Vancouverから



 St PetersburgからVancouverへきました。以前から何回かお話している (去年のKenya- カラム2006/06/26, 2006/06/27, 今年1月のGeneva- カラム2007/01/19など) WHOのCommission for Social Determinants of Healthの会議です。WHO神戸センター所長の岩尾さんもこられて、いろいろ相談に乗ってもらいました。

 Commissionerの提言「Statement」の大枠が出来上がってきて、いろいろな方の意見を聞くことが中心でしたが、とても厳しい、しかし大変に参考になる意見を聞くことができました。このようなプロセスはとても健全です。

 夜のレセプション(写真1、2)には特別に、イヌイットの女性シンガー、アーチストAnglukakさん が来てくれました。とても有名なそうですが、私は知らなっかたのですが、皆さんはご存知ですか?


写真1:Commissioners達と。左から Yan Guo (中国)、Frances Baum (Australia)、 私、Monique Begin (Canada、元厚生大臣)、Michael Marmot (英国)。


写真2:同じく左からHoda Rashad (Egypt)、私、Monique Gegin、Giovanni Berlinquer (Italy)、Ricardo Lagos (Chile、前大統領、カラム2006/06/30参照;また去年の大統領選挙には規定により出馬できなかったそうですが、今でも人気が高いということです)。

 次回は、10月に北京で開催、11月には急遽New Orleansで、米国の状況(皆さんご存知でしょうが、、)ももっと見る必要もあろうか、ということですが。ところで、岩尾さんや、今度、厚生労働省からWHO本部のAssistant Directorの一人になった中谷さんたちの援助の力添えもあって、最終回は来年2008年1月に日本で開催になる方向で、最終的に決まりそうです。

 さて来年2008年は日本がG8サミット主催国(注目高いですよ、日本は本物かね、というような雰囲気もあって。また別途報告します)でもあり、世界の状況を見ればこのCommissionの提言は大事であり(WHOの事務局長のMargaret Chanさんもその認識です)、Africaの首脳が集まる5年に一回、日本が国連、世界銀行等と開催するTICAD (Tokyo International Conference for African Development )もあり、日本への注目を世界から集める絶好の機会ですが、さてどのように広報戦略をしていくのか(カラム2007/06/19でもこと事に触れますが)、こここそが「国家戦略」のあり方の問題なのですが、、、。

 Vancouverは落ち着いていて、きれいな町です。アジア系が多くて、聞くところによると全体の40%程度ということです。70%は中国系です。Hong Kongが中国に返還されたときにも多くの人たちが移ってきましたね。

 Vancouverでは友人のChris Tanさん、Singaporeの生命科学研究を立ち上げに大変に貢献した方ですが、と夜一緒に出かけました。2日目も一緒に出かけて、アフガン料理、それからLas VegasのようなCasinoのある場所、奥にシアターがあって、Natalie Cole のステージを楽しみました。60、70年代のスターNat King Coleの娘さんですが、お父さんはスクリーンを使うのですが、親娘のduetもよかったです。

 Casinoのお客さんは東洋人が大部分(Tanさんによるとほとんど中国系だよ、ということですが)で、一方のNatalie Coleのショウは東洋人は極めて少ないというコントラストでした。