科学顧問の認識、イギリスでは?



 ちょうど英国の外務大臣のMargaret Beckettさんが来日されています。英国大使館での昼食会にお招きをうけました。1月にロンドンでお会いしたAshton氏にもお会いできることになっていたのです。緒方貞子さん、また多くの政治家、外務省、財界人など多くの方がおられました。政治家の何人かは別途いろいろと会談があったようです、当然ですが。町村、高村、金子(一義)、小池(百合子)等々がお見えでした。

 座席は指定でしたが、なんと私は主テーブルで、しかもBeckett大臣の隣でびっくりしました。Beckett大臣の向かいは駐日Fry大使です。このテーブルは大物政治家と、私の隣が緒方貞子さんでした。もちろんあまり居心地はよくなかったですが、後でちょっと聞くと、英国では科学顧問はとても尊敬される立場、ということでした。何は気恥ずかしいような、しかし、彼我の認識の違いに歴史の重みのようなものを感じるとともに、責任の重さも感じました。私に対応するDavid Kingさん (Column 2007/01/22, 「ロンドンから、科学者の信頼」)はBlair首相と毎週のように会うそうです。私は幸いなことに総理と二人だけで、毎月一度、1時間ほど意見交換しています。新聞の「首相の一日」で気がついている方もいるでしょうけど。