.mynavi.jp/articles/2016/05/30/google/
打倒米国へ「AIオールジャパン」 嵐の海へ船出
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO00101010W6A420C1000000/
総務省における人工知能研究に関する取組と「人工知能戦略会議」の設置
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1605/20/news006.html
人工知能の応用で白黒写真を自然に彩色する手
http://www.mdn.co.jp/di/newstopics/45380/
Amazon.comのAIアシスタント「Alexa」をWebブラウザで使える「Echosim.io」登場
http://news.biglobe.ne.jp/it/0530/imn_160530_3545941438.html
「2025年までにガソリン車を全廃」ノルウェーの政党間で合意へ
http://www.huffingtonpost.jp/2016/06/07/norway-set-to-completely-ban_n_10332130.html
暴走気味のIoT、「スマートタンポン」必要か
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10183435217094733641104582089982601009886?mod=djem_Japandaily_t


◆俯瞰のクッキング “最近、我が家のキッチンでは” ◆
最近、我が家のキッチンの出来事。 10年使った冷蔵庫を買い換えました。何の支障もありません。が、10年使ったという事は、その冷蔵庫は12?3年前の技術の実装です。この間、技術革新は進んでいます。断熱材の進歩もあるでしょうし、冷媒やモーターも進歩しているはずです。

技術革新を体感する為に、自分で使う機器を更新しています。パソコンは自作ですが、技術の進歩が早いので3年で作り直します。また、自作することで技術の最前線に触れることが出来ます。

家電製品はそれほど進歩が速くないので、買い替えは10年です。気がつくと自宅にある家電製品やオーディオ機器は10年前のものです。洗濯機も毎日使っていますが10年物です。
途中で一度故障して修理してもらいました。食洗機は10年間頑張っています。 IHのレンジは故障して修理しました。 シャープのヘルシオは2台故障して、今はパナソニックのBistroです。テレビはパナソニックのプラズマで、最近は一本白い筋が入っています。修理会社が来て、修理代が32万円だということを聞いて、当分そのままにしました。4Kの時代なりましたが、まだコンテンツが少ないので買い替えはもう少し後になるでしょう。
オーディオは途中でハイレゾ(high resolution)の機能を取り込みましたから、更新はせず、当分このままです。ブルーレイのレコーダーは2年ほど前に買い換えました。このメルマガでも紹介しましたが、 10チャンネル常時録画です。ですから予約録画という概念が頭から消えました。
一週間分の番組は全て録画されていますから、いつでも見ることが出来ます。ニュース番組は気が付くと開始時を回っていますので、タイムシフトで見ることが多いです。

その冷蔵庫ですが、パナソニックの最も大きい650リットルのものを買いました。どのぐらい電気料金が下がるか、まだ結果が出ていませんが、最近の買い物中では大満足のものです。全面ガラスでマグネットが使えないので、全面はすっきりしました。

では、美味しかったレシピを1つ。
ある時ランチを取るためにカフェに入りました。メニューに“カジキマグロのサルティンボッカ風”とありましたので、注文しました。カジキマグロの切り身を、生ハムで巻いてソテーしたものです。生ハムの塩味と魚の組み合わせが美味しかったです。家に帰って作ってみても、やはり美味しいです。通常サルティンボッカは、仔牛肉を薄く叩き、セージの葉を挟んで生ハムを上に載せ、手で押しつけて小麦粉をまぶし、バターでソテーします。
そして生クリームを入れて仕上げます。仔牛肉は日本ではあまり手に入らないので、私は豚のロース肉の脂の部分を取り除き、叩いて伸ばして、サルティンボッカをつくります。好物の1つです。その為、ベランダにセージが一鉢あります。

そして、銀杏のまな板を買いました。まな板は銀杏が最高と言われています。普通の大きさのものは、以前からありましたが、今回は思い切って50x28x3センチという大きなものを買いました。この柾目の板を切り出だした銀杏は相当太いもので、貴重な大木だったんでしょう。以前買ったものは、かなり匂いが気になりましたが、今回は乾燥もよくされているようで、ほとんど匂いはありません。この前に立つと料理する意欲が湧いてきます。


◆ニューウェーブの俯瞰 AIコンシェルジュとVR ◆
今、アメリカで大人気のAmazon Alexaは、人工知能と音声認識とクラウドサービスを組み合わせたAIコンシェルジェです。アメリカでは大ブレイクで話題になっているようです。

人間に話かける様に、このシステムにあれこれ聞くと、答えてくれるようです。日本では売ってないので使っていません。今日の予定は?何かいい献立ない?週末の天気どうなるの?とか、あの曲かけてよ!タクシー呼んで!のようなことに、対応出来るようです。
あくまでもホームページの紹介を見ただけですが。 1月にはわずか135のスキルしかなかったのに、現在は1,000を突破しているようです。その中の興味深いスキルは、金融サービスのCapital One、ピザのDomino’s、フィットネスのFitbit、航空券/ホテル予約のKAYAK、スマートホームのSmartThings、Uberなどなどのスキルです。AmazonでAlexaを担当しているディレクターRob Pulcianiによると、Alexaのスキルを作っているサードパーティのデベロッパーは数万人いるそうです。たくさんの人に新しいビジネスチャンスを与えているのです。これが日本に欠けています。

これに追い付き追い越せと、GoogleやAppleも対抗商品を用意しています。アップル製品には顔認識がつくという話がありますが、顔まで見られてしまうとなんか怖い気もします。
ある感想では使っていると部屋の中に誰かがいるような錯覚に陥ると言われています。
1人暮らしの人にとっては、ペットの犬や猫よりも、言葉で会話が来るので近親感を持てるかもしれませんね。これは近未来ではなく、アメリカでは販売されていて、多くの人が日常的に使っているコトです。

今、ブレイク中は、仮想現実(VR)です。数多くの企業が参入しています。 Googleは段ボールで作る、安価なスマホ用のVR ゴーグルを売っています。これもAmazonで買って試しました。ソフトはネットで、無料でダウンロードできます。 iPhoneをセットして、VRが体験できます。

この仮想現実の技術は、VRのゴーグルがこれだけ普及してくると、ビジネスにも応用されるでしょう。まずゲームの世界が変わるでしょう。擬似的な旅行体験、観光ができます。美術館や博物館の案内人にもなります。映画やビデオコンテンツも異次元になります。

ただ、VRの本質的なインパクトは、“体験の共有”という新しいSNSです。テキストで主張や気持ちを共有するSNSとしてTwitter、Facebookが始まり、次に写真・動画を共有するSNSのInstagramがブレイクしました。そして“体験を共有する”という新しいSNSがブレイクするでしょう。ただ極めて高速の通信系が必要です。

以上、興味が湧いたら下のURLを覗いてみてください。私は、時代を感じる、時代についていく、これを強く意識していますが、あまりにも進みが早いので気を抜くと前を行く背中が遠くなってしまいます。日本が、そして日本企業が元気がないのは、この地球上のシリコンバレーで起こっている時代感覚からあまりにも外れているからだと思います。シリコンバレーにいる日本人も歯ぎしりしていますが、日本は動きません。なぜでしょうか。

Aamazon Alexaのスキルが1000を突破
http://jp.techcrunch.com/2016/06/04/20160603amazon-alexa-now-has-over-1000-skills-
up-from-135-in-january/
人工知能、VR、Chrome OS、開発者会議で示したGoogleの方向性
http://news.mynavi.jp/articles/2016/05/30/google/001.html
Edge AIとクラウドAIの出会いがもたらす未来、Pepper×Azure協業の舞台裏
http://japan.zdnet.com/article/35083386/
Amazon.comのAIアシスタント「Alexa」をWebブラウザで使える「Echosim.io」登場
http://news.biglobe.ne.jp/it/0530/imn_160530_3545941438.html
AppleのAmazon Echo対抗製品は「顔認識機能」を搭載する?
http://www.gizmodo.jp/2016/05/appleamazon_echo.html
Google、Amazon Echo対抗の音声アシスタント端末「Google Home」を年内発売へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1605/19/news064.html
GoogleがVRプラットフォーム「Daydream」発表 スマホがVRゴーグルに
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1605/19/news078.html
iPhoneでもVRゴーグルを使ってYouTubeの360度動画を楽しめるように
http://app.famitsu.com/20160518_724027/
VRゴーグル「STEALTH VR」で360度世界を堪能
http://japanese.engadget.com/2016/05/07/vr-stealth-vr-360/
VRゴーグルが大ブーム!? 深センのスマホケース屋に異変
http://ascii.jp/elem/000/001/168/1168186/



◆俯瞰の書棚◆
今回の紹介は「通貨の未来 円・ドル・元」英「エコノミスト編集部」文芸春秋 2016です。

この本は一般の人がよくわからない世界の通貨について明快に今後の予測をしたものです。“通貨の未来”を通して私たちの未来も見えます。

この本は、この1年のエコノミスト誌の通貨に関する特集記事をまとめたものに加え、文芸春秋社がエコノミスト誌のシンクタンクに執筆依頼した「円の未来 黄昏の安定通貨」が最後の第四部にあります。過去1年間に円の特集記事は1本もなかったという事、まさに“黄昏の安定通貨”ですね。

この本の極めて明快な構成と記述が、本の作り方を改めて教えてくれました。表紙をめくるとそこには本書のまとめがあります。それは、
・現在の世界経済の最大の問題は米国が世界銀行、IMFへの責任を果たさない中、オフショアドルの市場が膨らんでいることだ。ここには危機の際の「最後の貸し手」がいない。
・世界の市場において人民元が台頭するのは確実だが、少なくともあと5年10年は、円は重要な国際通貨としての地位を失うものではない。
・アベノミクスの評価は総じて失敗。マイナス金利を実施しても融資は増えない。
・2016年から20年の間日本経済の実質成長率は年平均1% 。
・TPPによる恩恵は2020年以降にならないと現われない。
・人民元の国際化は、中国国内の完全自由化とトレードオフである。

この本の目次を読んでいけば、この本の完璧な要約になります。この本作りがすごいと思います。章末にはまとめがありますので、内容を再確認できます。本とはこのような構造化をすべきだと再確認しました。
その目次を紹介しましょう。
第一部 ドルの未来 責任を放棄した王者
第1章 ドル支配の限界とコスト
この70年間世界の金融通貨システムに君臨して来た基軸通貨ドル。だがその力を支えてきた米国の経済力は、中国の台頭によって次第に弱体化している。この覇権のぐらつきによって、世界経済は急速に不安定化している。
第2章 基軸通貨が交替する時
かつてポンドからドルに基軸通貨が移行する際、英国と米国は同盟国だった。一方で、今日、米国と中国は同盟国ではなく、お互いの力も未だ拮抗している。世界の資本移動も複雑化している中、ドルから元への交代は起きるのか。
第3章 ポピュリストたちの台頭
米国はIMF、世界銀行、 WTOといったグローバルな経済的枠組みに責任を果たさないようになっている。その原因は、国内の中流層の没落とリンクした、国内政治での左右両極のポピュリストの台頭にある。中道のクリントン大統領候補までが、 TPP反対を唱える。
第4章 「最後の貸し手」がいないシステム
急速に拡大している米国外のドル資産、オフショアドルの世界。米国以外の国は、このドル資産をもとに経済を運営している。だがそこには、危機に陥った際、国家や金融機関を、上から救う「最後の貸し手」が存在しない。
第5章 ニューヨークを人民元取引のハブにする
ニューヨークとは、世界の主要金融センターで、人民元取引を支援する仕組みのない唯一の都市だ。しかし、「最後の貸し手」不在の金融システムにおける唯一の解が、米国が人民元もAIIBも取り込んで、再び世界の金融システムの責任を担うことになるのだ。
第二部 元の未来 両刃の剣
第6章 人民元は基軸通貨になれるか?
世界各地に着々と人民元取引のネットワークを築いている中国。人民元が国際化すれば、ドルは経済制裁など政治的影響力をする手段として強みを失う。ドルを迂回する国際決済システムが出来上がるからだ。鍵は中国政府が国内の自由化をどれだけ受け入れるかにかかる。
第7章 市場全面開放というトレードオフ
中国本土の消費者はBMWの自動車やグッチのバックを買うことができるが、 BMWやグッチの株を買う事は許されていない。元を国際化しようと思えば、そうした国内の規制を完全自由化する必要がある。しかしそれはそのまま共産党にとって多くの権限を手放すというトレードオフになる。
第8章 2016年の元安の意味を考える
2016年、新年早々に世界を襲った同時株安。その原因は、中国が抱える「 3つの問題」にあった。この8年間で10兆ドルもの債務を積み上げた中国企業は、加速する元安に怯えている。中国発のデフレが世界を襲おうとしている。
第9章 習近平のジレンマ
民主化を達成せずに高所得国へ移行した国はいない。このドグマに公然と挑戦するのが、習近平だが、習の唱える「中国モデル2.0 」は、ナショナリズムに力点をおく改革だ。が、経済の国際化による新貧民層の誕生と、成長の鈍化による中流層の不満が、不吉な影となり習を悩ます。
第三部 仮想通貨の未来 究極の基軸通貨か?
第10章 絶対に改竄できないサイバー上の公開帳簿
詐欺の温床となったビットコインを、技術上のブレークスルーが救いつつある。サイバー上に置かれる改竄できない公開帳簿、「ブロックチェーン」だ。この技術は、仮想通貨を、為替リスクのない信頼できる究極の基軸通貨にすることができるだろうか?
第11章 仮想通貨の帳簿が世界を変える
ゴールドマンサックス、 JPモルガンなど、名だたる大企業が導入に乗り出しているビットコインの帳簿「ブロックチェーン」。人類最大の発明と呼ばれる複式簿記のように、この帳簿には世界があり方を変える力が十分にある。
第四部 円の未来 黄昏の安定通貨
第12章 マイナス金利という実験
2016年1月29日、日銀はマイナス金利導入を決めた。金融機関が資金を抱き込まず融資に回すと期待してのことだが、しかし忘れてはならない、日本で融資が増えていない理由は、融資資産の供給不足ではなくそもそも融資の需要がないことなのだ。
第13章 アベノミクスを採点する
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットは、 2015年12月日本経済成長率と消費者物価上昇率の予測を大きく引き下げた。それはなぜなのか。そして、アベノミクスやTPPは、私たちの未来に一体何をもたらすのか。

ここまで紹介すると読まなくても読んだ気になる人も多いと思います。さらに第13章のまとめも紹介しておきましょう。
人民元が台頭することが確実だが、円は今後も資産の安全な投資先で有り続ける。少なくともあと5年から10年は、円は重要な国際通貨としての地位を失う事は無い。
TPPを運用するための仕組みづくりには、あと3年から4年かかる可能性がある。そのためTPPの影響が実際に現れるのは2020年以降になるだろう。それでも、ゆくゆくは日本の経済的地位を強くし、円の国際的地位も高める効果を持つ。
AIIBがアジアにおける中国の影響力を高める可能性は高いが、現段階ではドル建てしか融資しない方針であるため、円と元の勢力争いに与える影響は小さい。
東京五輪による日本経済への好影響は、特に開催前の2年間に強く現れる。だが、閉会後には、その揺り戻しで景気が冷え込む危険性もある。
アベノミクスは、選挙で有権者の支持を獲得する効果はあったが、実際に経済に与えている効果は限定的で、当初の期待に答えられていない。
本書を読んでみると、改めてエコノミスト誌の知的水準の高さを思い知らされます。簡潔で鋭い解説は練達の記者の見識とスキルの高さを、いやがうえにも思い知らされます。
このエコノミスト誌は1962年、特集「Consider Japan」で、日本が米国と並ぶ経済大国なることを予測し、敗戦国日本のイメージを、一変させました。その結果、世界銀行は日本に31件の大型融資を行いました。新幹線も東名高速も首都高速も、すべて世界銀行の融資です。電力インフラ、産業インフラの整備も世界銀行の融資です。トヨタ自動車の元町工場、今の本社工場も世界銀行の融資です。前回の東京オリンピックは全て、世界銀行からの借金で実現しました。そして31件の融資を1990年まで掛って返済しました。ただし、世界銀行の融資を全額返済した国は日本だけです。

ともかくエコノミスト誌の特集で日本は蘇りました。特集を掲載したエコノミスト誌の期待にも応えました。それだけに、この本が示す日本の未来は重い意味があります。
時間をかけてじっくり読む価値がある本です。ご一読をお勧めします。


◆編集後記◆
●現在の世界経済はリーマンショック以前と同じだ、とは驚きました。増税延期で頭がいっぱいでしたか。
●オバマ大統領とは政治家だったのか、だからフランケンシュタイン誕生というのも言い過ぎですが、クリントンはその後継といわれるリスクがあります。
●EUの難民問題はトルコを塞げば、た海上の悲劇の再発です。
●ますます強硬になる中国軍部の南シナ海の行動は、あの海域を核ミサイル搭載の原潜の格納庫にしたいのでしょう。米中の衝突をリスクとして考慮する必要が出てきましたね。一気に原油価格高騰ですか。
●繰り返される舛添知事のあまりにも見苦しい会見は、多くの人に不快感というストレスを与えています。あそこまで酷い人とは思っていませんでした。
●今年は台風の発生がゼロということで夏の水不足の不安が残ります。
●大きなパラダイムシフトが見えていて対応していない日本企業はイーストマン・コダックのようになるのでしょうか。



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◆俯瞰 MAIL 0058号(2016年6月8日)
発行元: 一般社団法人 俯瞰工学研究所
発行人:   松島克守
編集長:   松島克守
URL: http://fukan.jp
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※本記事は松島克守氏の許諾を得て、再録したものです。


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