ひな祭り



 こんなことをいうと古いといわれるかもしれませんがひな祭りはいいですね。総理官邸にもすばらしいひな壇がかざってあります。ご存知かもしれませんか先週は3回官邸での会議に参加しました。イノベーション25、財政諮問会議、総合科学技術会議です。これらの会議で大学改革待ったなしということが共通のテーマとして明確に示されたのはいいことです。

 そこで「ひな祭り」ですが、最近の大きな話題はHarvard大学学長に、この大学の400年弱の歴史で初めて女性が就任したことです。これで、いわゆるIvy Leagueの大学8校の4校でトップが女性になりました。Princeton, Pennsylvania, Brownです。ほかにも世界の一流と認識されるMIT, Cambridgeも女性がトップです。このHPのカラム等でもこの関係については何回も紹介しています(カラム2006/01/28; 2004/12/06等、「女性学長、男女共同参画」等で探してください)。

 一方、日本では、90弱の国立大学(私が国立を大事に考えているのではなく、日本の歴史的価値観で読者にお話しているのです)では、今度、東京外国語大学長の池端さんの後任も決まり、女性のトップはお>茶の水女子大学の郷さんお一人になってしまいました。このHarvard新学長については、朝日新聞で辻篤子論説委員がすぐに指摘しました。さびしいですね、世界はみんな見ているのです。なにも「数の問題」ではありませんが、社会全体の、大学人の意識を表していると感じ取られます。グローバル時代に大学が、社会に、世界に、何を発信するかはきわめて大事なことです。

 これが「ひな祭り」を迎えて感じたことです。日本の「Gender Development Index」は世界でも8番程度なのに、彼女たちを活躍してもらう 「Gender Empowerment Index」は世界で40番程度です(カラム2004/11/25)。もったいないことです。