RedHerring、そしてSteve Jobs



 RedHerringこの名前知っていますか?シリコンヴァレーでは有名なメデイアです。これが今回初めてなのだそうですが、日本で、それも京都で、2日間のカンファランスを開催したのです。ベンチャー起業家とベンチャー投資家たちが集まるのですね。私には「イノベーション」というテーマで講演を、ということで参加したのです。プログラムや、講演者、パネルの内容の一部はwebsiteでも見られますが、私としてはこのようグループでの話は初めてなので、どんな人たちが来るのかということもあって、第一日目から出かけました。元KDDIの千本さんや(6月のカラムに書いたSt Petersburgでお会いしました)、元ソニーの出井さん(4月26日のカラムCamargueからでもご紹介)は存じ上げているのですが、第一、せっかく話をさせてもらうのであれば、どんな方たちに話すのかを知っておくことは、こちらとしては大事なことですから。

 参加者は150人ほどでしょうか。半分日本人、残りはいろいろでしたが、みな若い。日本人の70%程度はシリコンヴァレー組でした。外国人も半分は日本をベースにした方たち、そして韓国などからのシリコンヴァレー組が多く、ほとんどがICT関係ベンチャーで、バイオ関係者は少なかったです。始めからCreativity, Innovationなどのテーマで、ある意味でとんでもない人と思われているのでしょうか、Sweden人のFredrick Harenさん、実にユニークな、インパクトのある話でした。「New Ideas」という本を出版したとか紹介されていましたが、後ですっかり意気投合して、この本を少々持ってきたので差し上げますね、とかでもらってきました。私も「変な」人とはすぐ気があってしまうのですね。根がDon Qixote同士なのでしょうかね?変な話ですが。

 そんな調子ですから、皆さんの話を聞きながら、スライドをとっかえひっかえ、最終的には先日のGIES2007(www.gies2007.com 、そして、カラム6月)のWorkshopでのJorgensonのslidesの一部も使ってお話しました。これはJorgenson教授の最近の著書、「Productivity: Information Technology And the American Growth Resurgence」、MIT Press, 2005、にも出ている資料を更にあたらしくしているものです。この本は2000年のIT バブル崩壊後の米国の産業成長とIT関係企業の成長を知るのに絶好の本です。皆さんにも、産業界の方も、政策の方も、大学人もしっかり読んでください。このような本が大学から次々と出てくるところにも米国の力を見て取ることができます。私の講演の最後はApple創業のSteve Jobsの2005年のStanford大学の卒業式でのすばらしい講演からのメッセージでくくりました。それは以下のようなものです。

1) you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something,,,,,
2) You've got to find what you love. Don't settle.
3) Death is Life's change agent.
4) STAY HUNGRY, STAY FOOLISH!

 しかし、これらの意味を理解するには、上に掲載したサイトで彼の講演をぜひ読むことです。感じ取ってください。メッセージがすばらしいと感じました。こんな講演を卒業式で聞けるなんて、うらやましい。ところで、今年のHarvardの卒業式ではBill Gatesがスピーチをしていますが、これも心を動かすものです。これらの実体験から出る本人からの言葉は、何にもまして強いです。

 私が、講演をこのスライドで締めくくったので、司会をしていたRedHerringの社長Alex Rouxがすっかり喜んで、自分なりの話を付け加えて終わってくれました。嬉しかったです。

 ところで、ここでの参加者は普段に私がお会いする日本のビジネスマンとは違っているのは明らかで、仕事を楽しんでいる、若い、かっぱつ、どんどん発言する、めげない、どんどん意見を言う、英語でもうまい下手も関係なくしゃべる、という、日本人の典型とは違って、なかなかよかったです。

 石倉洋子さんのお友達の岡島悦子さんとか、いろんな方に会えてよかったです。パーテイーなど、その辺の状況は、なんと私の写真もついているサイトがありましたので紹介します。